ランディングページ8要素におけるデザイン表現セオリー(サンプル165点付)
WebデザイナーがデザインするWebページの一つに、広告を経由して1ページ内で商材の特長を説明し、お問い合わせや購入へと導く「ランディングページ」があります。 ランディングページは、ユーザの興味を惹くビジュアルの魅力(シズル感)を特に強調したり、瞬時に内容を理解させるためのメリハリのコントロール力も特に求められるため、高いクオリティでページ全体をまとめ上げるには、幅広い表現力が求められます。 私もこれまで多くのランディングページのデザインに関わってきましたが、過去を振り返ると、制作に与えられる時間はタイトな割に、ページ内に掲載するボリュームは非常に多く、またメリハリを出すために様々な表現をいくつもの箇所で検討しなければならない、というケースが多々ありました。 デザイナーにとっては、いかにして効率的に、早く、且つ高品質でランディングページをデザインするのか?が大きな課題になるわけですが、多くのランディングページを分析してみると、特定の要素ごとにデザインの「セオリー」があることに気がつきます。 セオリーを意識せずにデザインを進めた場合、手当たり次第にデザインを考えるため、スムーズに進む時と進まない時の差が生まれますが、セオリーを知れば表現の幅が見えるため、無駄な方向に思考が拡散することが無くなり、効率的に作業を進めることができるのではないかと私は考えています。 ということで今回は、そんなランディングページで使われているデザインのセオリーを8つに分類し、そこにまつわる表現サンプルをまとめてみました。サンプル自体のクオリティよりも、表現の幅がこれだけある、という部分で参考になるかと思います。 01)文章 02)写真 03)人物 04)評価 05)現実メタファ 06)関係 07)背景 08)境界 01)文章 文章はランディングページ内で最も重要な要素です。ユーザは一行一説をじっくり読むことはなく、早いスピードで興味のある言葉のみを拾い読みしていくため、単語ごとにメリハリをつけたり、重要な言葉を特に目立たせたり、といった工夫が求められます。 1-1)マーカー 最低限ここだけは読んでほしいという文章に使うと効果的。ある程度長い文章でも使える。乱用しすぎず、一文の中なら1箇所を目安にすると良い。 1-2)強調点 見出し内で特に目を留めてほしい、短い単語に使うと効果的。長い文章に使うとワンポイントにならないので、あくまでも単語に使うのがポイント。 1-3)左右に斜線 見出しにちょっとした「勢い」を加える表現。大げさに入れる手もあるが、小さく入れるだけでも十分アクセントとして効くので、使い勝手が良い。 1-4)部分的な色変更 文章内で特に目を留めてほしい単語に使うと効果的な強調表現。色を変えた文字だけサイズを少し大きくすると、さらにその言葉の強調度合いが増す。 1-5)袋文字 言葉にボリューム感を持たせる表現。影やグラデーションを加えて密度を出すのも良い。多用しすぎると野暮ったくなるので注意が必要。 1-6)手書き文字 人っぽさ、人の温かさを出したい時に使える表現。ランディングページにおいては、お客様の声などで使われるケースが多い。 ...