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【CEOインタビュー#1】新卒リクルートを経て、D2Cマーケティングカンパニー創業へ

インタビュー第一弾はCEO・竪山のインタビュー記事をお届けします!
ファーストキャリアでリクルートに入社し、リクルートを経て現在のBetsを創業した背景、事業売却の経験、これまでのキャリアについて話を聞いてみました。

【Webマーケティング×D2C】の成長領域にて、急成長中のスタートアップであるBetsの創業背景とキャリアについて、ぜひご一読ください。

株式会社Bets 代表取締役 竪山 裕一 (たてやま ゆういち )
神戸大学出身。大学在学中にサイバーエージェントグループの長期インターンへ参画後、
新卒でリクルート入社、その後広告運用(G/Y/FB/IG/TW/Indeed/その他)を経験し、
2年目からは広告商品の設計を担当。リクルート退職後、株式会社Betsを創業。

-------- インタビューよろしくお願いします!まず初めに過去の経験・どんな子供だったか教えてください。

とにかく好奇心旺盛な元気少年でした!

遊ぶことが好きでしたし、その中でも周りが楽しんでいる状況を創るのが好きで、よくおちゃらけてました。遊ぶことは好きな一方、学校の成績は全然良くなかったです...(笑)体育が1番成績が良く、それ以外は平均、もしくはそれ以下でした。好きなこと、得意な領域を伸ばして、他は平均を取れれば良いと思ってました。

また、 興味好奇心が旺盛で、2~3歳の時に家族でキャンプに行った際、見知らぬ人のテントに泊まろうとしていたみたいですし、父の仕事の影響で海外にいくことがあったのですが、現地の人とすぐに仲良くなっていたみたいで、特に人への興味・好奇心が強かったと母からは言われます。

小学校からサッカーをやり始めて、中学~高校はサッカーに熱中していました。ポジションはボランチで、自分でゴールを決めるより、チームメートにパスを出してゴールを決めてもらうこと、人を活かすことが好きでした。サッカー部の同級生は今でも親睦があるくらい、仲が良いです。


--------「 周りが楽しんでいる状況を創るのが好き」「自分でゴールを決めるよりチームメートにパスを出すタイプ」竪山さんと話していると確かにそうだなと感じる節があります。大学はどんな生活だったんですか?

大学1〜2年は遊んでいました。1年生の時に自分たちでイベントサークルを立ち上げて、みんなが楽しめる企画やイベントを考えて、仲間で楽しんでいました。3年生以降は、遊びも一旦落ち着いて、長期インターンをやり始めました。
当時、ホリエモン・サイバーエージェント藤田さん・家入さん・けんすうさんなど、IT業界で活躍されている起業家の方々がSNSで発信されている情報をみていると、自分もITやスタートアップへの興味が湧いてきて、それが長期インターンをするきっかけになっていたかもしれないです。好奇心が強く、新しいプロダクトの概要が掲載されているメディアサイトを良く見ていたことも覚えていますし、自分もいずれ自ら事業を創りたいと感じていました。

-------- 起業されている方・ベンチャーやスタートアップで活躍している方を拝見すると、学生時代からハードな環境に身を置いていたり、何かしらの挑戦をされている印象です。具体的にどんなインターンをされたんですか?

インターンは2社、経験しました。1社目は現在上場していますが、当時スタートアップフェーズだったポート株式会社で関西支社の立ち上げメンバーとして営業インターン、2社目はサイバーエージェントグループのシロクの子会社で企画職としてインターンをしていました。
ポートでは、テレアポを1日100~200件こなしアポの獲れた会社に訪問、新卒採用ソリューションを提案。シロク子会社では代表の飯塚さん、役員2人の直下で、4人目メンバーとして入り新規事業の検討を役員の方と壁打ちから行っていました。振り返ると、今は上場企業・メガベンチャーフェーズですが、当時は創業当初で10~30人前後のスタートアップという共通点があります。

-------- 2社のインターン経験をされた中で、成長実感を特に感じたインターン先はどのような要素がありましたか?

事業内容、業務内容はそれぞれの好みによるという前提で、成長するための要素としては「裁量」・「一緒に働く人」だと思います。創業フェーズの長期インターンに入っていたため、自ずと1人1人の裁量は大きかったですし、シロクみたいに社長・役員直下になると、学生ながら社長や役員の仕事をどんどん奪っていかないといけない(全然できていなかったですが。。)ので、求められる仕事の難易度・当たり前の基準・与えられた仕事をこなした後に挑戦できる仕事の難易度は遥かに高かったです。実際に新規事業案を毎日社長に提案していましたし、事業が伸びてきたタイミングでは学生インターンながらインターン生の採用もしていました。裁量にも繋がりますが、やはり経営層に近い距離だったことが成長要素としては大きかったと感じます。必然的に事業・組織にとって重要度の高い仕事をする必要がありますし、自然と社長・経営層と同じ視座が身に付いていきます。当時のポートやシロクでのインターン経験がリクルートへの入社・入社との活躍・現在の創業にも繋がっていると感じます。勿論、一緒に働く人との価値観も重要ですね。

-------- そんな経験を積まれた中でどのような就活をされたのかも気になってきました。当時はどんな軸で就活されて、なぜリクルートへ入社されたのですか?

