いよいよ2024年度がスタート! 新年度を迎えるにあたり、明石代表にお話を伺いました。
―明石さんのご経歴を改めて教えてください
はじめは美容師として働いていたのですが、ある時インターネットの面白さにハマり知人の会社でホームページの制作などを始めたことが最初の転機です。当時から自分で事業をやりたいという思いがあり、起業しようと奮闘していたところ、当時のライブドアの社長に目に留めていただきました。会社員として事業を立ち上げたところからスタートし、分社化のタイミングで独立を果たします。
その後、運営会社がゲオに買収され、2年ほど後にライブドアの子会社だったエイシス(現在はviviONのグループ会社)が売却される話を聞きつけました。その際にIT領域も強化したいと考えていたゲオHDの現社長にエイシスを薦めたことが契機となり、2014年にエイシスの代表取締役になりました。その後、事業も会社も拡大していくことを目的に、2021年にviviONを設立し代表取締役に就任し今に至っています。
―長らくIT業界に携わっておられますが、今後についてどう思われますか?
以前と比べて非常に難しい業界になったと感じています。誰でも参入できプレーヤーが日々増えているので、我々も今までの歴史に胡坐をかくことなく戦っていく力を磨き続けなくてはいけません。
一方で、様々な可能性を秘めているところがインターネットの魅力だと思います。ガラケー時代にはスマートフォンや動画配信が当たり前になる日が来るとは誰も想像していなかったので、この先のことも誰にも予測できません。どんどん新しいものができ急速に変化していく中で、自分たち自身がどう変わっていけるか、そのための体制を会社組織としてどう作っていくかが一番大切だと考えています。
―前年度は体制の変更なども行われましたが、改めて振り返ってみていかがでしたか?
おかげさまでviviONの設立から売上も右肩上がりで伸長し、社員の数も増え続けております。これは成長させようとする愛のある人がいるからこそ実現できることであり、私は、事業の成長にとって最も重要なことは愛や熱量の高さだと考えています。ただ、サービスが増えるとともに働く仲間も増えていく中で、すべての事業について深く知っている状態でいたり強い愛情を持ち続けたりすることが難しくなってきました。そうなってしまうと、イレギュラーなことが起きた際に動けなくなってしまいますし、愛がなければ競合の動きに対してアンテナも働かなくなってしまいます。
そうした状況に危機感を持っていたため、各メンバーがそれぞれ携わっているサービスに対して熱量を上げられる体制を作りたいと思い、新しい体制を導入し集中しやすい環境を整えた点が前年度の最も大きな変化です。誰しも、誰の役に立っているか分からないものを作りたくないですし、それに対して熱量を持つことは難しいです。
そのため、このサービスが誰の役に立ってどのような目標で進めているかを認識することは重要ですし、それが新たな体制によってより明確になり熱意をもって取り組み価値観を全体で一致させられる環境を整えられるようになったと思っています。まだ課題もたくさんありますが、1つずつ改善しながら今後もやる気や愛に溢れた組織となるよう体制を整えていきたいです。
―viviONの強みや今後伸ばしたい点を教えてください
熱量の話をしておりますが、資本力で劣るベンチャー企業が大手企業とビジネスで競り合える1番の理由も熱量の高さだと思います。ユーザーもクリエイターも非常に熱量が高く、そのうえサービスやコンテンツに対する従業員の熱量も高いところがviviONの良さであり強みだと思うので、今後もそこを強化していきたいです。
また、2024年度は組織としての強みをもっと伸ばしていきたいと考えています。人数が増えたことで、会社としてどうしたいか、社員の方にどうしてほしいか、といった会社の方針が伝わりづらかったり、新しく入った方がその方針に対してどう考えどう接するかがバラバラになっていたりすることが今の課題です。サービスやコンテンツもどんどん増えている中で、従業員の方々もどうしても分からないことも増えてきてしまっている部分があると思います。他チームが何をやっているのか、どういった考えを持っているのかも見えづらくなっているので、いかに情報共有しながら組織として熱量を上げ足並みを揃えていけるかが今後非常に重要です。ただ型にはめるのでは上手くいかないので、カスタマイズしながら課題を解決し組織としての力をより高めていきたいです。
―今後の目標は?
世界のviviONになることが最終的な目標です。世界において日本の産業の力が弱まりつつありますが、そんな中で日本が誇れるものが二次元コンテンツだと思います。「二次元コンテンツだったらviviON」と誰もが思うような世の中になることを目指して今後も会社や事業を成長させていき、より多くのユーザーやクリエイターの幸せに寄与していきたいです。