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私の仕事を誰かの希望に繋げていく。人事部古参スタッフから聞いた働く意味とは?

こんにちは。

TEAM BLUE広報担当の由井です。

突然ですが、皆さんにとって「働くこと」はどんな意味を持ちますか?

現代では、ひとの価値観や好みの在り方にたくさんの種類があって、
働く意味ですら、百万通りの意味が出てくるかもしれません。

今回は、そんな「働く意味」を一つの事例として、教えてくれる遠藤さんにインタビューをしてみました。


■遠藤さんのProfile
大学卒業後、別の大学へ進学。同時に専門学校で臨床音楽療法を学びながら、アパレル会社にて勤務。新店立ち上げや、マーチャンダイジングに従事。患者支援をしたいと思い、歯科で治療プランを説明し、患者の意思決定に関わるトリートメントコーディネーターとして勤務。「在宅医療を市民レベルに広げ、当たり前の選択肢にのる世の中にしたい」と思い、2017年~医療法人社団焔に所属。クラーク部署立ち上げ後、現在まで人事部採用担当に従事。
趣味は手芸や料理。プレゼントする相手を想像しながら作品を作るのが日課。


由井:遠藤さんが入職して早5年――今や人事部の最古参ですね。
この5年間、事業所が3つと120床の大病院ができて(※1)、何だか激動の5年間でしたね……! この急成長っぷりは入職当初は想像できなかったと思います。
(※1 2017~2021年の間で、「おうちでよかった。訪問看護・リハビリテーション」、「ごはんがたべたい。歯科」、「おうちにかえろう。病院」というユニークかつ分かりやすい名前の事業所が開設されました。人事部はその分のスタッフを集めるのに大忙し!?)

―医療法人社団 焔(TEAM BLUE)に入職したきっかけを教えてください。

最初は「在宅医療という選択肢を患者が当たり前に提示できる世の中にしたい」と思い、入職しました。

私には先天性の難病があり、生まれてから4歳までを病院で過ごし、
大人になった今でも入退院や通院を続けています。

そのため、小学校低学年くらいから「病気で亡くなる子どもを救いたい」という想いを漠然と持っていました。

社会人の初めは紆余曲折があって医療以外の道を選択しましたが、「患者主体の医療」については常に関心がありました。

そんな私に、2017年2月――転機が訪れました。
カンブリア宮殿で「やまと診療所」が特集された日です。

「自宅で自分らしく死ねる。そんな世の中をつくる」

その言葉を知った時、まさに「患者主体の医療」だと感じました。

テレビには、本気で踏み込む医療従事者が映っていて。
患者さんの伴走者であり、時にリードし、背中を押し、一歩待っててくれる、
そして「世の中づくり」までする。

そんな素敵な活動を知って、私も一緒に挑戦してみたい! と思い、すぐに入職しました。

ー「自宅で自分らしく死ねる。そんな世の中をつくる」   この理念のどこに「患者主体の医療」を感じましたか?

入院とは、病院が決めるルールの中で、生活しなければいけません。
自宅で生活していても、どうしても医療的ケアの中心に傾きやすくなる。
本人の意思よりも、オペレーションやルール・医学的な正しさが優先される選択や生活ばかりです。
言い換えれば、「(もっと)〇〇したい」という欲求が大きくなる生活でした。

そんな環境でも、工夫して「〇〇したい」を実現してきましたが、諦めなくてはいけない時が沢山ありました。
例えば、友人とのお泊まり会、林間学校、水泳……。

子供の私にとって、諦めるというのは、とても悔しくて悲しい体験でした。

そんな私ですが、常に「たのしく生きる」ことを意識していました。
この「たのしく生きる」の必須要素が「自分らしさ」だったのです。

生活面だけではなく、医療を受ける立場でも同じです。
「患者・家族の意思に基づいた医療」が「患者主体の医療」なのだと。
自分らしく生きる」ことこそが、人を人らしくする構成要素であり、TBが掲げる温かい時間に必要不可欠です。

