アリババ株式会社 / 人事責任者
(補足)アリババジャパンの人事責任者について
▼アリババ株式会社・人事責任者の責務にいて① アリババ日本法人の人事責任者の責務は、一般的な外資現地法人の人事責任者の責務とは色合いが異なります。アリババ日本法人は、SoftBankとAlibabaのJVであり、両者の力関係が絶妙で有ることから、どちらの法人からも人事制度としてはほぼ独立しています。 ※一部施策(MVV等)は近年アラインすることが増加 そのため、HR領域においての独立性の高さから、様々な施策を経営と一体となり実施してきました。 その一端としては、プロジェクトとして実施した大きなものは下記のとおりです。 ※通常の人事オペレーションについてもプレイングマネージャーとして統括・運用管理 ①日本社HRチームのマネジメント、ロードマップの策定および予実管理 ②就業規則の変更 多様な働き方の実現・人件費の固定化の実現 ・就業時間の変更(9:00〜17:45→9:00〜18:00) ・フルフレックスタイム制の導入 ・みなし時間外制度の導入(45h時間外みなし/全社実績平均35h) ③報酬制度の変更 採用競争力・リテンション力の増強 ・報酬水準の引き上げ(外部報酬サーベイ/マーサー総報酬サーベイ利用) ・給与賞与比率の変更(賞与比率の引き下げ) ・固定時間外手当の導入 ・選択性確定拠出年金制度導入 ④人事オペレーションの効率化 無駄なプロセス、紙の廃止、コミュニケーションロスの改善 ・ワークフローツールの導入・プロセス改善 ・業務の棚卸し、プロセス改善・廃止 ・新規コミュニケーションツールの導入 ⑤労務リスクの低減 法的観点から企業としてのリスクヘッジを図る ・就業規則の見直し ・外部弁護士との労務顧問契約の締結及び活用 ・各人事プロセスの法的点検 ・退職勧奨・パフォーマンスマネジメント ⑥採用戦略/計画作成および実行。 ・採用戦略/計画作成および実行、採用チーム組成、エージェント/媒体/チャネル開発・管理、 RPO導入、採用フロー再構築・効率化、ATS導入、バックグラウンドチェック導入、 リファーラル導入、JD作成、面接対応 高難度専門職採用(トリリンガル:法務マネージャー、広報、秘書等) バイリンガル採用(Sales、BD、越境ビジネスコンサルタント、人事、情シス等) ⑦全社プロセスの最適化 権限移譲、業務スピード化 ・職務権限規程の見直し ⑧その他 ・トラブル対応(メンタル・ハラスメント・ローパフォーマー・傷病) ・BCP ▼アリババ株式会社・人事責任者の責務にいて② 上記はアリババ日本法人の人事責任者としての職責についての記載ですが、同事業所においては、アリババ・アントグループの100%法人が次々と追加で増えました。 企業それぞれの規模が小さくバックオフィス機能がなかったため、人事として例えば36協定の作成・締結・提出という基本的なものから、その他必要な規則や制度の整備、労務対応をしてまいりました。