髙橋 葉月

これから企業を担う新人育成に対して、「教育する時間がなく、離職が相次ぐ」という課題がありました。そこで以下2点対策を講じました。 ①毎年使える新人研修マニュアルの作成（研修する側向け） かつてはパワーポイントで毎年資料を作成しており、クオリティにばらつきがありました。少人数運営のため資料作成に割く時間が少ないのも理由にあります。 対策として毎年使える研修マニュアルを作成することで、一定の内容を保ちつつその時々にプラスアルファの内容を追加するだけの時間的余裕を生み出しました。 ②新入社員の知識定着による離職防止（研修を受ける側向け） 少人数運営のため、研修に時間が割けないことから新人の「わからない」が解決されないことが多くありました。結果として新人の離職（過去9年間で10人以上）につながっていました。 対策として、入社後すぐに使える業界用語集（会計用語、酒造用語）とシステムの簡易マニュアル、定着度確認テスト5回分を作成することで「わからない、やることがない」状態をなくしました。 システムの簡易マニュアルは新人向けとしてのみならず、酒造業界に初めて入られた異業種の顧客に対しても配布するなどリソースを最大限に活かすこととなりました。