2019年5月22日、Glossom株式会社所属のクリエイティブ職向けに、同じグリーグループであるファンプレックス株式会社との第一回交換勉強会を開催しました。
近年、よりリッチな表現が求められる広告クリエイティブ制作において、静止画のキャラクターにアニメーションを付けたいというニーズが高く、特に2Dアニメーションツールの技術習得がクリエイティブ部門の課題でした。
そこで今回、ゲーム制作におけるアニメーションのプロが多数在籍しているファンプレックス社に2Dアニメーションツールの「Spine」の講義を依頼。アニメーターの前田さんと3Dデザイナーさんを講師に迎え、Spineの基本操作について講義を行っていただきました。
◆講師紹介
(右) ファンプレックス社 アニメーター 前田さん
2Dネイティブゲームのアニメーションクオリティー管理に携わっていらっしゃいます。
(左) ファンプレックス社 3Dデザイナーさん
勉強会をお手伝いいただきました。
◆研修の様子
今回、Glossomからは10名のグラフィックデザイナー・動画デザイナー・ディレクターが参加しました。アニメーションを学んだことがあるメンバーもいましたが、Spineは皆ほぼ初心者。
まずは座学で「Spine」とは?どんなことができるの?という基本から教えていただきました。
環境セットアップ・素材の準備が整ったら実際にSpineを触って操作を学びます。
まずは実際の体の動きをイメージしながら「ボーン」を入れていきます。グラフィックデザイナーは普段馴染みのないボーンに苦戦する一面もありました。
ボーンを一通り全てのパーツに入れたら、今度は1枚の画像を複数のボーンで動かすためにメッシュを挿入していきます。
メッシュを挿入することで膝などの関節を綺麗に繋げたり、髪や布を揺らしたり、3Dのような立体感のある動きをつけることが可能になります。
※Spineについて詳しく知りたいと思った方はEsoteric Software社のデモページをご覧ください。
http://ja.esotericsoftware.com/spine-demos
◆アニメーション制作
モーション素材の準備が終わったら、実際にアニメーションを付けていきます。
「動かしたら体がバラバラになった!」「なかなかイメージ通りに動いてくれない・・」など、慣れない操作に四苦八苦。わからないことは講師の前田さんや3Dデザイナーさんにサポートいただきながら、各自思い思いにキャラクターに動きをつけていきます。
◆最後は作品発表!
完成したら最後は作品のお披露目会。プロジェクターに作品を映しながら、各自がこだわったポイントについて発表しました。
広告動画では前髪や胸などのパーツを揺らすと効果が上がるというデータもあり、「前髪と胸の動きにこだわりました!笑」と発表するメンバーも。
同じ素材を使っていてもキャラクターの動かし方にはメンバーそれぞれ個性が出ていました。
◆参加者の感想
ディレクター 吉田さん
「たった1日で基本操作を覚えて実際にアニメーションが動く形まで作り上げることができたので、すごく良い研修だったと思います。私は普段ディレクションを担当しているので日々メンバーの技術の高さを感じていますが、自分も一緒に学び、同じ課題で完成した作品を見比べて見ると改めてみんなすごいなと・・技術者の集まりなんだなと感じました」
グラフィックデザイナー 森田さん
「とても楽しい研修でした。僕は独学でSpineを一通り学んだことはあったのですが、1から10まで丁寧に教えていただき、操作する上でのポイントもたくさん知ることができたので、わからなかった部分が解消されました。また、他の人の作品を見ることで「こんな表現もあるのか!」という発見もありました。一人で学ぶより多くのことを学べたと思います」
◆ART部 部長 千田さんからのコメント
今回の交換勉強会は、私とファンプレックス社のARTマネージャーさんで話す機会があり、お互いの得意スキルを持ち寄って補完し合えるとすごく良いよね、と盛り上がったのがきっかけでした。今回はGlossomのメンバーがSpineを学ばせていただきましたが、次回はファンプレックス社のデザイナー向けに動画編集ソフトAfterEffectsの勉強会を開催する予定です。
グリーグループには様々なエキスパートがいて、スキルアップの機会も多いと思います。Glossomは人の成長を大切にする会社で、スキルを高めたい・スキルの幅を広げたいといったクリエイターのニーズに応える環境があるのが魅力だと思います。
◆おまけ:交流会の様子
作品発表会のあとはボードゲームで交流を深めました。各テーブル大盛り上がり!
これをきっかけにボードゲームがGlossomの中でも流行しそうです。