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21卒入社ブログ|「起業だけはしない」から、社会起業の道へ(久留島 愛)


みなさん、こんにちは!4月にボーダレスに新卒入社する久留島愛です。

私は、就労許可の無い難民申請者の社会的孤立を解決するべく、ボーダレスの門を叩きました。4月から社会起業家になるために修行します。

もともと小学生のころに父の起業が大失敗して以来、貧困家庭で育った経験から、「人生何があっても起業だけはしない」と強く誓っていたのですが、そんな私が難民問題に出会い、ボーダレスでの起業を決意した経緯をお話しさせて頂きます。


【目次】
1.ロンドンで想像した日本の難民
2.実際の難民との出会い
3.働く権利が無い人に、生きる希望を
4.今後に向けて

1.ロンドンで想像した日本の難民

大学入学直後にほぼ直感で「将来国際協力を仕事にしよう」と決め、2年生の夏に開発学をゼロから学ぶべく、ロンドン大学SOASに交換留学しました。初めての海外長期滞在で、英語はまともに喋れず、授業はほぼ聞き取れないという悲惨なスタート…すべての自信が崩れ落ちました(笑)

でも、さすがは多様性の街ロンドン。私の拙い英語や肌の色を気にする人などほとんどおらず、すぐに街に溶け込めた感覚が持てました。「ロンドンは誰のことも否定しない」そんな安心感が心地よかったです。


その中でふと、「逆に日本は、外国人にとってどれくらい住みやすいのだろう?」という疑問が湧きました。ちょうど授業で難民問題について学んだこともあり、「自分の意志で来たわけではない難民の人は、日本で受け入れられてるという安心感は持てているのかな?」と、まだ会ったことのない「難民」の姿を想像しました。

実際を知りたくて、日本の難民問題に取り組むスタートアップNPOのインターンにロンドンから応募し、帰国後活動を始めました。


2.実際の難民との出会い

インターンの活動を通して、実際の難民の人たちと出会いました。衝撃的だったのは、当時来日したばかりだった中東出身のNさんとの出会いです。

今の日本の制度上、ほとんどの場合難民申請をしてから最初の8か月間は就労が許可されず、働くことができません。Nさんもその一人でした。やることがなく、交通費もないため、ひたすら家にいるか、近所を散歩する日々。

ある日、彼が涙ながらに、

「一日が地獄のように長い。働けない自分は、羽を切り落とされた鳥のようだ」

「日本にいるとじわじわと首を絞められていく。一瞬の苦しみの方がマシだから母国へ帰ろうかと思う」

と心のうちを明かしてくれました。もしも自分だったら・・・と想像してみると、8か月という長さに絶望的な気持になりました。


3.働く権利が無い人に、生きる希望を

ちょうど同時期、母が心身のバランスを崩して休職していたのですが、「働けないのに生きててもいいのか」「自分はダメ人間だ」と家で悶々とする姿を見て、働きたいのに働けないことで私たちはたくさんのものを失うのだなと気付きました。社会との繋がりや、自分の存在への自信、「明日も生きよう」と希望を持つ活力など。

働きたい誰もが、働くことを通して社会と繋がり、明日を生きる希望を持てる社会を創りたいなと思い、就職活動をして、精神障がいなどをお持ちの方の就労移行支援を行う会社に内定を頂きました。生き生き働ければ、人は希望を持てるはず!と信じてました。

しかしそう確信する度に「じゃあ、働く権利が無い人はどうすればいいの?」という疑問が大きくなっていきました。この疑問に誰が…>>「21卒入社ブログ|「起業だけはしない」から、社会起業の道へ」の続きはこちら


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