「分かる、楽しい授業」を追求し獲得した授業満足度
配属先がいわゆる教育困難校と言われる学校で、初めて英語を教えることになりました。 そこで直面した問題は、生徒の学習意欲が極めて低かったことです。話を聞かない、居眠りをする、私語をするなど、授業を成り立たせるのが困難な状態でした。その問題の原因は、自分の授業が生徒の実態にあったものではないからだと考えました。 そこで、彼らの実態に合った「分かる、楽しい授業」を追求し、英語を好きになってもらうことを目指しました。英語を好きになる仕掛けさえ作ることができれば、生徒の学習意欲が向上するだけでなく、英語を使って成し遂げたい夢や目標が見つかり、それが彼らの人生を変えるきっかけになるかもしれないと考えたからです。具体的には主に3つのアクションを実行しました。一つ目は、休み時間に教室や廊下などで積極的に生徒に話しかけ、彼らの特徴や興味・関心を徹底的に理解すること、二つ目は、授業の中で、頑張ればなんとか解けるレベルの課題を与え、彼らに自信をつけさせること、三つ目は、洋楽や洋画などのリアルな英語素材や、入国審査などの特定の場面を想定したロールプレイ活動を取り入れ、教科書の域を超えた実用的な英語に触れる機会を与えることです。 結果、対象生徒98名による授業アンケートで授業満足度99.8%を達成し、「先生のおかげで英語が好きになった」とわざわざ授業後に伝えにきてくれる生徒や留学相談をしに来て最終的に海外進学を決めた生徒もいました。