SCSK株式会社 / 部長
パンデミックから懸念される教育停滞と経済損失
COVID-19 の世界的蔓延のため各地で都市封鎖や学校の閉鎖が進み、教育の遅滞が中⾧期的に経済損失に結びつくことが懸念されている。この問題に対して、従来は貧困に結び付けて予測が議論されてきた。本論考ではOECD の学習到達度調査PISA の成績分布をもとに、学力低下と経済損失を相関させるモデルを構築、検討することで、履修の時間や形態に制約が掛かるパンデミック期間中や克服の直後に、どのような科目に注力して教育の実施あるいは再建を検討すべきか、国ごと、あるいは社会ごとの実態に即して検討する最初のフレームワークを素描する。