病院・在宅・地域、どこにいても「自分らしく生きる世界」
たのしくて、あたたかい時間を大切にしたいと思っています。

―あなたにとって「働くこと」の意味を教えてください。

私が働く理由は、私の働く姿が病児とその親御さんの希望になるからです。

私は、幼い頃から難病の小児専門病院に通院しています。

そこに通院する子供を育てるお父さん・お母さんは、自分の子供が社会で生活する上で色々と制限されることに悔しさを感じています。

「人並みに恋愛して結婚して、働いてほしい」という期待はあるけれど、現実は難しいだろうと思っていて……。

それを実現させてきた私は、それを願う親御さんと病児の希望でもあるんです。

大人である私は、そこの病院で結構目立っていて。
廊下を歩くだけで同じ病気の親御さんから話しかけられたり、主治医やいつもの看護師さんに「ちょっと、あの人相談に乗ってあげてよ!」って声を掛けられたりして……(笑)

私は、病児たちの成長モデル、希望となる未来像でありたいんです。
病気でありながら働き続ける――子供たちが憧れる姿で居続けたい、そう思いました。

それに、私が仕事を続けられているのは、同僚の理解があるからです。
私とTEAM BLUEの仲間たちで、私のできる・できない、やりたいことを整理して、働き続けられる土台を一緒に作ってきました。
それが本当に、ありがたかったんです!
ここの環境って凄く恵まれていて、私がやりたいことをしなきゃもったいないぐらいです!

―プライベートはどう過ごされてますか?

仕事もプライベートも楽しい時間でいっぱいにしよう、と思っています!

結婚してからは、料理にはまりました。
私は食べられないけど、主人や同僚が私の手料理を食べて「美味しいっ!」と言ってくれる瞬間が、もう嬉しすぎて……。
この時間が本当に尊くて、私って、なんて幸せなんだろう、と感じたり。

昔は近所の美味しそうな夕飯の匂いが漂ってくるだけで、
フラストレーションがたまったのですが、自分で料理するようになってからは、正の感情に変わりました。
料理を見て触って作る過程が、食への興味・関心を満たしてくれたみたいです。

あとは、「あつまれ どうぶつの森」がすごく楽しくて!
現実ではできない『走る・泳ぐ』を自分のアバターがやってくれるので、愛おしくてたまりません。

両親も同じゲームをしていて、たまに、父からゲーム内で手紙が送られてくるんです。
「きょうはさむいけど がんばろう」って。
これがまた、自分が疲れている絶妙なタイミングで来るから、親子って凄いな、って感動しちゃいました!

―今でも病気で辛い思いをしたり、悲しいと感じる時はありますか?

最近は、必要な医療的ケアが増えてきて、今までできていたことができなくなりました。
美味しかったビールが飲めなくなり、お風呂に入るだけで体力を使い切って、ヘトヘトになってしまったり……。

できないことが増えていくのは、最初は悲しかったし、すごく悔しかったです。
時々、なんで自分なの? と考えていたのですが、今はそう考えていません。

できないことを受け入れたら、残された力が明確になりました。
この力を大切にしたい・最大限まで使いたい、そう思えるように変わりました。

病気で生まれた事実を、親からは「神様に選ばれた」って言われて育ってきました。
私なら、この病気と付き合っていける。
病気がありつつも楽しく生きられるから、この病気で生まれたんだよ。
だから、神様に選ばれたんだ。
そんな風に励ましてくれて。

日々、大変なこともあるけれど、
「いやいや、自分は踏ん張れる子だから! 選ばれたんだから!」
と考えていて、親の作り話がいつの間にか私の支えになってました。

今思えば、究極のマインドコントロールを親にされていましたね(笑)

まとめ

いかがでしたか?

遠藤さんの働く意味は、「自分以外の、だれかの希望になりたいから」でした。

TEAM BLUEでは、スタッフの多くが「誰かのため」に働いています。

自宅で自分らしく死ねる。そういう世の中をつくる

TBの理念が持つ「患者のため」という一面が、遠藤さんの琴線に触れたのかもしれません。

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