当社は京都を基盤として関西圏における廃棄物の収集運搬、リサイクル事業を営んでいます。
京都府宇治市に本社、京都市南部に中間処理のリサイクルセンターを拠点とし、様々な自治体/住民向け、民間企業向け双方に、廃棄物運搬・処理のサービスを提供しています。
近年では、サーキューラーエコノミー、カーボンニュートラルなどが社会目標として強く認識される中、お客様や自治体の意識も高まってきていると感じています。その中で、これまでの単純な廃棄物の処理や運搬サポートではなく、顧客課題や背景を深く理解しながら、また外部環境の変化をきちんと捉えながら、適切なソリューションを提供することが重要となってきています。
上記の背景から、直近では大きく3つの社内外の取り組みを重点的に行っています。
【①新規リサイクルソリューションの獲得】
現在ミッションとして、「京都・関西圏における分散型の資源循環エコシステムの提供」を掲げています。
私たちは、単なる運搬や分別作業を超えたサービスを提供することに注力しており、お客様にとって真の価値となるソリューションを提案し、ただの業務実施者ではなく、価値を加えるパートナーでありたいと考えています。今後、エネルギーや社会インフラの分散化が進んでいくと言われている中で、大規模の集中型ではなく、オンサイト設置や運搬も含めた最適な規模のリサイクルの在り方を模索していきます。
当該分野の取り組みの一環として、消滅型の生ゴミ処理機「ゴミサー」の製造を行う、株式会社エイ・アイ・シー(以下、エイ・アイ・シー)と代理店契約を締結するなど、多様なプレイヤや技術をもつ団体との連携を拡大していきたいと考えています。
【②新規事業開発によるレベニューフローの複線化】
コロナ禍前後からより加速化したDXや社会変革の影響は、廃棄物業界にも訪れています。他方、各地方自治体毎の許認可制度に依拠し、多様な中小企業が多い業界特性や難しさもあり、他業界と比較すると動きは緩やかに感じています。逆に言えば、当業界は今後大きく変わる可能性が残存しているとも言えます。
当社は、業界の中の実業を真に理解するプレイヤとして、今後の業界の変化を先んじて、DX関連の新規事業に取り組んでいます。未だローンチ前ですが、1つの事業は既にシステム開発開始のうえ、2024年12月にはローンチを予定しています。今後も新たなサービス開発により、既存のビジネスモデルに縛られない収益構造を作っていきたいと考えています。
【③顧客起点の業務フロー改革と合理化】
上記、①/②を支える取り組みとして、業務フロー改革に取り組んでいます。直近2年では事業運営で利用している全ての台帳やシステムを洗い出し、管理手法から各種利用システムの一新をするとともに、可能な紙/Excelベースのもののクラウド上への移管を行ってきました。
最適な業務フローというのは、事業ポートフォリオや社内外のリソース、顧客事情など常に変化していくものです。当社は、常に、より効率よく、結果としてより顧客の声を聞き、対応できる体制となるよう変化を続けていきたいと考えています。