祖父江 紫雄
ドイツ・フライブルクで能の公演
私は留学先のドイツで計三回、延べ150人の前で能の公演を行った。もともと日本にいた時からドイツで能を行いたいと考えており、留学先に能を習っていた学生がいたため、一緒に能の公演をしないかともちかけた。日本人コミュニティの方々に相談して日本文化を伝えるイベントで舞台を用意して頂き、その際は約50人の現地の方々の前で能を披露した。能を披露する際に一つの問題があった。それは、現地の方々にとって他言語かつ異文化である能の魅力をいかに伝えるかという問題である。その問題を解決するため、私はストーリーやキーワードが分かるようにドイツ語のパンフレットを用意した。また、公演前に司会の方にあらすじを説明してもらい、より理解しやすいよう工夫を凝らした。その結果、能の魅力を伝えることができ、公演後には大きな拍手を送って頂いた。この活動によって現地のボランティア団体の理事長から表彰状を頂いた。この経験から、大きなプロジェクトを他者と協力して行う力が身に付いた。この力を活かし、社内のメンバーと協力し、一丸となって様々な事業を成功させていきたいと考えている。