第3章

今回の募集の要諦でもある異業種のIT業界から転職、
最年少でディレクター昇進、
シエナの未来を担う2020年プロジェクトメンバーに大抜擢されている硲さん。

私は全くの異業種からSHIENAに飛び込んできたひとりです。 前職はIT企業で、エンジニアとして金融系のシステムを開発大手クライアントの開発プロジェクトを担当し、 詳細設計から開発テストなどを担当しました。

そのうちに、日々の業務に四苦八苦し、目標にできる女性のワークスタイルを体現する先駆者的な人も見つからず、常に納期に追われる毎日の働き方に対して疑問を持つようになりました。

そこで思い切って転職を考え、転職サイトなどで仕事を探した中で出会ったのがSHIENAでした。

美容業界は全く念頭になかったのですが、 SHIENAの業務内容を見ていくうちに、 美容の捉え方が既成概念とは全く違う事に気づき

直感で『自分に合う会社はここだ！』と転職しました。

前職のシステムの仕事とは全く仕事のタイプが違うのですが、 実は意外にこれまでのエンジニアとしての経験が活きています。

代表の大賀がSHIENAの技術を家のリノベーションで例えていましたが、 システムにも要件の定義があり、要件の定義を基にして詳細設計を作成し、 プログラムを作っていきます。この流れには建築とかなり近い部分も多いので、考え方は自然に現在の仕事にも活きています。

また、SHIENAではそれぞれの職種が専門職になって来ています。

ディレクターは「聞き取り（ルードメント）のデータ」「ライフスタイルのデータ」「触れた感覚」の３つ指標からお客様に合わせたプランを立てていきます。 それぞれの領域のスペシャリストが存在し、協力することで、 みんなで一つのもの（家やシステム）を作り上げていくところは、 デザインやIT業界に通ずるものがあるかも知れません。

私にとって転職の決め手となったことは、ここでは既成概念に囚われず、 お客様に「本当のエステティック」の価値を提供することを目指しているところだと思います。

また、入社してから、よりSHIENAが好きになったポイントも紹介させて下さい。 それはスタッフのコミュニケーションと、働きやすさを重視しているところです。 スタッフ同士のコミュニケーションは非常に多いですし、 コミュニケーションがより取りやすくなる様なユニークな活動も多数あります。

例えば、経営陣がツールド・フランスが好きだったり、 身体づくりもあって、 スタッフのなかでもロードバイクが盛んなんです。 ハワイのロングライドツアーにいったり、 国内でもスタッフの故郷を自転車で巡る研修など、

自転車通勤のスタッフも多いんですよ。

面白いところを少し紹介すると、 それぞれの施術室が、実は自転車選手の名前なんですよ。 部屋には小さな写真が飾ってあったりするんです。 小さなことかもしれないですが、このような空間へのこだわりも実際に転職する際に、私の背中を押してくれるきっかけのひとつになりました。

そんな異業種から見てみても魅力的なSHIENAの文化や技術。
ここからはその技術の真相をさらに追ってみる。
レリーフィングディレクターの大賀楊子さんに話を聞いた。

第4章

私からはSHIENA設立時について話をさせて頂きます。
もともとSHIENAは私がスタートさせたものです。
スタートのきっかけはというと、実は子供の死でした。

私の子供はアイセル病という、 当時日本では3、4人の例しか無い難病を患っていたのです。

当時は『今は子供のことに集中しないと後悔する』と思い、 4年4ヶ月に渡り、付きっきりの看護をしました。
全力の看護の末に子供を亡くした時には私は37歳。
人生の岐路に立たされていました。

当時の37歳は、年齢制限も多く、 企業になかなか雇ってもらえない年齢だったのです。
ならば、自分で仕事を始めてしまおうとスタートしたのが SHIENAを誕生時ののエピソードです。

エステを選んだ理由は、体に関わる仕事をしようと考えたからです。

子供の看護をきっかけに、栄養学や体の構造などを独学で学んでいました。 考えて、自ら調べを進めて『既存のマッサージだけではあまり効果を感じない。 整体は確かに効果を感じるが、雰囲気的には女性が行きづらいのでは？』と 自分なりの仮説を立ててみました。

