こんにちは。弊社労働環境をフル活用してワークライフバランスを実現しているリア充高橋です。
普段は事業戦略推進担当として事業の拡張と組織作りに取り組むかたわら、『3Kはもう古い』をモットーに採用も担当しております。※もちろん4Kでも7Kでもありません
今回は昨年のGWに有給休暇を取得して自転車で日本列島を縦断したお話、全6回(5回の予定でしたが書ききれないと悟ったため1回追加)。移動距離3000kmの行程ですのでとにかく書くのが大変。今年のGWまでには完結させたいと思いますので、気長にお付き合い頂けると幸いです。
前回記事:GWに有給休暇5日使って、自転車で日本列島縦断してきました(3)
Day7 5月5日(木)総移動距離1679.8km
ええ、安定の寝坊です。9:00前に富山県の入善町を出発、新潟県村上市を目指してひたすら北上263㎞。
この日はチェックポイントもなく、とにかく無心で走ればいいだけでした。
だがしかし、村上までは辿り着けず…201km走って新潟市内に宿泊することとなりました。
なぜなのか?伏線の回収までしばしお付き合いください。
入善を出発して約20㎞、「大型トラックが多い」「長い」「路肩に逃げ場がない」などなど、悪名高い親不知(おやしらず)トンネルを通過しました。良い噂を聞いたことがなかったため、通過前は怯えていましたが、たまたま片側工事中だったお陰でガードマンの方がきちんと交通整理をされていました。前日夜間(工事のない時間帯)に通過したライダーからは非常に危険なので気をつけてと連絡がありましたが、ガードマンのお二人の完璧な誘導とドライバーの皆さんのご協力で安全に通過することができました。心配していた新潟県の難所クリアです。ありがとうございました。
「今日は親しらず・子しらず・犬もどり・駒返しなど云(いう)北国一の難所を越て、つかれ侍れば、枕引よせて寐(いね)たるに・・・」
松尾芭蕉も越後路最大の難所として奥の細道に記していますが、江戸時代は断崖絶壁と波打ち際に挟まれた細い道を通過したそうです(画像右側、自転車の向こう側の崖下の道)。引用は親は子のことを、子は親のことを忘れるくらい自分自身に精一杯にならないと通過できない。疲れ果てて眠るという意味です。
16:20 親不知トンネルから120㎞先(入善から140㎞)の道の駅 越後出雲崎・天領の里に到着。
この日は5月5日の子供の日、桟橋に鯉のぼりが泳いでいました。海の上の鯉のぼりは珍しくて、ちょっとテンションが上がりました。
海上の淡水魚(鯉)を見ながら魚介を満喫。他にソフトクリームも食べて補給十分。1時間半の滞在。
ほぼ横風と向かい風でしたがここまでのグロススピードが19.53㎞。入善からトータルの停車時間を考えると走行スピードが35㎞/h以上でないとこのグロスにはならないはずです。1500km以上走ってフレッシュな時と同レベルの速度。謎に良いコンディション。なんか怖い。
人間の体のメカニズムってどうなっているんでしょう?低体温症になりながら24時間走行して、お彼岸の世界が見えそうなくらいのダメージを受けたのに(詳しくは前回の記事をご覧ください)、走行中に回復してきたようです。自転車はリハビリに使われる道具と言いますが、こんなことってあるんでしょうか?
18:30 道の駅から30㎞、入善から170㎞の浦浜海水浴場。水平線に沈む夕日があまりにも美しかったので写真に収めました。新潟市街まで残り30㎞、村上まで90㎞。
道の駅でしっかり補給休憩したせいか、ここから先も絶好調。19:20には市街地にIN。沿道に応援に来て下さった方も「あっという間に消えた」とおっしゃっていたので、かなり走りは軽かったようです。
さて、ここからが問題です。
夜間走行
絶好調といいつつ、この日は朝から定期的に睡魔に襲われていたので、このまま夜間走行に突入すると村上まで闇しかない60㎞の道のりはかなり危険。時速30㎞で走行して2時間。入善から新潟市内まで200㎞(トータル1700㎞弱)走って乳酸も溜まってきているので甘い見積り。実質3時間として、到着は22:30。睡魔でペースダウンすれば24:00?
全体のスケジュールとしてはオンスケに戻していましたが、やはり24時間走行時の睡眠負債のインパクトは大きかった。解消できるタイミングで解消した方がいいと判断、プランAからBに移行することにしました。
プランA:5/10 14:00ゴール。札幌に移動し1泊、 5/11 新千歳空港 13:15発⇒羽田14:55着
プランB:5/11 9:00ゴール。稚内空港(ゴールから20㎞付近)13:15発⇒羽田15:15着
なんてことはないプランBは1日の走行距離を短くして1日後ろ倒してゴールするという計画です。プランAとの違いは札幌でご褒美グルメができなくなることと、ゴール時間が遅れて1日1便しかない稚内空港の便を逃すと有給休暇中に帰れなくなること。
睡魔で蛇行するような危険走行をすれば、交通事故を起こしかねません。ただの迷惑ライダーです。
涙を飲んでご褒美グルメを捨てることにしました。さらば札幌海鮮食べ放題…
(新千歳から早割でキャンセルできなかった航空券代と稚内からのお高い航空券代¥35,000-もなんか悔しい)
ご馳走やお金より、睡眠は大事。Priceless
こうしてDay7は村上まで進むことなく、新潟駅近くのネットカフェに一泊することとなりました。
Day8 5月6日(金)総移動距離1911.2km
Day8の予定走行距離はプランAでは264.4kmでしたが、Bに移行したため231.4㎞。
新潟県から山形県を通過して秋田県の由利本荘市がゴールです。
結局ネットカフェでは宿泊先の変更や航空券の手配などPC作業をしていたため、それほど睡眠時間は確保できませんでしたが、体を休めることはできたので、コンディションは良好。眠くなることなく1日元気。Priceless!この旅で最も平和な行程を楽しめた気がします。
村上に来たからには村上牛。美味しかった…。海鮮はいくらにしか見えませんが「はらこ」だそうです。
※調べるといくらとはらこの違いに諸説ありました。村上の方言でいくら=はらこというのもあったので、ここでは方言のようです
日本屈指の透明度を誇る笹川流れ。さびれてGWなのに誰もいないので景色独り占めでした。
海岸線27㎞ストレート。眠かったら地獄。でも眠くない。よし!Priceless!!(悔しいのでとにかくPricelessと言いたい)
頭が冴えて走れるのが楽しくなってきて笑顔で走っていましたが、傍から見たらただの気持ち悪い人ですね。ある意味眠くなくても迷惑ライダー。
そして長い新潟も終わり、山形にIN。
海ばかり見て走っていたので山並みが新鮮!
酒田市から見えたので恐らく鳥海山。庄内平野のシンボルですね(間違ってたらごめんなさい)
19:30には秋田県に到着、由利本荘市まであと30㎞。
さすがに東北地方になると夜間の気温も10℃前後と冷えてきましたが、手持ちのウィンドブレーカーと姫路郊外のワークマンで買った防寒具で十分しのげました。兵庫の方が東北より寒いのは意外でしたね。
21:00前には由利本荘のホテルに到着して、この日は無難に終わりました。
いやーーーーー幸せ!!Priceless!!!
さて、これまで通りであれば3日分ずつ記事を書いていたのでDay9の青森まで進む予定でしたが、長くなりすぎるので今回はここまで。北海道上陸直前Day9も一波乱ありましたので、お暇があったら読んであげてください。
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