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ARISEが挑む社会課題解決!消防庁公募プロジェクト

※この記事は2024年3月13日にnoteへ掲載されたものを転用しています。

こんにちは。ARISE analytics(以下ARISE)のnoteをお読みいただきありがとうございます!ARISE新卒3年目(がもうすぐ終わる)河内です。今回は、ARISE初!社員が主体となって取り組んだ社会課題の解決を目指すプロジェクトの試みについてお届けいたします。

背景

もともと社会貢献に関心のあるメンバ2名(近藤・河内)が、たまたまARISEにフィットしそうな以下の公募を見つけたことが全ての始まりでした。
それを社内のSlackの雑談チャンネルに何気なく投稿したところ、なんと経営層のおひとりから「やっちゃえARISE」のお声が上がり、かくして当プロジェクトが始動しました。

今回のプロジェクトは、東京消防庁による「情報提供依頼」という形の公募でした。簡単に言うと、「将来的にこんなことをしたいと思っているので、関連する技術を持っている企業は教えてください、今後の参考にします」くらいの温度感の公募です。

いくつかテーマがありましたが、ARISEは「救急相談センターにおける医療機関案内の全自動化に関する情報」というテーマへ応募することに決まりました。本テーマの要件は「#7119 *1に寄せられる電話のうち、比較的緊急度の低い『医療機関相談』の電話応答を自動化することで、リソースの最適化を図りたい」という要件の公募でした。

ARISEには、KDDIコールセンターのCX向上をご支援する案件を通じて長らく培ってきた、「大量の問い合わせデータから顧客の問い合わせ意図を抽出する」という自然言語処理の技術を用いたアセットがあります。このアセットを生かすことで、#7119に寄せられる電話内容から「意図」を抽出し、精度の高い自動応答を実現できるのではないか、と考えました。


*1 #7119
急なケガや病気をしたとき、救急車を呼んだが方がいいか、今すぐに病院に行った方がいいかなど、判断に迷うときに、専門家からアドバイスを受けることができる電話相談窓口の救急安心センター事業のこと。


(東京消防庁 当公募のページから引用)

取り組み内容

取り組みにあたり、まずはメンバを募集しました。今回は社会貢献に対する取り組みということで、「社会貢献をしたいというモチベーションのあるメンバに集まってほしい」との思いから、モチベーションのみを条件に幅広く有志を募りました。
結果として2名(徳元・山嵜)が応募し、所属も年次も異なる4人のチームが結成されました。一見バラバラでまとまりのないチームに見えましたが、実際の取り組みにおいては、この「メンバの強みや領域が異なる」という特徴がポジティブに働きました。

リーダー経験が豊富な近藤は、的確な指示とマネジメントでプロジェクトを円滑に進め、
とりまとめの上手い徳元は、集まった情報をわかりやすくまとめて資料化し、
技術的な知見のある山嵜は、複雑な技術アセットに正確で詳細な説明を加え、
KDDIコールセンターをご支援する案件に携わり、今回用いるアセットを業務で活用していた経験のある河内は、ドメイン知識の収集と提供を行いました。

このようにして全員が意見を出し合い、それぞれの強みを生かして、消防庁の課題を解決するための最適な提案を作り上げました。さらにプロジェクトメンバではない、社内のリーダー陣の方々もこの取り組みを非常に好意的に応援してくれて、忙しいにも関わらずレビュー等に積極的に協力してくださいました。

実績

プロジェクト開始から公募締め切りまで約1か月という非常にタイトなスケジュールでしたが、全員でコミットした結果、納得のいく形で無事に応募を完了することができました。「情報提供依頼」という公募の特性上、はっきりした成果はあまり期待していなかったのですが、なんとすぐに消防庁から、「複数の自治体がARISEのアセットに興味をもっているため情報を提供しても良いか」とのご連絡をいただきました。私たちもとてもうれしかったです。

実は、お話はこれで終わりではありません。取り組み中にとあるアイデアが生まれたのですが、「これはちゃんと磨けば特許が取得できるかも」と近藤が気づき、応募終了後に改めて全員で内容を精査し、「救急相談特有の課題を自然言語処理技術を用いて解決する発明」として特許を出願することができました!このようにチーム横断で特許を出願するというのは、ARISEでは大変珍しいことでした。

今回の取り組み全体を通じて、メンバも普段得られないような経験を積むことができました。ARISEとしても新たな可能性の幅をぐっと広げることができ、大変有意義な取り組みになったと思います。

今後の展望

今回はトライアル的な取り組みでしたが、取り組み内容と結果が評価され、またメンバのモチベーションも高かったことから、「今後もARISEとしてこのような社会貢献プロジェクトに取り組んでいこう!」という流れを生み出すことができました。
そしてこの度、ARISEのSDGs推進事務局(ARISE全体でSDGsの社内浸透や社会貢献・ボランティア活動などを行うワーキンググループ)の取り組みの一環として、正式に組織を構成することになりました。既にたくさんのメンバが集まって活動を始めており、今後様々な社会課題の解決に向けてアプローチしていきます!

以上、ARISE analytics の社会貢献プロジェクトの取り組みのご紹介でした。
これからも、「社会の課題を解決したい!」というメンバのアツいモチベーションを原動力に、ARISEの知見を活かし、ARISEにしかできない社会貢献を展開していく予定です。次回のご報告もぜひご期待ください!

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