株式会社Buzzreach / 代表取締役・CEO
バイエル薬品 G4A 2018 採択
今、オープンイノベーションにより、製薬業界へのテクノロジーの取り込みを加速させている企業がある。ドイツに本社を構えるグローバル製薬メーカー、バイエル薬品株式会社だ。同社は2014年、業界に先駆けてオープンイノベーションを推進する新組織「オープンイノベーションセンター (Open Innovation Center Japan, ICJ)」を立ち上げ、大学などの研究機関やベンチャー企業との共創に取り組んできた。 2016年には、オープンイノベーションプログラム「G4A Tokyo」を開始し、革新的なテクノロジーやアイデアを持つベンチャー企業との共創を本格化している。プログラムの特徴は、「課題提示型」であることだ。同社や市場が抱える具体的な課題(チャレンジ)を提示し、それを解決できる企業の応募を募っている。 先日6月1日から、今年度で第7回となるプログラム「G4A Tokyo Dealmaker 2020」の募集が始まった。今回のテーマは、『患者さんの「満たされない願い」をかなえる、日本発のデジタルヘルスを実践すること』で、それに沿った課題(チャレンジ)が4つ提示されている。 本記事では、プログラムの開始にあたり、2018年度のプログラムで採択された株式会社Buzzreachとの共創事例について紐解きながら、本プログラムの魅力についてお伝えする。取材に応じていただいたのは、バイエル薬品株式会社 山中雅仁氏と株式会社Buzzreach 猪川崇輝氏だ。 (※取材はオンラインで実施した)