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【技術責任者 対談】ITエンジニアに必要な「設計力」とは?ウィメックスの技術責任者が語る企業文化と人材育成について。

こんにちは!株式会社ウィメックスの採用担当です。

今回は当社の技術責任者である"和田さん""若松さん"に、ウィメックスの企業文化や人材育成について対談形式でインタビューを実施しました。

技術責任者という立場で考える「ウィメックスで成長できる人材の特徴」「現在ウィメックスが抱える教育の課題」など詳しくお話していただきました!

未経験からIT業界やエンジニアに挑戦したい方や、ウィメックスへの応募を迷われている方は、ぜひ最後までご覧ください!

< プロフィール >

和田 直樹(わだ なおき)

新卒で当社グループの株式会社ジークスに入社。
その後一度退社したが、他社で経験を積み、ジークスに復帰。
復帰後はエンジニアとしてスキルを磨き続け、現在はバックエンドのリードエンジニアとして活躍する傍ら、大規模プロジェクトや組織のマネージャーとして多忙な日々を送る。
また、ウィメックスではバックエンド技術責任者として、目標管理や勉強会を主催し、未経験エンジニアの育成に注力。技術面での成長を支えている。
趣味は釣りで、小型船舶免許を取得するほどの本格派。

若松 浩昭(わかまつ ひろあき)

前職でサーバーサイドプログラマーとしての経験を積んだ後、ジークスに入社。
入社後すぐにUIに興味を持ち、フロントエンドの世界へ進む。
バックエンドの経験と「快適なUIを提供したい」という熱い想いを武器に、フロントエンドエンジニアとしてGoogle社をはじめとする多くの大規模プロジェクトで活躍。
現在はジークスで、フロントエンドのリードエンジニアとして確固たる地位を築きながら、ウィメックスのフロントエンド技術責任者として、メンバーの育成に力を注いでいる。
アウトドアが好きで、中でも釣りが生きがい。和田とは釣り仲間。

「熱量の高いメンバーが多い」ウィメックスの社風やチーム体制。

ーーまずは、お二人の自己紹介をお願いいたします。

和田:和田です。所属はウィメックスのグループ会社である「株式会社ジークス(以下、ジークス)」になります。ジークスでは主にバックエンドやインフラ周りを担当しています。
ウィメックスでは、バックエンドのJavaチームとPHPチームの技術責任者として、それぞれのメンバーの目標管理や教育を担当しています。

若松:若松です。私も所属はジークスでフロントエンドエンジニアをやっています。
ウィメックスでは、フロントエンドチームの技術責任者を担当しています。本日はよろしくお願いします!

ーー現状、ウィメックスではどのようなチーム体制になっているのでしょうか?

和田:まず、ウィメックスは、ジークスにおける開発人材の不足という長年の課題を解決する為に2021年に作られたグループ会社で、現在は、ジークスが受託した開発プロジェクトに人材を提供しているという立ち位置です。
ジークスでのWebアプリ開発ではJavaを採用することが多く、その次がPHPという状況なので、ウィメックスのメンバーも、その構図に合わせた人員構成になっています。

バックエンドは、現在11名(Java:8名、PHP:3名)のメンバーがいますが、プロジェクトごとのチームはまた別で存在するので、それぞれ別々にアサインされることが多いです。

若松:フロントエンドは現在3名が在籍していて、和田さんと同じく全員の目標管理や指導などを行っています。フロントエンドも、チームとしては3名一緒に動いているのですが、アサインされるプロジェクトは別々になることが多いですね。

ーーお二人とも所属されているのはジークスですが、ウィメックスのメンバーを見ていてどのような印象や雰囲気を感じますか?

