株式会社つうけんアドバンスシステムズ / 研究開発
Chatbot導入検討
[概要] オペレーションセンターの業務効率化を測るためのchatbotシステムの検証を行っております。当初の取り組みとしては、Jumanを用いて形態素解析したテキストデータをknpに入力することで構文解析を行います。構文解析を行うことで、問合せ内容の文脈の意図を推定することができ、問合せに対応した回答を返すことができるようになります。例えば「Office365とは何ですか?」、「Office365の利用方法は何ですか?」の場合ですと、前者はOffice365自体についての概要が知りたいという意図が推定でき、後者はOffice365の導入方法や使い方、利用に必要な環境などが知りたいという意図が推定できます。 [研究体制] 自然言語処理/Bot開発周りの知見を有しているものがおりませんので、情報収集から開発まですべて一人で行っております。 [アプローチ] また、オープソースとして「bot-express」(https://github.com/nkjm/bot-express)というものがあります。概要としては「bot-expressはオーダーメイドのChatbotを高速に開発するためのフレームワークでNode.jsで動作します。開発者はフォーマットにしたがって「スキル」を追加するだけでChatbotの能力を拡張していくことができます。」とあり、chatbotシステムをこのフレームワークを使って実装できないか検証も行っております。 スキルの部分が所謂「シナリオ」のことであり、「この問合せが来たらこの回答をする」という処理が書かれております。このスキルが問合せの意図毎に複数あります。そして、問合せの意図を判断するのがNLU(自然言語理解)になります。bot-expressではNLUにDialogflow(google)を用いています。将来的には、このNLU部分をPythonとJumann++とknpを使った構文解析などによって、内製していきたいとも考えております。