なにをやっているのか
酪農のまち岩泉
龍泉洞の豊かな水
岩泉町地域づくり支援協議会は、その名のとおり、岩泉町の地域づくりを行なっている団体です。
http://www.town.iwaizumi.iwate.jp/iwaizumi_blog/
岩泉町とは、岩手県中央部から東部に位置し、本州で一番面積の広い町(992平方キロメートル)。
町内には日本三大鍾乳洞のひとつ「龍泉洞」があり、その地底湖の水は世界でも有数の透明度を誇ります。総面積の93%を占める森林が清らかな空気を生み出しています。町の産業は、豊かな自然を活かした林業、酪農をはじめとする一次産業とこの龍泉洞を活かした観光が中心です。
東日本大震災では、町内の小本地区が津波被害を受け、住宅や保育園・小中学校、漁業施設などが被災しました。現在は、多くの人々からのご支援と復興事業に懸命に取り組んだ成果もあり、災害公営住宅の完成、こども園・小中学校建設工事、三陸鉄道小本駅前の複合施設工事など駅を中心とした新たな町づくりが急ピッチで進められており、平成27年度で全てが完了する見込みとなっています。
「復興」から「持続可能なまちづくり」へ。
産業面では、震災による人口流出による担い手の不足、原発事故による風評被害による販路縮小等がつづいており、産業の再生は喫緊の課題となっています。岩泉町では、6地区の住民自治組織と連携して、これまでも地域の宝を活かした祭りなどのイベントや産直・農産物加工などのコミュニティビジネスの推進を行ってきました。
これら、多くの課題と複合的に向き合いながら、支援の仕組みづくりや支援そのものを行っているのが、「岩泉町地域づくり支援協議会」です。
これは、総務省の復興支援員制度を活用し、岩泉町が地域の自治組織等と連携して実施するもの。
岩泉町の東日本大震災からの復興を促進することとともに、持続可能な地域づくりに向けた、新しいチャレンジを生む人材を育成すること、それによって地域全体がより活性化されることを目的としています。
なぜやるのか
岩泉らしいライフスタイル
この豊かな自然をはじめとする岩泉町の持つ宝を守り育てるとともに、この地で暮らす新しい価値を発信するため。そして「復旧から復興」へつなげる取り組みを日本中に示し、これからの中山間地域の在り方のモデルを構築していくため。
どうやっているのか
各地域では、住民自治組織である「地域振興協議会」とその協議会の事務局を担う役場の各支所と連携して地域づくりのために働いています。(各地域では、平均3名の職員が住民の皆さんと一緒に地域づくりのために働いています)
このプロジェクトでは、個人のチャレンジを尊重し、将来的に起業を視野に入れたメンバーを求めています。
岩泉での暮らしは、ミネラルウォーターとしてモンドセレクションを受賞した龍泉洞の水が水道水として使えます。世界で一番おいしい水道水と、酸素たっぷりの空気の中で暮らせます。
そして「いわてNPO-NETサポート」との連携も特徴のひとつ。これまで、わたしたちの団体と合わせて、計10名以上の地域外人材の受け入れを行っており、活動に慣れるまでのサポートを同じ経験を持つメンバーの視点から行っています。