小野 恵実
卒業設計
食の履歴を顕在化するー生産と消費をつなぐスーパーマーケットの設計ー 〈背景〉 食には環境・倫理・文化など、様々な面で問題があるが、それらを意識して生活することは簡単ではない。その大きな原因のひとつに、私たちの手元に食材が届くまでの過程が想像しづらいことが考えられる。生活に欠かせない「食べる」という行為はとても身近で、身近であるが故に前後に潜む背景を想像せずに過ごしてしまう。そこで、「買う場」として生産する場と食べる場の間に位置しながらも、私たちの生活に身近なスーパーマーケットの従来の空間構成を変えることで、食の履歴を想像させることができるのではないかと考えた。 〈ロジック・設計手法〉 Step01. 現状問題を見せるために 設備や物を表に出す Step02. 食の履歴を見せるために 構成を変える Step03. 問題を身近にするために 街へ拡張する