資材管理の自動化
前職の担当職場の中には、操業用の資材を扱う部署が有り、操業計画から搬入計画を立てる他、操業中の在庫調整等を業務として行っていた。 その職場で長年勤務されていた方が退職する事になり、後任の方に代わった直後から、資材補給時にタンクから材料があふれる、操業中に資材切れを起こす等のトラブルが相次いで生じた。 直ちに操業できなくなるものではなかったが、その資材が無いことで、使用電力量や製品を作る時間に影響を与えるため、私は担当者としてもこの問題を見逃すことはできず、改善を計画した。 この問題の根本的な原因は、”業務の属人化”にあり、業務が仕組化されていなかった事だと考えた為、人が介在しない仕組みに変える事を計画。具体的には、タンク上部へのミリ波レーダの設置および、ワイヤレスで資材の残量データを共有し、一定以下になるとお知らせしてくれる仕組みを計画。 そしてタンク付近だけでなく、操作室でも材料の残量をリアルタイムで確認できるような仕組みを導入できるように、自分自身で計画を行った。 実際に運用が始まると、誰もが残量をいつでも確認できるようになったので、みんなで確認するといった形に変革する事が出来、操業中の資材切れや補給時のトラブル等も一切起きることがなくなり、非常に効果的な対策ができた。