ripple
ゼミの卒業研究で「アナログとデジタルの融合」をテーマとしたカラクリを制作しようと考えており、その途中経過の成果としてカラクリ"water drop automa"を参考にこの作品を制作しました。 このカラクリのインタラクションデザインとしての魅力は、「ハンドルを回す」という動作がより大きな動きとなって反映される「予想外の動き」や「驚き」にあります。 「木」という素材には「自然」「暖かさ」「有機的」といったイメージを抱きますが、レーザーカッターを用いることで「緻密」で「機械的」「建築的」な動き、見た目も作り出すことができます。 白石ゼミではデジタル分野でのインターフェースデザインについて専門的に学ぶゼミです。ですが、今回、私はアナログの作品を制作しました。理由は、どんな人にも触って楽しんでもらう作品を作ろうと考えたためです。近年、技術のの進歩によってデジタル分野での表現方法が広がり、デジタルアートという存在が身近なものとなりました。その反面、世間では少子高齢化が進み、常に新しくなるデジタル技術に追いつかなくなる年代の高い世代が増えてきたことも現状です。だからこそアナログとデジタルの融合となる作品が必要だと考えました。作品の中に「懐かしさ」や「温かみ」「親しみやすさ」といった要素とともにデジタルにも触れてもらう。卒業制作ではそのような作品を作りたいと考えております。