来月、会社を作って5周年を迎える。日にして1825日くらい。
毎日が勝負で毎日を一生懸命駆け抜けてきた。
この2年弱、コロナの猛威と恐怖で人々の生活は変わっていった。こんな事が起きるなんて当然想定はしていなかったが現実に起きており、早く終焉を迎えて、より自由な生活を人々が過ごして、時間的規制や移動規制とかがなくなり、自粛や活動の制限により経済活動の影響を受けている全ての事業者様やビジネスに早く復活の流れが来ることを心より願っている。
この5年を振り返る機会をもらったので、その延長として何か書いていこうと思う。私は、全世界の中に多くいる起業家の一人であり、経営者にすぎない。世界中には、色んな素晴らしい事をやっている人がいる中で、恐縮ではありますがぜひ最後まで読んでいただきたい。
創業時もその過程も、現在も
本当に大変である
最初から大変な事だと思って、チャレンジしたくて、使命があると思って私はやっているので大変な事は私にとっては常に最大のエネルギーなのだ。でも
「楽勝!」
というような事は全くというほどなかったし今でもない。大変な事の種類や壁というのは時間と成長のステージによって本当に変わってきた。
本当に何もなかったから、人もお金も場所もサービスも全てがなかった。それを生み出すことさえも社会から認められないというところから始まった時(オフィス契約の審査落ち等)、大企業にいた私は、社会の「信用」というものを初めて知った。
そこで、何で乗り越えてきたかは、個人の「信頼」の連なりであった。今も、会社の「信用」が金融機関等から見てもあるわけではないと思うが、挑戦する時に、支えてくれたのは「信頼」である。しかもそれは、過去の蓄積と人への信頼であった。
今も、多くの人の信頼と情熱に支えてもらってきたが、今こうやって形ができ始めてスタートラインに立てているからこそ、起業するまでの信頼構築というか人との繋がりというものが本当に今を支えてくれているのだと強く感じる。前職の時代に本当に一生懸命働いてきてよかった。弊社のValueのGRITの本質はここにある。人の人生は、何があるかわからない。自分だけじゃなく、自分の身の回りもそう。だからこそ、今が元気で健康で、幸せなのであれば、その時こそGRITした方がいい。GRITできない時も絶対にあるから
今を大事に、今を全力で勝負してほしい。そのGRITは、いつかその人個人を支えるようなこととして別の形で出てきますから。
そして、人生の中でその時の仕事や決断というのは、その場だけで結果が出るわけではないし、評価されるのではない。評価が定まるのは常に後になってからだ。もしかしたら、間違っているかもしれない。だから、今自分が正しいと信じる選択をしなければならないと思う。決して後悔をしないためにも。
よく会社の成長ステージで起きる問題や、こう変わっていくという話を聞くし勉強していく、●●人の壁など必ず出会うが、本当にそのような事は起きる。壁なのか問題なのかは、わからないが人が増えていく過程の中で発生する事象として、それに近いようなことは起きる。その深さや課題の重さが大きければ大きいほど、問題感として出てくるのであろう。それも感じることが多くある。
事業自体は成長していくと、お客様の数の増加やお客様からのFeeedbackや、環境の変化、産業の成長等に出会う事が多くある。これが何よりStartup企業の良い所である。多くの新興企業はテクノロジーとインターネットを用いてビジネスをしているので、その成長と今を常にモニタリングできるし、記録することも出来る。この変化や成長プロセスに、自分の経験と使命が重なり、仮説を持つことができた。その仮説通りに進んでいる点は、弊社が目的をぶらさずに挑戦し続けれてるのではないかという強い点を感じる。
もちろん今後もっと何十倍、何百倍にしていかなくてはいかないのであるが、サイトやサービスがない時に加入してくれた施工主様や利用してくれたお客様、今でも満足していいレベルではないのだから、もっともっと良い物ではなかったはずである。良い人材と仕事の習熟度が企業として上がっていく中で、提供するサービスや商品の品質やレベルが下がるということは、考えられにくい。規模が出てくるとその問題点がより如実化し始めていくのです。でもそれは、昔から起きていて、気づいていなかったということである。
ここが、一番悔しいというか悲しいしなんとか挽回せねばならぬ所である。投資を受けて、赤字を出しながらしていく会社全体の成長方法に、個人や商品の成長が追いついていない点がどんどん出てくる。
これは、現実として受け止めなければいけない。でも流れを止めて対応するという方法も難しい。成長させる方法をとりながら、必ずそこを追い越さないといけない。それは、とても難しいことでもあるが、チャレンジングなことでもある。今、ユアマイスターの社員の皆様にはそこを感じてほしい。
