メーカーズシャツ鎌倉株式会社 / マーチャンダイジング責任者
年間平均伸長率(その考え方)
□数字をやりきることへのこだわり 会社で予算や目標をチームで達成していくことは、チームを1つにする際に重要で、かついい意味でゲーム感覚で真剣に望んできた経緯がございます。 メーカーズシャツ鎌倉の時は、市場が毎年縮小する中で、毎年110%程度の推移を(既存店+WEB)達成できたのは、一店舗一店舗、また一人一人の関係者やメンバーとの対話、動機づけを大切に、その時取れる施策の全てに取り組んできた結果だと考えております。同業他社の方からも、鎌倉シャツでの好調数字の秘密を聞かれたりして参りました。(入っている館・テナント様ごとに、実績が全小売業者に共有されるため。)入社後辞職するまでに、10億程度の実績が、40億程度まで成長いたしました。 またECコンサルティングの際は、NPS(顧客満足度)の観点、会社内における事業の中での利益額の観点ともに、全社で最も良い結果を出しており、専門分野の大きく私の知らない量やも大きい中で、仲間と協力試合、勉強会や、対策を話し合いながら勝ち得た結果だと考えております。年間6000万程度の売上を出し、利益額においては当年度において最優秀な結果でした。 重要なことは、数字は与えられるものでなく、チームで内発的に作り出すもので、(数値目標は)あくまで参考に、それ以上の付加価値がこのチームで出せると信じ、対策をしていくことが重要だと考えております。 □社内外にたいしての調整力・対応力 最初の会社において組織横断的に従事していたところから、仕事はチーム内だけ、部署だけ、でなく組織を跨いですることが当然であると考えております。部署の利益の追求は局所的には素晴らしいのですが、全体の最低が、その企業が生き残る、利益を大きく創出する肝であると考えているからです。 その観点を買われ、経営企画のようなポジションで、予算や人員の配置を管理させていただける機会にも恵まれました。 社外のステークホルダーの方々は、特に接点が少なくなる分、細やかな気配りが重要だと考えております。大袈裟なことでなく、しっかりとお礼をしたり謝罪をしたり、会社が培ってきた信頼を崩さない、さらに強固なものにすることで、新しいアイディアや事業が生まれることがあると考えております。特に仕事をお願いする立場の場合は要注意と育てられ、むしろお願いする立場だからこそ、頭を下げご協力いただくことが重要であると考えております。 私自身は幼い頃からあまり人見知りはなく、海外の方含め、お話しし、意見を交換することが好きでしたので、退職した今でもこれまでのお客様とお話しする機会も多分にございます。そのように心でつながっていくことが好きであり重要だと考えております。 □マネジメントスキル マネジメントは、何冊本を読んでも、いつになっても難しく、事業の成長を左右する最も重要なスキルの1つと考えております。まず絶対の正解がなく、チームのカラーや事業内容、お客様との関係性に依存すると考えております。 一方で、原理的な部分で共通するところもあると感じております。 まずチームメンバー、ステークホルダーの皆様を人として扱うこと。反面教師で拝見してきた事例としては、目標達成の駒のように扱う作法です。人なので、失敗もすれば、動機づけってこそ人それぞれです。性格も特技も、相性も異なります。まずそれをリスペクトし(今言われる多様性という概念でしょうか)、リスペクトしていることを伝え、少しずつ自分から胸筋を開き、相互理解を深めていく工程が重要だと考えております。時間はかかりますが、効果は確実にございました。 かようにして、マネージャーは、メンバーの個性を売上(実績)に、また大きな目標でチームを1つにする。これが大きな役目だと考えております。 当然人は自分を思ってくれている人や事業のために力を発揮できますし、そうでないとフリーライダーになり得てしまいます。 また、ピンチの時にこそ、マネージャーの力量が試されると考えております。チームの調子が(これまでのレガシーや市場のおかげで)良い時、あまり問題は通常起きません。悪い時に、疑心暗鬼や自己保身、弱みを隠し合う風潮にならず、まずマネージャー自らの非力(市場を読む力、対策が遅れた点など)を認め、チームに協力を仰ぎ、正の循環の起点となれるかがポイントだと考えております。 こうして苦境を乗り越えたチームは、またさらに強い絆と生産性を持つチームに成長できます。 このように、先ほど申し上げた各種実績(10億から40億、年間6千万のコンサルfeeの獲得)を築けたと思います。 とはいえ、まだそのほか多くの苦境を乗り越えて来られたマネージャーの皆様に比べ、経験値は不十分であると考えております。今後も、試行錯誤や、皆様から多くを学び、マネージャーとしての経験値を高めていければと考えております。