就活の軸は「インターネット領域」・「裁量」・「一緒に働く人」の3つでした。言わば成長産業と裁量です。選考自体はベンチャー企業とリクルートしか受けていなく、元々は内定を貰っていたベンチャー企業へ入社する予定でした。その中でリクルートへ入社を決めたのは、結局「一緒に働く人」でした。内定を貰っていたベンチャー企業はto Cサービスを展開していて、リクルートより規模が小さく、勿論裁量があったのですが、リクルートの人事の方に何人もの社員面談を組んでいただき、リクルートの人に会っていくうちに、次第にリクルートへ惹かれるようになってきました。最後は結局「一緒に働く人」で選びました。また、リクルートの中でも新卒が1人しか配属されてなかった部署で、大手とはいえ、自分が採用された部署は新設3年目の立ち上がりフェーズの部署でした。

-------- 確かにインターネット領域を含む成長産業で事業を展開していて、裁量もある会社は沢山あるので、最後の意思決定が「人」であること、共感です。リクルートではどんな業務をされてたのですか?

1年目はWEB広告運用をしていました。リクルートの自社プロダクト自体のユーザー獲得、リクルートが提供しているサービスを利用している顧客の中で特にユーザーの集客課題を抱えているところに対してWeb集客というソリューションを提供し、集客課題を解決すること≒ユーザー獲得をおこなうことがミッションでした。また、業務と並行して、入社3ヶ月以内に自分で作ったサイトで10万円稼ぐという課題もあり、Web集客・コンテンツ企画・売れるためのライティングまで幅広い業務経験を積んでいました。2年目以降は広告商品の設計をしていて、売れる商品にするための戦略・仕組みを考えていました。リクルート時代を通じて改めて良かったと感じるところは、当時配属された部署が新設3年目で、裁量ある業務を任せてもらえたことと、Web広告領域という成長市場だったことかなと思います。今、再度就活するとしても、当時と同じ軸で就活すると思います。


-------- リクルートという大手の側面と新設部署というベンチャーの側面、それぞれの良さがあって一緒に働く人も魅力的な中でリクルートを辞めて起業された経緯も気になります。

学生時代からうっすら起業意欲はあったので、リクルートへ入社する際も3年で辞める前提で入社しました。そのことは当時の面接官にも伝えていました。実際にリクルートも3年目が終わったタイミングで辞めました。自分で新たな挑戦をしたい気持ちは常にありました。

-------- 起業前提で入社される人、やはり多い印象です!経緯についても理解しました。Betsの現在の事業内容を教えてください。

Bets創業当初から現在の主軸であるWebマーケ事業もやっていましたが、当初はto B向けのSaaS事業もやっていました。WebマーケとSaaS事業・to Cとto B、両方の事業展開をしていました。to Bの事業は法人企業へセールスをしていく必要がありましたが、丁度コロナと被ってしまい、企業側も新規ツールの検討がし辛くなってしまったこともあり、自社でグロースしない意思決定を取り、売却しました。それ以降はWebマーケ事業一本です。主にD2C領域のWebマーケ事業になります。多くの企業が良いプロダクトを創っているが、マーケティングがうまくいっていないケースがあります。BetsではD2Cプロダクトのユーザー獲得とプロダクト継続の仕組みを創っています。


-------- Webマーケ事業(to C)・SaaS事業(to B)、両方の事業展開をされていたんですね。D2C領域はまさに成長領域ですね。竪山さんの中でto Cとto Bどちらが好きとかはあるんですか?

どっちも好きですし、本質的にやることは両方変わらないですが、SaaS事業を売却した時に改めて感じたことは、自分は結局、to Cプロダクトを創りたいと思いました。ベースにあるのが、自らの貢献によって人々の生活を良くしたい色々な人に届けたいという想いがあり、一番ボリュームゾーンが大きいところを狙いたいと思っています。
Betsの社名の由来にも繋がるのですが、良いプロダクトは人にとって"身近な存在"になります。言い方を変えると、仲の良い友人や家族のようなもの。そして、喋らなくても心地よい空間がそこにはあると感じています。そして、自己と心地良い存在の間には、静けさがあり、英語に訳すとBetween the silenceです。その頭文字を取ってBetsという社名にしました。多くの人々の身近にある心地よい存在、そんなプロダクトを創っていきたいです。プロダクト創りは勿論ですが、創った魅力あるものを知ってもらうことも重要です。Betsが展開しているWebマーケ事業は多くの人々に仲の良い友人や家族のような心地よいものを届ける事業だと捉えています。


-------- 多くの人々に心地よいもの・存在を届けるという部分に共感しました。また、Betsの由来にも深い意味があり、竪山さんのエモーショナルな部分が垣間見えました!仕事でやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?