そして成長するチャンスや、方法が目の前にあるのであれば、全力でそこに進める状態をどれだけ作り上げれるか。これが企業として重要だ。これを時にディフェンスやコーポレートの仕事というのかもしれないが、成長企業において、ディフェンスはオフェンスにとって最大に必要な要素なのだ。そこを会社全体で理解しないといけない。でも、部別で見ていくと、短期的な視点や自身の視点だと時に、違う立場の人と相反する結論や意見が出るということもある。これも組織だから当然だ。だからこそ、組織の意思決定の目的や目標を見失ってはいけない。自分の役割を全うしたら、何かが成功するとは考えてはいけないのだ。
役割や仕事の連鎖が、陣形の結果として出てくるので、情報・人など、大きな仕事のアウトプットを出していく中で、その組織の中に、血栓がなく、血流が回り続ける状態であるということが、とても大事だとわかった。
全ての人々が、目の前のことを一生懸命行っていてもこれが出来なければ、成果は出てこないのだ。それを人から、システムに置き換え、問題が起きる要素というのを減らしながら(予防しながら)、七転び八起きで進んでいくのだろう。
ほとんどの事が、うまくいくわけではない。失敗することもあるし、無風な事も多くある。それでも多くの関係者の皆様やステークホルダーの皆様に、支えていただきながらチャンスをもらい5年間やってきた。
長く続いている会社、世の中を変え続けている大企業、その大変さとそれを作ってきた人達の凄さは、自分が経営者としての当事者になると、痛いほどわかる。でもそういう企業が、人が入れ替わり、DNAも変化していくことにより多くが衰退していくという事実もわかる。
まさに、企業とは経済という大きな流れにある中での生き物なのだ。人が作る生き物だからこそ、賢く強くなれるし、弱くもなる。
その大きな軸を担っているのが、経営者なのだ。経営者が大事、「組織の力量はトップの力量以上に伸びない」これもよく聞く言葉であったが、今ではその理由がより鮮明にわかるような気がする。
でも、会社は経営者だけではない。次の経営者や社会を担う人材をどれだけ自社に生む事ができているかどうか。結果や業績、良いサービス、これら全て人が作るものだ。人を残せる、輩出できる企業が、尊い会社なのであろう。優秀な人材を輩出出来る会社だから、すごい結果が出るのであろう。
何千人という候補者の方や面談の方と5年間の中でお会いしたような気がする。ユアマイスターという船に一緒に乗って、一緒に進んでくださる方をずっと探してきた。
人を探し続けるが故に、私や会社の未熟さで時に失礼なこともあったと思いますが、弊社に興味を抱いていただいた方に感謝を改めて申し伝えたいです。心からありがとうございます。
その中でも、今一緒に進んでいる仲間の皆様には、ぜひこの未来の道を楽しんでほしい。人生の中で多くある機会ではないと思う。昨今色んな組織やチームの形、働き方が提唱されていく時代ではあるが、私はユアマイスターという会社は、この会社が生まれた時から、今日まで、そして未来においても
「朝、希望を持って目覚め、昼は懸命に働き、夜は感謝と共に眠る」そんな日々を仕事を通して過ごしてもらいたいし、個人個人のWell BeingとWell Doingが高いレベルと行動で実現できることによる幸福度と充実度が高い会社でありたいと思っている。
しかし、これから何千人もの規模を目指していくだろう会社において、それを手を広げて待っているのはやめよう。手を広げて待っていたら、まずその幸福度と充実度は実現できない。自分達で掴んでいく、そして会社やチームが全力でそのサポートをして実現可能性を高めていく組織であるべきなのだ。
日本という社会は良くも悪く変わり続けている。この5年でどうかはわからないが、私が社会人になってまだ10年しか経っていないが、大きく変わったのは、テクノロジーと、それに基づいた商品・サービスの出現、そして社会の価値観許容範囲が確実に変わっていった。
この価値観許容範囲というのは、悪いわけではない。当然のあるべき姿になっている部分も多くある。大事なのは
「変化」より早いスピードで「変革」をできるかどうかだ。
変化は、外的要因も大きく影響する。変革は、自身達の中でのみ起きうる変化の根源であり形だ。
色々振りかえると、こんな事があったなっていう事象は山ほどある。でも、それによって自分やチームの考えや価値観、そして人間性がどう成長してきたのか、そこがやはり一番大事な気がする。現時点でそこに大きな希望を抱き続け、私も私自身に常に大きな可能性と未熟さを共に感じている。