和田勉強に対する熱量が高いメンバーが多いと感じますね。

若松:それはありますね。ジークスは新卒採用が多いのですが、ウィメックスでは基本的に中途採用の未経験者採用がメインということもあり、入社前にスクールに通っていたりとか、ある程度独学でやっている人がほとんどですね。前職を辞めて未経験で入社してくるという意味でも、覚悟とか思いが強い人材が多いのかなと思います。

和田:基本的に真面目なメンバーが多いですよね。皆、仲は良さそうだけど。

若松:社会経験がある子が中途入社してくるから、精神的に大人っぽいというか、基本的なビジネスマナーは身についているメンバーも多いですね。

和田:たしかに。社会人としての基礎の部分を指導することは少ないですね。報連相とか敬語とか。

若松:そうですね。社会人のベースの部分は出来上がったうえで入社してくる子が多いと思います。

「自ら疑問を持って動ける人は成長が早い」ウィメックスで活躍している人材の特徴とは。

ーー未経験入社のメンバーに対して、お二人はどのような教育や育成を行っているのですか?

和田:プロジェクトを通して本人の興味のある領域を探りながら、目標管理の中でどの領域を伸ばすかを面談で決めていきます。面談は毎月行っていて、月ごとに作成した目標シートを使って、技術やスキル面を中心とした目標設定や進捗を話し合います。
バックエンド側では、技術部分やプロジェクト内での立ち回りについてアドバイスをすることが多いですね。

若松:フロントエンドは比較的短いスパンでのアサインになることがよくあり、すぐに次のプロジェクトにアサインされて……となるので、技術面の話が多いかもしれないです。
バックエンドはアサインが長期になることが多いから、そこは領域やチームによって差がありそうですね。

ーーお二人から見て「成長スピードが早い」「これからに期待できる」と感じる人材には、どのような特徴がありますか?

和田何に対しても疑問を持つ人が成長していると感じます。新しいものに対して「これどういう仕組みなんだろう」と考える人と「とりあえず動けばいいや」と考える人では、大きな差があるのかなと思います。

若松:フロントエンド側では、トレンドを追って、自分で新しいものを取り入れようとする人も成長が早いと感じます。
逆に、和田さんがおっしゃったように、受け身で指示を待つ人はあまり伸びないかもしれないです。作業自体はきちんとこなしていても、そこからの成長幅は小さくなるのかなと。ウィメックスに限らず、どの会社でも同じだとは思いますけど。

ーー今後会社の規模が大きくなるにつれて、中間管理職層やメンターの育成も重要になるのかなと思いますが、現状はどのような体制なのでしょうか?

和田:バックエンドではすでにメンターが何人かいて、新入社員のサポートをしてもらっています。1人のメンターが2名くらい担当している体制ですね。

若松:フロントエンドも同じような体制ですが、今はまだ会社全体として、あえてフラットな組織にしているので、正式な「チームリーダー」という立場を設けていないですよね。

和田:リーダーシップも適性によるとは思うので、今はメンターをしてもらいながら、いずれそのメンバーがチーム全体をまとめる力があるのかどうかを見ている状態ですね。

ーーメンター制度に関する課題感はありますか?

和田:「どこまでメンターが後輩をサポートすべきか?」というのは、メンター側がぶつかる壁として多いですね。初めてメンターをやるメンバーが多いということもあり、自分たちで試行錯誤しながらやっている段階ですね。

若松:私は直接バックエンドのメンター達と関わることは少ないので、全体的な現場の課題というのはあまり把握できていないのですが、時々メンターのミーティングに顔を出すと、自分の考えや意思を持ってやってくれているメンバーばかりで、成長を感じます。

エンジニア未経験でも社会人経験は数年あるメンバーばかりなので、私が何かを言わなくても自主的にミーティングを進めて、自分たちで考えながら積極的に後輩のサポートをしてくれる点は良いところだなと思います。ただ、メンター達にも自分の仕事があるので、指導にあてる時間にも限界があります。
やはり教わる側からも積極的に質問するなどの姿勢があると、自然にやりとりも増えて、お互いに成長しやすくなると思いますね。

「言語に依存しない実装力が必要」ウィメックスの人材育成に対する課題とは。

ーー面談ではメンバーからの悩みを相談されることも多いかと思いますが、どのような内容が多いのでしょうか?

