慶應義塾大学大学院 / 理工学研究科・博士後期課程
サトウキビ育種家からのデータマイニングによる知見抽出
サトウキビ育種家の種選抜における暗黙知抽出をテーマに研究を行っています。日本の農業技術は一部の熟練農家の方たちが担う部分が大きいです。そのため、高齢化や後継者がいないことで日本の高い農業技術が失われようとしています。その問題を解決するために、サトウキビの種を選抜する育種家がどのような判断で種の選抜を行なっているのかをデータマイニングを行い抽出する研究を行なっております。 分析には熟練育種家が選抜の際に記帳した決められた項目に関しての評価メモを用いており、計測した糖度や育種家の評価が書かれています。分析手法はニューラルネットワークやランダムフォレストに育種家の選抜を学習させ、説明変数の重みや重要度を分析することで、知見の抽出を試みています。また、結果をフィードバックすることで育種家が意識せずに行なっていた選抜基準(暗黙知)の抽出も目指しています。