その一方、事業やお客様に対して提供出来ているものは、やっと「0」でありスタートラインに立てた気がする。元々は0ではなく、何もないということは大きな「マイナス」からのスタートだったのだ。何もないのに期待値と未来への約束をもとに「販売する」ところから始まっている。事業を作るとはそこからだ。その中でも、成長していきお客様から叱咤激励をいただき、その数と深さは、良い点も至らない点もとても胸を打つものから、胸が痛くなるものもある。その総量が、マイナスではなく、プラスに大きく転じ始めるのが今このタイミングなのである気がしている。ここからは、多くのお客様に、高い満足をどれだけ感じていただけるか大事である。
この日本にとって、ユアマイスターは人々の生活に根付いた会社に成長する可能性が大きくある。施工主であるパートナー様の商売繁盛と雇用を拡大するという目的も大きく実現できる可能性がある。ただ、そんな簡単なことではない。誰もが成し遂げていないことばかりなことに対して、自分達が楽にできることなんてありえない。成し遂げていないことを成し遂げる道は困難であるが、人生においてとても有意義な時間であり、そこで切磋琢磨した仲間が一生の財産となるように次の5年はしていきたい。
最後に、個人として私の使命を果たさないといけない。
弊社は、資本家と起業家の組み合わせで輩出された会社であり、経営者である。私自身は、起業をするという選択肢は自分の中で全くない中で、forstartups Incという成長産業支援事業を行なっている企業の起業家支援第一弾という形で、日本ベンチャーキャピタル協会会長でIncubate Fundのパートナーである赤浦さんという方に出会い、自分の構想を自分自身で行なったほうがいいと確信を持てた上に、資本家・投資家の方が参加してくださるというチャンスをいただき起業をした。(以下、forstartups様の決算資料抜粋)
海外では、エジソンの発明能力にモルガンの資本が参加し、産業革命が起きた。120-130年以上も前のことのだ。事業で成功し、莫大なリターンがある資本家は、次から次へと投資をし、今世界中の中心であるGAFAも、起業家と資本家の結合で大きくなっていったからこそ、今でも資本家や投資家に大きくお金が循環し、リスクマネーにも資金が集まっている構図になっている。それに対して、日本には全くその流れが出来ていない。それは、資本を自己資本の活用で成長した会社がとても大きいという点がある。その時に、外部資本を受け入れて拡大するという方法が主流ではなかったのかもしれないし、そもそもVCの存在も少なかったのかもしれない。
今後、日本で新しい会社が出続けるには、資本家・投資家がどんどん新興企業に投資をして、また機関投資家や資本家からリスクマネーにお金が流れるような構図になって行かないといけない。
その点において、弊社の企業の成り立ちや私自身のストーリーが、今は小さい一例でしかないが、新しい産業の担い手として活躍できている時がくれば、日本という国の新しい経済成長方法として、示せるのではないかと
何を言ってるんだと思われるかもしれないが、日本における新しい道の第一人者として
前を向いて証明し、挑戦する人材を会社からも、社外からも輩出出来るような存在になり、そこに世界中の資本が流れていくべき姿になっていくような存在に、5年で目指したい。
ユアマイスターは、不完全です。もっともっと出来るはず。一緒にその道を作っていきませんか?国や社会、人々の幸福と未来のために挑戦してみませんか?
挑戦することにおいて、成功するかどうかは誰にもわかりません。でも成長できることは約束されているし、青春を社会人になってもできると思います。(最近、社内で青春真っ只中!をBLUE SPRINGINGと言っています。)挑戦はキャリアにとって大きな飛躍の機会となるはず。
それにしても、まだ5年。それでも色んなことがありました。この道はまだまだ続く。
過去に感謝し、今と向き合い、未来を変える。
変わり続けれることの強さを最大限に活かして、また6周年を迎えれるようにしていきたい。
自分と仲間と会社の可能性に、毎日ワクワクしている。
まさにこれは、青春ではないか!
1825日の青春でしたね。
青春は続いていく。
長くなってしまいましたが、お付き合いいただきありがとうございました。
星野Twitter https://twitter.com/Hossystars
星野note https://note.com/yourmystar/n/n244e9464608c
参考記事
https://evange.jp/n/n0ce06fc09585
https://evange.jp/n/nd2d3d99c8577
以下、創業1年くらいの時に書き出した言葉です。なんとなく貼っておこう