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【朗報】3~5歳児の小規模認可園が全国化されるかも!


嬉しいニュースです!!



3〜5歳児のみに限った小規模認可保育導入の検討が進んでいます!!

3~5歳児対象の「小規模認可保育所」、政府が設置検討...多様なニーズに対応
【読売新聞】 政府は、原則0~2歳児を対象としている「小規模認可保育所」について、3~5歳児を対象とする施設の設置を認める方向で検討に入った。保護者の多様な保育ニーズに応えつつ、待機児童の解消を図る狙いがある。来年の通常国会にも児童
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230731-OYT1T50018/



以前このブログで、小規模認可保育で3歳以上の子どもも受け入れが可能になったことは伝えましたが、今回は3~5歳だけでもオッケーだよっていう話。

【政策実現】小規模保育施設で5歳児までの預かりが可能に!
ニュースです!!0~2歳児しか預かれなかった小規模保育施設が、5歳児まで預かれるようになります!!(参考)NHK「「小規模保育事業」3歳以上の子どもの受け入れ可能に」
https://www.komazaki.net/activity/2023/04/post13180/



でも、導入にあたっていくつか懸念の声も聞こえてきています…


「小規模保育所って、認可保育所に入れなかった人が仕方なく入るものでしょ?」

「少人数の保育園では集団生活を体験できず、子どもの育ちに影響があるのでは?」


いやいやいや、ちょっと待てーーーい!

小規模保育所だからこそのメリットもあるし、そもそも小規模=集団じゃないって…なんでやねん!!


【小規模保育所って仕方なく入るもの?】

「小規模保育事業」は、僕らの提案で平成27年に国が導入したもの。


それまでの、「子どもを20人以上預かれないと認可しない」という謎ルールを打破し、マンションの1室のような小さな場所で、0~2歳児を6~19名お預かりできるようになりました。


これによって、全国に小規模認可保育所が広がり、当時大問題だった待機児童問題の解消に大きく貢献したのです。


一方で、こういった背景が「対処療法的」だと捉えられ、「小規模保育所=認可保育所に入れなくて仕方なく入るもの」なんて誤解されることも。


ちょっとちょっと。小規模保育所の役割って待機児童問題の解消だけじゃないでしょうよー!!


【小規模だからこそのきめ細やかな保育】


認可保育所では、子どもが60人も100人もいたりします。


保育士の人数が十分にいれば、一人ひとりに寄り添った保育ができるかもしれませんが、現状の配置基準に沿った人員配置だと難しいところです。


一方で、小規模保育所は定員を19人以下としていることから、一人ひとりの子どもに寄り添った保育ができますし、何より発達がゆっくりな子に一層丁寧に関わることができます。


例えば、障害がある子どもは大規模な認可保育所ではなく、小規模の保育所の方が手厚くサポートできますし、それは子どものみならず親にとっても安心できることです。

など


たしかに、小規模保育所は待機児童の解消のために生まれたけど、今や小規模保育所を求めている親子がたくさんいます。



【小規模保育所でも集団における育ちが十分見込めます】


また、先日はある学者さんから「小規模だと人数が少ないから、他の子どもとの交流や集団活動ができないのでは?」なんて質問を受けました。


未だにそういった認識を持たれていることに驚きが隠せません。


僕たちフローレンスはこの13年間、小規模保育所を運営してきましたが、全く逆の印象を持ってます。


例えば、同年齢だけでなく異年齢の交流も盛んです。その結果、年上の子どもが同年齢にはおもちゃを譲れなくても、年齢が下の子どもには譲ってあげることができたり、車道側を自分が歩き年下の子どもを守ってあげることが自然にできるようになっています。


逆に、年下の子どもが、年上の子どもの遊びに挑戦するなど、たとえ一人っ子だとしても保育園のお兄さん、お姉さんが成長を大いに刺激する存在となっているのです。


そもそも、小規模=少人数、っていうイメージにも疑問があります。

定員19人までの受け入れができるんですよ?

その人数は集団とは言えないのでしょうか?


60人以上いないと集団とは言えない、そうでなければ発達にも良い影響を与えないというのであれば、それを証明するエビデンスがほしいです。


【3~5歳児だけの小規模保育所にはこんなメリットが】


たとえば人口減少地域では、今後、複数の保育園を統合する必要が出てくるかもしれません。そのときに、3〜5歳児の小規模保育所という選択肢があったら。


60人園は難しくても、0~2歳の19人園と、3~5歳の19人園の2つの保育所なら成り立つかもしれないですよね。

遠くの保育園に通わなくても、住み慣れた地域の園に通うことができるかも。


小規模ならではの手厚さはそのままに、同じ年ごろの子ども達同士の触れ合いも大切にした、特色のあるカリキュラムに挑戦することができるかも。


もし、僕が3〜5歳児のみの小規模保育所をつくるなら「福祉(ケア)保育園」という形はどうだろうと思っています。


親子に丁寧に伴走できる特色を活かして、障害児や医療的ケア児、要支援家庭の受け皿となる。それに対し、国は「医ケア児対応可能園」みたいな専門認定バッジを付与する。質の競争にもなっていくし、小規模園の強みを活かしていける。


いずれにせよ、親子の選択肢が増えることは、いいことだと思いませんか?


小規模保育所は、まだまだ世間の認知が低かったり、その真価がわかっていない人がいるかもしれません。


でも、こんなにメリットがある小規模保育所を、あえて皆さんにも選んでほしい!!

3~5歳のみの小規模保育所の導入、よろしくお願いします!!!


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