サラダボウルグループは、「農業の新しいカタチを創る」というミッションのもと、農業生産を基軸とした「食」事業を展開しています。岩手・福島・埼玉・山梨・静岡・兵庫・福岡など全国10か所以上で大規模Green houseによるトマトやリーフレタスなどの生産を行う、生産面積、従業員数ともに国内最大級の農業生産法人です。
当社の農場は、AIやRoboticsなど世界最先端のテクノロジーを導入した『統合環境制御型大規模Green house』と呼ばれる生産施設となります。Climate Data(環境情報)やPlant Data(生育情報)をリアルタイムにsensing(計測)、monitoring(観察、考察)し、高度なコンピューター制御で生育環境を精密に最適な管理を行います。経験や勘に頼ってきたこれまでの農業現場とは異なり、現場で起こるFact(事実)を正確なData(数値)で捉え、正しい意思決定とアクションに繋げます。この「Data Driven Growing」を実現するためには、栽培を担う「Grower」職が非常に高い専門性と洞察力、思考力を備えていることに加え、100名を超えるメンバーでの大規模農場の生産管理を可能にする「Crop management」職による工程管理や品質管理からチームビルディングに至る幅広いスキルが必要となります。それぞれに高い専門性を備えたプロフェッショナルな人材が様々な職種に分かれ活躍する次世代型の弊社農場では、従来型の温室栽培と比べ、はるかに大きな売上、利益を実現しています。
私たちは、「農業を『地域に価値ある産業』にする」ことをValues(大切にしたい価値基準)のひとつとしています。フードバリューチェーンの一翼を担い、川上から川下まで結びつける地域産業のハブ機能を果たし、「誰かと争い、何かを奪い合い大きくなるのではなく、自ら価値を創り出し成長していく」ことを目指しています。全国各地の農場では50〜100名を超える雇用*¹⁻³を創出しており、地域経済、地域社会の一翼を担う価値ある農場づくり(仕事づくり)を推進しています。
*¹ ご年配の方や障がいをお持ちの方、未就学児のいるお母さんなどが数多く就業中
*² パート従業員のうち、50歳代以上で71.9%、60歳代以上で52.4%を占める。最高齢パートさんは84歳。
*³(一般的に)「雇用弱者」と言われる方々の活躍の場を創出しています
また、スーパーマーケットを中心とした全国150を超える取引先様との直接のお取り組みを実現しており、確固たる営業基盤を確立しています。取引先様とは、価格交渉に終止するような単なる「取り引き」ではなく、マーケットクリエーションの視点から一緒に売り場づくりの「取り組み」を行っております。食卓のシーンから逆算した商品の企画立案や新たな商流の組み上げ、取引先様独自のPB(プライベートブランド)商品の共同開発など、サラダボウルグループ独自の経営戦略を展開しています。
私たちが創り出したい「農業の新しいカタチ」のひとつに、「CSR*にとどまらず、CSV*を実現したい」ということがあります。事業活動で得た利益から社会貢献を行うCSRを実践するだけでなく、私たちの事業活動そのものが社会や地域に価値を創り出すCSVのカタチを追求したいと考えています。私たちの毎日の仕事そのものが、社会や地域とつながり、社会課題を解決する「農業の新しいカタチを創りたい」と考えています。
*CSR(Corporate Social Responsibility):企業の社会的責任(経済的価値は求めず、社会的責任を果たす)
*CSV(Creating Shared Value):共有価値の創造(事業活動そのもので、社会的価値と経済的価値を創り出す)