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無から有を生み出す「Jエンジン」(Jマッチ)の誕生(代表ブログ vol.3)

ライトアップの『歴史』

なぜ中小企業を黒字にするのか。
どんな想いで創業したのか。
上場にいたる道のりは。

「全国、全ての中小企業を黒字にする」

そんな僕らを知っていただきたいです。

―――― 担当ひとこと! ――――

今や国内最大手となった経営者支援サービス「Jエンジン(Jマッチ)」。

そんなJエンジン開発の裏には
「自動販売機の会社になりかけた」過去も!?

中小企業のリアルな悩みに寄り添った、
ライトアップという会社の根源となる思いがわかる記事です!

(担当:高橋遼馬)

コロナ禍の中、国や自治体はたくさんの中小企業支援制度を発表し、運用しています。補助金や助成金、そして各種給付金等々。
それらを見るたびに、日本という国は本当に企業や国民を大切にしているし、また大切にしたいと心から思っている、本当に良い国だと思います。
いろいろなご意見はあると承知していますが、私個人はいつも心から感謝しています。

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■JDネットに参加したいけど、創業補助金使える?

2013年、創業補助金が新しく開始されました。
個人が新しく会社を起業すると200万円もらえて返さなくて良いというものすごい制度。マスメディアでもかなり話題になったので、覚えている方も多いのではないでしょうか。

「JDネットに参加したいけどお金に余裕が無くて。創業補助金使えるの?」

JDネットに参加希望の個人事業主さんから聞かれたのが、その全ての始まりでした。

ライトアップを創業して10年以上経っていましたが、一度も補助金・助成金などの公的支援制度を利用したことはありませんでした。問い合わせをきっかけに軽い気持ちで制度を調べてみると、これはびっくり。なんと年間3000種類くらいの各種支援制度が国や自治体から発表されていることがわかりました。

『これをデータベースにまとめたら喜ばれるんじゃない?』

そうして、手作業で2000種類くらい集め、検索エンジンを作り、無料で利用できるようにしました。名称は「Jマッチ」。現在、決算資料上では「Jエンジン」として説明されているサービスが誕生した瞬間でした。
2014年4月のことです。

■自動販売機の会社になりかけた過去

当時、JDネットの看板サービスだった、月額9800円の全自動SEOツール。3社提案すれば1社は受注するという強力なサービスですが、言い換えると、3社に2社は失注していました。失注理由の殆どは「お金が無い」。

企業や小規模事業者は全国に400万社近く存在します。そして、その65%は赤字決算。それらの企業にとって効果がはっきりしないITツールの導入は、月額1万円とはいえ、なかなか決断できないものです。

そこで、いろいろな資金確保方法を模索しました。

例えば、社内に自動販売機を設置し、社員が飲み物を一本買うたびに会社に20円がチャリーン。平均で毎月7000円以上の資金を生み出すことができ、ITツールの導入原資に。思いついた瞬間「天才」だと思いました(自分のことを)。自販機設置で福利厚生とITツール導入が同時にできる!
その後、自動販売機の電気代に毎月5000円かかるということが判明。結局10台くらい設置して止めました。ちなみに今でもその名残で弊社の受付脇には当時の自動販売機がおいてあります(提携飲料メーカーさん、すいません…)。

と、上記のような無から有を生み出す資金確保方法を10個以上は試したでしょうか。その中で残ったのがJマッチ(Jエンジン)だったのです。

ちなみに、年間3000種類というのは、もしかしたら私が言い始めた数字かも…。データベースを作る際に数えていったら丁度3000種類くらいだったのははっきり覚えています。3000という数字を誰かから聞いたのか、私が言い出したのかわかりませんが、毎年約3000種類発表されていることは間違いありません。本当にすごい数です。

■情報は広げることより狭めることに価値がある

赤字の会社をどうしたら黒字にできるのか。それは業務をIT化することです。IT化することで利益率が1.46倍に増加するというデータが中小企業庁からも出ています。

では、そのIT化の障害は。
一つは「資金不足」もうひとつは「人材・ノウハウの不足」です。Jマッチの誕生で「資金不足」を解決できるようになります。サービス開始当初から、日経新聞に掲載されたりと、非常に大きな話題になりました。

一方で、毎日たくさんのクレームが来るのでした。

「たくさんあってよくわからない!結局、どれを使えばいいの?」

そう、インターネット時代の情報の価値は、たくさんあることではなく絞り込むこと。どんな会社さんでも、3000種類のうち100種類以上の補助金・助成金が「申請可能」になります。そこを自動で絞り込み、10種類くらいにしてあげることが重要だと知ることになります。

そこで、自動フィルタリング機能を実装しました。
資本金や社員数、所在ちなどの基本情報、そして売上減少や人材不足などの経営課題を入力しておくことで、該当する補助金・助成金が出るたびに自動リマインドされる。これが大ヒット。弊社の存在意義が過去最高に高まった瞬間でした。

■利用する側、提供する側

更に、補助金と助成金の違いを私達自身が深く理解することで、提案の仕方も変わってきました。

例えば、こんなコンセプトの違いを感じています。
・主に経済産業省が提供する補助金は、元気な会社を更に元気にするために
・主に厚生労働省が提供する助成金は、困っている会社を元気にするために

かなり極端な説明ですが、募集要項の奥深くにあるコンセプトを踏まえることで、提供元の国や自治体が「そうして欲しい」という思いに沿って、その制度を活用してもらえるのではないかと思っています。

2019年11月、中小企業庁が主催する「スマートSME研究会」のメンバーに選んでいただき、中小企業のIT化・DX化のための施策(IT導入補助金どうするか、どんな支援形態がいいか等々)を提案させていただきました。
 ※当時の様子はこちら:https://shira.hateblo.jp/entry/2019/11/06/174558
 ※提案した資料はこちら:https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/kenkyuk...
私の意見が通ったのかどうかはわかりませんが、実際に提案書に記載した内容の補助金が現実化するなど、とても手応えを感じた出来事でした。

これからも現場の声をしっかり踏まえ、国や自治体に具体的に制度提案をしていく。そして、国や自治体の制度を深く理解し、最適な形で世の中300万社の中小企業という現場に広めていく。その過程で、中小企業の業務がどんどんIT化→DX化→効率化→収益化されていく。

これを「全国、全ての中小企業を黒字にする」まで回し続けていければ、と思っています。

そして、その思いがコロナ禍において「Jシステム」へと絶妙のタイミングでつながっていくというのは、また別のお話。

全国、全ての中小企業を黒字にする

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