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映画をマーケティング目線で見てみた。

あけましておめでとうございます。当社は今日から仕事始めということで、鈍った体に鞭打ってブログ執筆しています。萩原です。ぼくは今年の年末年始を故郷に帰らずに東京で過ごしました。サンタさんにもらったカメラを持った娘と撮影散歩の毎日でした。親バカかもしれませんが娘の写す写真はセンス抜群で日に日に撮影技術が向上しており将来有望です。毎日が成長の娘に「今年の目標はなに?」と聞いたら「大人の歯が生えること」と言っていました。きっと娘の目標は達成されるでしょう。

さて、今日は1月7日です。1月7日といえば、みなさん何の日か知っていますか?


そうです!

キキの子どものトト・ニニが、トトは正体不明の少女の正体を突き止めるためパリパリ市へ、ニニは魔女修行へそれぞれ出発した日。(小説『魔女の宅急便 その6』)です!!!娘はこの映画が大好きなので正月中にもDVD見ました。

萩原家の娘も成長していますが、トト・ニニの二人も成長を感じる大きな決断を見せた日です。


まぁ、ぼくもマーケティング屋さんなんで、今日は魔女の宅急便を考察したいと思います。


魔女の宅急便の主人公キキですが、飛ぶ事以外に何も出来ないキャラで物語は進んでいきますが、彼女はビジネスセンスの塊です。

魔女の家に生まれたキキは、魔女のしきたりにしたがり13歳の満月に家を出て、1年間一人暮らしをしなければいけません。悪天候の中ホウキで空飛んで住む街を探す旅に出るのですが、そこで注目したいのは「やたらと他の魔女がいない街にこだわる」点です。時計台のおじいちゃんに、魔女が住んでいるか聞いて、住んでいないと回答されるとすぐにその街を根城にすることを決めます。キキは「魔女という独自性を活かした商売をしよう!」と決めた上で街を探していたのです。「注文を受ける電話線を引かなくちゃ!」というセリフから、就職ではなく起業する事も決めていたことが伺えます。

「競合のいない市場」を探す旅だったのです。ビジネスの経験が無く飛ぶ事くらいしか能がないと思っていましたが、ちゃっかりランチェスター戦略(差別化戦略)を考慮した市場選定をしています。

そして、グーチョキパン店というパン屋さんと偶然の出会いをして、固定費0円で宅配業をスタートします。キキは宅配業者としては、酷いサービスだと思います。荷物は雨で濡らすし、高所から積荷(ぬいぐるみ)を落下させて破損するし、破損した事を隠してぬいぐるみ縫って届けるし。。。

ぶっちゃけこんな宅配業者に、仕事頼みたくないです。

そうこうしているうちに彼女はスランプに陥ります。飛べなくなります。渋滞に影響を受けない宅配業という優位性を失ったのです。もう宅配業諦めてもおかしくない状況です。ですが、以前パイの宅配を依頼してくれたおばあちゃんからリピートの仕事を貰います。飛べないのに。飛べないからお休みしているってオソノさんが説明してくれているのにリピート客をgetします。

皆さんお気づきですね?

飛べなくてもいいんです!このリピート客は以前仕事を依頼されたときに、オーブンの調子が悪かったので、キキはサービス精神で窯の火を起こしたりしておばあちゃんをお手伝いした事が顧客のリピートを生んだのです!

キキの優位性は飛ぶ事ではなく、人間性にあったのです。


そして、キキの大成功の最大の決め手は「メディア露出」です。トンボが飛行船から宙づりされているときに、ホウキではなく、デッキブラシで救助に向かうのです。おそらくあの規模の事件ですので色々な街でニュースとして取り扱われたでしょう。全国ネットでデッキブラシで飛ぶ「ちょっとお間抜け」な映像が流れてしまいました。しかし、転んでもただでは起きないのがキキ。エンディングソングのその後の映像では、お店の看板をデッキブラシにまたがった自分にしたり、飛ぶ事を思い出したその後もホウキではなくデッキブラシに乗る事でブランドを確立させています。

この世に魔女が何人いるかは知りませんが、恐らくデッキブラシで飛ぶ魔女は彼女一人です。キキはデッキブラシの魔女というブランドも確立し、親切過ぎるほど手厚いコミュニケ―ションを武器に、決して精度の高いとは言えない宅配業としてビジネスを成功させるのでした。

めでたしめでたし。

と、途中から何言いたいのかわからなくなってしまったのですが、ぼくが言いたいのは、究極のLTV(顧客1人の生涯単価)を引き上げる方法は【サービス内容とかどうでもいいけど、この人にお願いしたい】と思ってもらう事にあるんじゃないか。と思いました。というのも、当社が取引しているとある派遣会社の営業の女の子がキキそのものじゃないか。と思う事があります。人財業界は毎年のように新しい会社が出来て、同じようなサービスを各社展開しています。サービスの違いを説明されても正直そんなに違いは感じません。ですが、ぼくはその営業の女の子がいつも一生懸命に当社のために全力で関わってくれていると感じるので、生涯付き合いたい取引先と思っています。「彼女なら、期待に応えてくれるんじゃないか?」と思うんです。(※今年の年賀状住所間違って届きましたがそれも愛嬌です。)

つまり

AI化がどんどん進む現代ですが、人間にしかできない、自分にしかできないスキルがある人は最強だ。

↑これが言いたかったブログでした。

そして、そのスキルの一つがマーケティングです。最強のスキルを身に付けたいと少しでも思うなら、当社へのエントリーをオススメします!

アディオス

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