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「名刺は会話を生み出すツールという考え方」〜ワンパクのユニークな名刺を紹介〜

こんにちは、ワンパク代表の阿部です。

ビジネスの場でのご挨拶、様々なコミュニティやイベントに参加する場合は、名刺交換での挨拶から始まることが多いと思います。コロナ禍以降、オンラインで初対面でお会いしたまま、お仕事するケースもありますが、リアルな場においてはまだまだ名刺は欠かせないものです。

今回はデザインを生業する会社として、名刺を「連絡先を記した紙」ではなく、「会話を生み出すツール」として、どのようにデザインしたのか紹介したいと思います。

1. 名刺がコミュニケーションツールってどういうこと?

皆さんも普段、初対面の相手に対して、スムーズに自己紹介できる人もいれば、そうでない人もいますよね。特に、口下手な人にとっては、短時間で「会社のこと」「自分のこと」を伝えるのは難しいものです。

実はワンパクの名刺は、「自然と会話が生まれる」「自分のことを伝えやすくなる」 という2つの設計思想のもとにデザインされています。

2. 設計思想1:自然と会話が生まれる「社名の意味をデザインで体現」

ワンパクの社名はカタカナでは「ワンパク」、英語では「1PAC. INC.」となっており、2つの意味が込められています。

株式会社ワンパク

感性豊かに、いつも元気で前向きに。

よく食べて、よく飲んで、よく寝て、よく仕事する。

時には豪腕、時には柔軟。そんな人達が集う場所。

1PAC. INC.

人、モノ・コト、アイデア、技術を組み合わせ、

戦略づくりからモノづくりまでワンパッケージで価値を提供できる会社。


一つ目の設計思想はこの2つの意味を活かしました。

スタッフは最初の挨拶で発声する場合は

「はじめまして、ワンパクの○○です。」

と名刺をお渡しします。

ワンパクという社名自体インパクトもありますが、お渡しする名刺は「数字の1」の形状になっています。しかしながら名前の面を表にして渡すため、数字であることに気づくことはありません。

そうすると、名刺を渡した方からは必ず

「面白いかたちしていますね?名刺入れから取り出ししやすいよう、タブのようになっているのですか?」

と聞かれます。

そこでスタッフは

「いえ、違います。裏返してみてください。」

とお伝えします。裏返すと数字の「1」の形状になっていることに気づきます。そこでスタッフは前述した「ワンパク」と「1PAC. INC.」の2つの意味を説明することで会話の入口となります。

名刺のかたちが数字の「1」のかたちに型抜きされている。

このように、名刺の形状で「ひっかかりをつくる(相手が気になる)」ことで、まずは相手の興味を引き、自然と会話につながるというデザインを体現しています。

3. 設計思想2:自分のことを伝えやすくなる「自分自身をロゴデザインとして体現」

二つ目の設計思想は「自分自身を名刺の一部に入れ込む」ことです。

ワンパクは入社した際、一番最初のやることの中に、「自分自身のパーソナリティは何か」を考え、それを『「自分だけのアイデンティティ(ロゴ)」をつくり「自分の色をえらぶ」』=『自分自身をデザイン』することをやってもらいます。

このロゴはワンパクのWebサイトにも掲載したり社内ツールのアイコンなどでも利用されていますが、名刺の「1PAC. 」の「.(ドット)」部分に入れることができます(デフォルトロゴは★マークの箇所)。

つまり「自分を表すロゴ」「自分を表す色」をつかって「自分だけの名刺」をつくることができる訳です。

これさえあれば、先ほどのワンパクの説明の後に「実はこのロゴ(マーク)も自分だけのもので、こういった意味があるんです!」と簡単に自分自身のことを説明することができます。

名刺のロゴの例
左:阿部(代表)の名刺

「熱意は全てを凌駕する。」常に熱い心で何事にも前向きに取り組む意味を込めて、炎の中にハート(魂)のマークを入れている。

中:山花(デザイナー)の名刺

絵を描くことが好きで、ワンパクでもデザイナーとして自分の好きな"絵を描くこと"を活かしたいという想いを込めている。特に花の絵をよく描くので、パレットのデザインにも花を用いている。

右:塩屋(デザイナー)の名刺

音楽が好きで、自分自身もビートボックスをやっていたので、音の波形をイメージしたデザイン。
常に動き続けて、活動的でいたいというダブルミーニングにもなっている。

4. まとめ

このように、ワンパクの名刺は「会話を生み出すためのツールである」という考えによってつくられています。

さらにはワンパクの一員として、「自身のロゴや名刺を自分の分身として大切にしてもらいたい、愛着を持ってもらいたい」という想いも込められています。

ちなみに、この名刺はワンパク創業前に、現在の副社長の原と僕で、毎週末カフェに集合して「社名どうする」「理念どうする?」「ロゴどうする」などをディスカッションしていった中で生まれたものであり、デザインそのものは彼がつくったもので、17年経った今でも僕自身もとても愛着があります。

ワンパクはコミュニケーションファーム(コミュニケーションを生み、育む会社)として、表面的なデザインだけではなく、コミュニケーションそのものをどう生み出すのか、どうデザインして、それを育てていくのかという意味や意義を大切にする会社です。

これからは次の時代を担う、若い方々と共に、さらなる成長を目指しながら、デザインやエンジニアに関わる方々の価値をあげるために活動していきます。

もし、私たちの考えに共感してくれたら、ぜひ仲間になりませんか?お気軽にご連絡ください!



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