集客に困っているお客様の集客課題を解決し、事業成長に繋がる瞬間・より多くのユーザーに良いプロダクトが届く瞬間です。マーケ事業は自分たちの貢献・付加価値が数字に表れやすいです。自分の行った施策の効果が集客に繋がったのか否かすぐに分かります。ユーザーのインサイトを常に考え、購買・集客に繋がるPDCAを回し続ける必要があります。


-------- 確かに事業で重要なことは「集客すること」「継続して使用していただくこと」だなと感じます。リクルート・Bets、両方ともWebマーケ事業なのでやっていることは似ていますよね。その中での違いってあるんですか?

そうですね。Webマーケという大枠で考えるとやっていることは似ていますね。その中でも異なるのが、「仮説検証のスピード」と「オーナーシップ」です。Betsは創業フェーズで1人1人の施策・成果がプロダクトの成長・会社の成長に直結しやすいです。逆にプロダクト・会社の成長にコミットする必要があるので、求められる水準も高いです。1つ1つの施策の仮説の深さ・検証スピードはリクルート時代より圧倒的に早いです。また、創業フェーズならではの組織の特徴にもなるのですが、組織全体の意思決定のスピードもリクルート時代と比較し、圧倒的に速いです。施策の粒度にもよりますが、大手になると現場での裁量で意思決定権を持てなくなることもあり、あらゆる部門の承認フローが発生するケースがあります。スタートアップが今盛り上がっていて、新たな市場を開拓していっているのは、スタートアップの中にいるメンバー1人1人が常にユーザー・プロダクト・社会に向き合い、課題を深く洞察し、仮説・施策の実行スピード・検証スピードの速さと質によるものだと考えています。Betsでも1つ1つのプロダクトのマーケティングの最大化を1人1人がオーナーシップを持って考え、組織全体でアウトプットを出しています。


-------- 流動性が高いWeb業界における「仮説検証のスピード」、年次問わず事業成長のために必要な本質的なことを考え1人1人に「オーナーシップ」がある環境は重要だと感じましたし、Betsにそのような環境があることも理解しました。サラリーマン・起業家それぞれを経験された竪山さんですが、Betsを起業してから身に付いたと思うスキルはありますか?

あります。「自分事化」と「人材育成」のスキルです。1つ目の自分事化でいうと、自らの1つ1つの行動で売上に直接的な影響が出ますし、組織が小さいとそれを感じやすいです。常に本質的なことを考えなくてはならないですし、ゴールから逆算した最適なプロセスを構築すること、1つ1つの行動の投資対効果を考えながら仕事の取捨選択をしています。成長に重要なことは「思考の量×質」と「実行の量×質」だと感じていて、それは業務を自分事化できているか・自分事化せざるを得ない環境に身を置けているかによると思います。2つ目の「人材育成」でいうと、事業を伸ばす上で組織創りは不可欠です。採用面接では必ず僕が出ますし、入社してからの育成にも関わっています。会社は大きく分けると事業と組織の2つの要素があり、事業を伸ばすにはテクニック・スキルより、いかに自分事化できるかだと思います。また、組織を伸ばす再現性を持つには人材育成の経験を積むことが重要で、その2つの経験は起業してから最も身に付いたスキルだと思いますし、起業に重要な要素だと感じます。

-------- なるほどです。今のBetsも創業フェーズのため、今後入社される人は自ずと「自分事化」せざるを得ない環境ですし、「人材育成」に関わることもできそうですね。竪山さんはどんな人と一緒に働きたいですか?

ポジティブな人と一緒に働きたいですね。しんどい瞬間は勿論僕にもありますし、誰しもあると思います。そんな時でも自分で自分を鼓舞できたり、自分の機嫌を自分で取れる人と働きたいと思います。人間誰しもが失敗するので仕方ないです。そういった時に改善していこうとすぐに前を向ける人は特に魅力を感じます。

また、ポジティブを周りに伝播していける人も魅力です。僕も自分がポジティブであることは勿論、周りをポジティブにしたいと考えています。細かいことですが、社内でのチャットでは、できるだけ「!」を使う、笑うときは大声で笑うなどを意識しています(笑)そういう細かいところからポジティブは伝播すると思いますし、そういう価値観を持った人と一緒に働きたいです。僕自身、個人プレーを追求するより、組織全体で目標達成して喜び合いたいので、ポジティブ且つチーム意識がある人ですね。

--------竪山さんとのコミュニケーションは、確かに暖かみを感じます。竪山さん以外のBetsのメンバーとコミュニケーションを取った際にも同様のことを感じました。最後に未来の仲間に向けて、メッセージをお願いします!

僕自身、自分で価値のあるものを生み出したい、生み出したものをより多くの人に知って欲しいという価値観で仕事をしています。また、Between the silenceのように、メンバーにとって心地よい組織も創りたいと思っていますし、その中で同じ方向を向いて仕事ができればより幸せだと感じています。「成長産業に身を置きたい」「将来起業したい」「自分で価値のあるものを生み出したい」「Webマーケを学びたい」「スタートアップで働きたい」「社長直下で働きたい」「裁量がある環境で働きたい」など、動機は何でも大丈夫です。「自分のポテンシャルを最大限発揮させたい」・「組織の歯車ではなく、1人1人が事業のオーナーシップを持てる環境で自分事化しながら仕事をしたい」そんな想いを持った人と一緒に働きたいです。


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