なにをやっているのか
創作風景
2021年7〜9月にかけて開催した展覧会のフライヤー
《アートを中心とした利用者支援》
好きなこと得意なことで輝く。
いろんなフィールドでその人が「活きる」場所を見つける。
そんな想いのもと、わたしたちはアートを中心とした利用者支援を行なっています。
主な仕事は、利用者さんの創作活動支援と日中生活介助です。
創業は2009年5月。
今でこそ〈障害 × アート〉という言葉がメディアで広く取り上げられるようになりましたが、開所当時は障害福祉施設では軽作業を行うのが主流でした。アートはあくまでも余暇活動。そんな中、代表の “とにかくやりたいことをやってもらいたい” という想いのもと、弊社アトリエ(事業所)studio COOCA は活動をスタートさせました。
それから10余年。
自社でのアートプリント商品の制作、他社商品へのイラストの起用など広く展開し、2021年7月には、アトリエのある神奈川県平塚市の美術館にて初の大規模展を開催しました。
そしてこれから。
これまではイラスト制作が中心、アートプリントの商品開発に注力してきましたが、地域の陶芸家や有機農家などの表現者を巻き込んで、表現の可能性を新たに切り開いていきます。
思いは変わらず。ー "何して食うか"
利用者=表現者たちはもちろん、一緒に働く職員も、好きなこと得意なことで輝くことのできる場所を目指して活動していきます。
なぜやるのか
食いちぎられた色鉛筆
歌って踊って演技して。何でもありのパフォーマンス!
《障害もアートも人びとの生活の中に》
“何して食うか” わたしたちがそう問うのは、障害の有無に関わらず、誰もが自分らしく生きることができる社会をつくりたいからです。
“社会の役に立たなくてはいけない” という考えが根強く存在する社会において、多くの障害者を巻き込む悲惨な事件が起こっています。そこでわたしたちは、社会の役に立つかどうかよりも、どうしたらその人がその人らしく人生を歩むことができるかということに焦点を当て、そんな施設の在り方を地域社会へとひらき、提示していきたいと思っています。
その人らしさには、さまざまなことが含まれます。利用者さんが、鉛筆を折る。飛び跳ねる。ぐるぐるする。。。わたしたちはそれを “表現=アート” と捉えます。そうすると、あら不思議。“やめてほしいな〜” と思うようなことが、“あれ、何かを表現しているぞ” となる。
みんな、表現をするアーティスト。
そんな発想の転換から生まれてくる事柄を、わたしたち職員は作品に落とし込んでいきます。
利用者さんの表現から始まる作品を人びとの生活の中に。
障害もアートも人びとの生活の中に。
そんな想いで活動しています。
どうやっているのか
《マニュアルなしの対人支援》
好きなこと得意なことで輝く。
いろんなフィールドでその人が「活きる」場所を見つける。
わたしたちが掲げているこのメッセージは、利用者さんだけに向けられているのではありません。
職員にもまた、好きなことや得意なことをもとに、日々のお仕事にあたっていただきます。
弊社にはマニュアルのみならず、これをやらなくてはいけないという業務は、ほとんどありません。一人ひとりの利用者さんとのコミュニケーションの中で、あなただからこそできること、あなたが利用者さんと一緒にやりたいことを自ら考えて、行動していただきます。
目の前にいる方、目の前で起きていることに対して、どれだけ考えて、動くことができるか。
みんなで想いや考えを共有しながら、社会にひらかれた施設をつくっていきましょう!