私たちの会社はSPring-8の供用開始とほぼ時を同じくして産声をあげ、SPring-8の発展と共に進化してきました。私たちの技術力はSPring-8の歴史と共にあります。 また、後に作られる佐賀県立九州シンクロトロン光研究センターとあいちシンクロトロン光センターとの業務もそれぞれ開始し、今に至っております。 【佐賀県立九州シンクロトロン光研究センターでの主な事業内容】 2005年に施設運転維持管理業務を開始、後にビームライン業務も加わりました。 メイン業務ではありませんが、加速運転および放射線安全管理についても一部支援を行っています。 ◆ 施設管理業務 SPring-8は、世界最大級の放射光施設であり、高度で安定したビームの供給が必要です。 放射光に係る電気・機械設備等のユーティリティ設備の運転監視及び日常点検を実施しています。 ◆ ビームライン管理 / 実験支援業務 安定した実験が行えるようビームライン機器の保守・点検を行い、実験時には最適な光を提供するために各機器の調整を行います。 また、効率化を目的とした機器の改良やソフトウェア開発も行います。

放射光は今や科学研究や産業応用において非常に重要なツールとなっています。 この技術を活用することで、材料科学、生物学、化学、物理学など様々な分野で、先端的な研究や開発を推進することが可能となります。特に昨今の情勢で最重要課題となっている半導体戦略や電池に代表されるエネルギー分野、また日本国内のインフラ整備など様々な分野で応用が期待されています。 私たちの活動は、研究者や施設職員の方々の運営面の負担を軽減し、本来必要な研究活動に専念いただくことにつながります。それはすなわち放射光研究の発展を後押しすることになり、ひいては日本の科学技術の発展に寄与することになると信じています。

私たちはパートナーと一体となり、継続的なサポートを通じて共に課題を解決し、長期的な成長を支えます。私たちの仕事は、製品を売ることではなく技術を提供することにあるため、人材こそが組織の最も重要な資源であり、そのスキルや知識、創造力が会社の成長と成功を支える原動力となります。 ■ 教育 特殊な装置の集まりであるため、経験者はほぼおらず、入社時はほとんどが未経験者です。入社後は3ヶ月～半年ほどの研修の後、先輩に付いて業務を覚えていくことから始まります。 ■ ワークライフバランス 月の残業時間は、多い部署でも平均すると月10数時間程度です。 ワークライフバランスを保つことで、モチベーションが維持され、質の高いパフォーマンスと長期的なキャリア成長を促進します。また、休息が充実することで集中力や生産性が向上し、結果的に業務効率の向上にもつながります。

佐賀県立九州シンクロトロン光研究センターの運転時間（放射光が使える実験の時間）は10時～21時で、限られた実験期間の中で、より良い成果を出すことが求められています。 私たちの仕事はビームライン（放射光を利用して実験を行うための装置群の呼称で、それぞれ特定の実験や分析目的に応じて設計されている）の性能を維持し、良質な実験データが得られるように機器を整備/調整することです。また実験の効率や精度において改善できることはお客様に相談し、ハード/ソフトの両面から開発支援を行います。大きな特徴として、自分たちが行った仕事の成果や結果を直接見る機会が多いことが挙げられます。ビームラインにおいて調整がうまくいった、設計して作ったものが目の前で使われた、開発したソフトウェアが現場でなくてはならないものになったなど、そういったことが日常的にあります。それらは大きなやりがいとモチベーションになります。 【業務内容】 ・ビームライン調整：実験の目的に応じて最適なX線を準備する作業 ・ソフトウェア開発：機器の制御や実験全体の制御システム作成、データ処理/解析など ・実験支援/測定支援 ・装置/部品の治具設計や製作 ・ビームライン機器の保守/メンテナンス 【こんな方歓迎！】 ・科学好きでエンジニア志向の方 ・理学部/工学部出身の方、物理関連のバックグラウンドをお持ちの方 ・何らかのプログラミング言語が扱える方 【勤務地】 ・佐賀県：SAGA-LS（佐賀県立九州シンクロトロン光研究センター https://www.saga-ls.jp/）