小児性犯罪を減らす、重要な1つの方法とは
松戸市で9歳のベトナム人の女の子が、PTA会長に命を奪われたとされる、衝撃的な事件がありました。 まだ容疑の段階なので確定的なことは言えませんが、報道では、小児性愛者であることが強く示唆されています。 【相 […]
https://www.komazaki.net/activity/2017/04/004943/
2024年6月19日は、記念すべき日です。
僕らフローレンスが長年創設を訴えてきた「日本版DBS」法が、全会一致で可決・成立しました!!
日本にDBS法を!と訴え続けて早7年…。
ついにこの日を迎えることができ、本当に感無量です。
制度創設に向けて動いてくれた議員の皆さん、関係団体の皆さん。
署名という形で僕たちに声を届けてくれた皆さん。
寄附によって政策提言活動を支えてくれた皆さん。
この法律は、皆さんお一人お一人の「こどもたちを守りたい」という強い思いによって実現しました。
本当にありがとうございます!!!
「日本版DBS」とは、こどもたちを性被害から守るため、こどもと接する仕事に就く人に性犯罪歴がないか確認する制度。
非常に残念なことに、保育・教育現場で起きる痛ましい事件や事案は後を絶ちません。
こどもが本来安心して過ごせるはずの場所である、学校、保育園、学習塾、ベビーシッターなどが卑劣な犯罪の舞台となるケースが少なくないのです。
僕らフローレンスは子育て支援を行う1事業者として、
そして国内のこども・子育ての社会課題解決に取り組む認定NPO法人として、
ずっとこの現実に胸を痛めてきました。
こどもたちを卑劣な性犯罪から守りたい。
親が安心してこどもを預けられる保育教育現場をつくりたい。
その思いから、僕が最初にこのブログでDBS創設を訴えたのが2017年のこと。
(https://www.komazaki.net/activity/2017/04/004943/)
その後もなかなか状況は変わらず、2020年にはベビーシッター仲介サービスを通して派遣された男性シッター2人が、保育中のこどもへの強制わいせつ容疑などで相次いで逮捕されるという衝撃的な事件が発生してしまいました。
この事件をきっかけに、僕たちは本格的に制度提言を開始。
2020年7月に行った記者会見では、「日本版DBS」創設の必要性を改めて主張しました。
会見の3日後には法務大臣に、そして同月31日には内閣府特命担当大臣に「日本版DBS」の創設に関する要望書をお渡ししました。
しかし、議員の皆さんにDBSの必要性を認識いただいても、なかなかすぐに「制度化」というわけにはいかず…。
「うちの担当じゃない」と省庁をたらい回しにされたり、頭を抱えながら地道な活動を続けていたのが実態です。
そんな活動がようやく実を結び始めたのは2022年のこと。
政府の「骨太の方針」に、「日本版DBSの導入」が初めて明記されました。
ついに、「日本版DBS」が国の重要施策として位置づけられたのです!
ところが日本版DBSの導入に向けた検討が大詰めを迎えていた2023年8月。
なんと、「国は日本版DBSの対象施設を保育園・学校などに限定しようとしている」という報道がなされました。
塾やスポーツクラブでもこどもの性被害は起きているのに、それを対象外にするなんて言語道断。
せっかくの日本版DBSが骨抜きの制度になってしまいます。
そこでフローレンスは、8月10日に緊急署名活動を開始しました。
私たちの予想を大きく上回る8万筆超の署名が集まり、9月1日、こども家庭庁の小倉こども政策担当大臣へ署名を提出。
日本版DBSの対象を塾や習い事、無償ボランティアも含めた「こどもと関わる仕事すべて」とすることを強く要望しました。
そして、2024年6月19日。
これまで行ってきた提言活動が実を結び、ついに「日本版DBS」法が成立!!
こどもを性被害から守るための社会づくりに向けて、大きな一歩を踏み出しました。
でも、これはあくまでスタートの一歩。
ここから研修やこどもの相談窓口、命の安全教育の義務化、性犯罪の重罰化、トラウマケアの充実などなど、やるべきことはたくさんあります。
こどもの性被害無き社会を実現するために、これからもフローレンスは頑張ります!
このような提言活動はみなさまからのご寄付に支えられています。
あたたかいご支援をよろしくお願いします!
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