リクルートライフスタイル
美容文藝誌 髪とアタシ創刊
美容師自身のアイデンティティが薄くなってきている気がします。 ここ20年で美容師の取り上げられ方が異常に上昇し、サロン内においても技術、科学、化学、サービス、空間のスペックも上がってきました。 それに伴い、各サロンにおける教育やキャリアビジョンなども過去の成功事例に基づき、均一的な美容師像の育成に邁進しています。 美容学校では相変わらず、現場に出たらあまり役にも立たないような教育を実行し、国家試験に受かるためだけの機関として機能しています。 美容師を目指したとき、心の奥底で自分がなりたかった美容師像は、もう忘れてしまったのでしょうか。 それとも、まだ心に小さな火を灯しながら毎日を過ごしているのでしょうか。 わたくし自身、美容師4年、美容専門誌の編集者2年、サロン向け広告の企画営業・編集を1年半通して感じたことは 「どんな環境下においても、自分自身がなりたい美容師像、髪も趣味も好きなことにこだわり続けることでオリジナルのアイデンティティが生まれる」ということでした。 このことが今もっとも美容界にとって必要なことだと感じ、メディアに出ていない【おもしろき美容師たち】が世の中にこんなにもいるのか、と提示することで、大げさな話、離職率が下がり、美容師を志す若者が増え、同じ美意識を持った美容師同志がつながりやすくなると思うのです。 新しい技術、新しい薬剤、新しいサービス、ハウツーやノウハウは紹介しません。 あくまで【おもしろき美容師たち】メインに紹介し、美容師とクリエイターが交差するヒューマンマインド溢れるZINEにしたいと思っております。 髪にまつわる多くのクリエイターと、これから一緒に美容界を創っていきたいと思います。 髪とアタシ 編集長 ミネシンゴ