博報堂アイスタジオ / チーフディレクター
某大手食品会社
【プロジェクト概要】 コーポレートサイトのリニューアル (ページ数:約30,000ページ、コスト:数億円) 【担当業務】 プロジェクトマネジャー、スクラムマスター 【課題】 2019年に100周年を迎える得意先の抱えていた課題として、リニューアル前のサイトは10年ほど前に制作され、 細かい更新・運用はされつつも、大きなリニューアルはされていなかったため、使いづらい、古い、 時代背景に合わせた情報が掲載されていないということがありました。 【アイデア/ソリューション】 ▼戦略フェーズ PMBOKをベースとしてプロジェクト憲章、プロジェクト計画を策定し、深層課題、リニューアル目的と背景の整理、を行いました。 得意先の各部門担当者へのヒアリング巡回(2週間ほど毎日得意先へ通いヒアリングを実施)とコアメンバーを招集してのワークショップを開催し定義しました。この中では、ヒアリング内容の質問設計とワークショップデザインも担当しました。 その後、定義された内容の体現に向けて、ヒューリスティック分析、エキスパートレビュー、SWOT分析、ブランド調査を実施し、 GA解析データを併せてサイトの行動設計(CJM)、対象ユーザー設計(ペルソナ)、画面設計、デザイントンマナ、サイトマップ、コーディングガイドライン、インフラ設計、スコープ定義、KPI設定に反映させました。 また、資料化においてもコアメンバーから上長への上申用の資料も制作サポートを行い、上層部へも伝えたい意図、理由を正しく伝えることを実現し、制作フェーズの全予算として◯億円を獲得。 ▼制作フェーズ 戦略フェーズと同様にPMBOKを参考にしつつ、プロジェクト憲章、プロジェクト計画の設定の他にPRINCE2からも情報を 取り入れ、ステークホルダーの定義、リスクマネジメントを実施しました。 制作フェーズでのメンバーは得意先担当者約40名、社内メンバー約40名ほどの体制でしたので社外向けには、 ステークホルダー定義で役割を明確化し、社内向けにはコミュニケーションにロスがないようツール導入とコワークスペースの提供し、全体のコミュニケーションデザインを行いました。 制作開始当初はアジャイルで進行を行いましたが、進行していくにつれ得意先コミット度合い、最終決定権などの問題で 本来のアジャイル進行にならなくなってしまいました。そのため、改めて得意先にもヒアリングを実施し、 アジャイルにこだわることを辞め、アジャイルとウォーターフォールの2つをミックスして得意先独自の制作進行に シフトチェンジすることとしました。 社内体制としても、コミット率を最大限に高め、PoCの概念からまずは形にして動かして見せて、フィードバックをもらい、改修内容の粒度を濃くすることで、対応レスポンスを早めることができ、満足度を保ったまま制作を進行できました。 基本的にはフレキシブルな対応をしていますが、戦略フェーズで定義した内容からそれないようコアガバナンスを資料化することで、コアの部分に変更のないようにサポートしました。 また、フロント側の制作以外にもシステム構築分科会があり、同時に進行していました。 システム分科会でもプロジェクトマネージメントを担当し、外部ベンダー、得意先、社内メンバーとの間にて要件定義の制定やシステム構築サポート、テスト設計、実施までを作業領域として行いました。 制作後の運用設計も体制構築、運用フロー策定をマネジメントしました。