そこで、自分自身で行きたくなる様なエステサロンを考えた結果として 『エステの行きやすさ、整体の効果、マッサージの気持ちよさ、 予防医学の視点』での持続性を併せ持つエステサロンを創ろうと、 結論を出しました。

初めこそ、市場調査として、それに近いエステを探したりもしました。
しかし結局理想のエステを見つけることは出来ませんでした。

あるとき、有名な漫画家の方のエッセイに紹介されるなど 順調な成長をとげることが出来ました。

そして現在では、会社の経営の部分を現代表の大賀にまかせ、 私は技術の研究やメンバーの育成に力を注げるようになりました。

第5章

SHIENAには今でこそ高い技術がありますが、 元々エステ業界に居たわけではないので、 最初から技術があったわけではありませんでした。

自分の身体を観察し、研究した結果、自分の中に「コリ」を見つけたのです。
そして、この「コリ」が身体の形を悪くしていることは感じ取れました。
周囲にヒアリング重ねた結果、自分だけではなく他の人にもこの「コリ」があることがわかり、さらに研究を進めることにしました。

研究に加えて、エステには毎日お客さんがいらっしゃいますし、 お客様からも色々なご要望をいただくことが出来ます。
ご要望に対し、何をどうすればよいかを考え、 またさらに研究するということを日々ひたすらに繰り返してきました。

振り返れば、テーマはどんな時もお客様からいただくものでした。

日々の研究により、現在は１５年前の技術とは全く違う、
高い技術の体系化に成功しました。

２００１年の設立直後に来ていただいたお客さまには、申し訳ないのですが、 『どうやって施術しようか？』と考えたところからのスタートでした。 提供しているサービスの質も日々進化をしていて、 現在では当時と比べ物にならないほど技術が向上しています。

第6章

大賀楊子

機械には、同じ動作を疲れることなく繰り返すことができるなど、
良い部分もあることは確か。
そもそもこのSHIENAが接するのは、「物」ではなく「人」であるお客様。
当然、ひとりひとりの体の特徴も違えば、その日の気温や
お客様の気分などによっても、身体の状態は変わってくるものと考えられている。

SHIENAがオールハンドにこだわる理由のひとつがここにある。
その時の体のコンディションを正確に見極め、
施術をすることは現在の「機械」では不可能だとSHIENAでは考える。
データが弾き出した機械的な作業は、いまだ人間の「感覚」に追いついていない。

これに加えて、SHIENAがオールハンドにこだわる理由がもう一つ存在する。
それが体のデザインについてだ。

体型や顔立ちを決めているのは、遺伝だと思っている人が多い。
しかし、必ずしも遺伝だけではなく
無自覚に行う癖や動きの集積によって体型や顔立ちは決まっていくもの。
これらが原因の場合は後天的なものなので、
現在からでも修正が出来るとSHIENAでは考えている。

積み重ねによって出来上がった現在の人の姿から、
理想像を思い描き、そこに近づけるために、
まるで彫刻をするかのように、施術を重ね、
体のデザインを作り上げていくのがSHIENAの技術の真骨頂だ。

大賀楊子

大賀楊子さんは力強くこう話す。

第7章

日々、多くのお客様とスタッフが行き来するSHIENA本館。

高級ホテルのスイートルーム様な空間だ。
現在オフィスである別館は、まるで彫刻家のアトリエのよう。
新館はそれ自体がリノベーションの見本になる様に、
古屋をリノベーションしている。
いわゆるエステとは、まったく感性が違いオリジナリティー満載。

そもそもの社名のSHIENAの語源は「楽園」。

人生で最も多くの時間とエネルギーを注ぎ、 様々な経験をし、
人間的に成長する場所である 「会社」こそ楽園であるべきだと
シエナは考える。

当然おオフィスや社内制度もユニークだ。

オフィスの屋上には庭園があり、日光浴やバーベキュー。
月に一度会開催されるSHIENA　BAR
好きにお風呂に入って良いシエナ温泉まである

他にも

など、スタッフ発案の制度も多い。

大賀氏

代表の大賀さんは話す。