江原 徹朗
「気づきを形に」バリアフリー水飲みの開発
当時入社3年目で、バリアフリーという当時としては新しい考え方を取り入れた車いす対応の水飲みの開発を担当する事になりました。車いすを持って行って色々な場所で現地調査をしたうえで疑問に思ったのが「なんで洗面台のように上面に手洗い用の水栓がついてないんだろう」という気づきでした。水栓が横についていると腰をかがめないといけないし、足元で水が跳ねて掛かってしまいます。前例がなかったので水の流れをコントロールするために試作を繰り返し大変でしたが、なんとか製品化になった時は嬉しかったのを今でも覚えています。今では上面に手洗いがある事が屋外の水飲みのスタンダードになりました。前例にとらわれず気づきを大切にして形にしてみるという思いはこの体験から続いているような気がします。