なんとなく暇をしぶして週末を過ごしてしまった。
なんとなく会社を辞めて、失業保険で生活してみた。
なんとなくデスクの前で、生産性のない一日を過ごした。
誰しもが一度は楽して生きたいと思ったことがあると思います。
そして一度は楽をしてみたものの、どうにも思ったような満足感は得られず、なんとなく「明日からなにかを頑張らなければ」と思い直したことはありませんか。
なぜなのか。私が考える仮説はこうです。
およそ38億年前、深い深い海の底で、形を保ち増殖するモノが生まれました。原初の生命の誕生です。生命は、その遺伝子を変化させながら次の世代に残すことを覚えました。あらゆる姿に形を変え、あらゆる環境変化対応することで生命の形を保ってきました。
そして、ひとが誕生しました。ひとは遺伝子を残すことのほかに、”文化を残すこと”を覚えました。文字を生み出し、農作物を生産し、音楽を奏で、車を作り、コンピュータ・テクノロジー発明し、次の世代に伝えてきました。
ただ両親が出会ったから、私たちがここに生きていられるわけではありません。私たちは、多くの先人たちの努力と知恵が作り上げた文化的な遺伝の上に、はじめてここに生かされています。生きることとは、生命と文化を作り、次の世代に残すことにあると感じます。
これこそが、現時点で私たちが考える、ひとつの生きる意味です。私たちは、"前進せずにはいられない生き物"なのです。