若松:フロントエンドの場合、入社1年目はひたすらWebページを作成することになるのですが、2年目になると、どういう方向に進むかという、いわゆるキャリアパスに悩んでいるメンバーが多い気がします。
たとえば、このままコーダーとして成長していくのか、本格的なフロントエンド実装に進むのか、という選択肢がある場合、もしフロントエンド実装へ進むのなら「どのようにしてサーバーサイド(バックエンド側)の知識やスキルを身につけていけばよいのか?」と悩むようなイメージです。
バックエンドのメンバーは設計やロジックも学んでいるので、フロントエンドのフレームワークも比較的扱いやすいのですが、逆はなかなか難しいんですよね。

和田:たしかに。バックエンドをやっている人の方が、フロントエンドのロジックを書くときもスムーズなことが多いかもしれないですね。

若松:そうそう。フロントエンドだけやっているメンバーは「UIは作れるけど、裏のロジックを作るのが難しい」と感じることが多いんです。逆にバックエンドだけやっているメンバーは「ロジックは得意だけどUIは難しい」と悩むこともありますし。
ウィメックスでは、ジークスが受注した多種多様な開発プロジェクトに、フロントエンドやバックエンドの両方で関わるチャンスがあるので、キャリアパスとしては自然と選択肢が多くなるのかなと。
ただその分、自身が進む方向性に悩んでしまうこともあるので、そこを我々がフォローして、少しづつでも前に進めるようにサポートしている感じですね。

ーー課題解決のために必要なことは何だと考えていますか?

和田「言語に依存しない実装力を身につけること」だと思います。効率的にコードを書く知識やスキルがあれば、それはフロントエンドでもバックエンドでも適用できるのかなと。
ひと昔前のさまざまなフレームワークが乱立している時期は「どのフレームワークが使えるか」が重要視されていたと思うのですが、今はそれよりも「仕様変更や機能追加に対応できる設計力」が求められている気がします。

若松:私も和田さんと同意見です。次のステップとして、設計力を重点的に学んでもらうしかないですね。焦らず1〜2年かけて経験を積んでいくことが必要だと思います。フロントエンドのチームに入ったメンバーも、すぐに「Vue.js」や「React」に進むことはできても、裏のロジック部分は経験を積んで学ぶ必要がある。
和田さんがおっしゃるように、設計の部分やプログラムの考え方などを裏で勉強しつつ、少なくとも3年くらいは修行期間として踏ん張る必要があるのかなと。

和田:そうですね。まあ極端な話「納品物」という意味では、仕様通りに動けば問題はないんです。でも、仕様変更が入ったときに改修などの対応が大変なコードだと、不要なコストが掛かってしまう。
だから、仕様通り動くのは大前提として、仕様変更に強いような、保守性の高いコードを書くことが求められるんですよね。
そういう場面で、実装経験が浅かったり、特にフロントコーダーから進んできた人だと「何を共通化すべきか?」などがうまくまとめられないこともあるんじゃないかなと。

若松:フロントエンドのメンバーに関しては『1年間バックエンドを経験したあと、またフロントエンドのチームに戻る』みたいなステップも良いのかもしれない。
バックエンドの気持ちが分かった状態でフロントエンドを作れば、また見方が変わるのかなと思います。

和田:最近は、API通信でデータを取得する形が主流なので、フロントエンド側でもどのAPIが必要かなどの会話ができるようになると、バックエンド側としてもやりやすいですね。今はバックエンドが決めた定義で進めることが多いですが、フロントエンドとバックエンドの間で事前にイメージのすり合わせができれば、手戻りがもっと少なくなるのかなと思ったりします。

若松:実は、フロントエンドのチームでは、そのような勉強会を何度かやっています。たとえばレシートを見てAPIを考えて……とか。もしかすると、そういう勉強会もバックエンドと合同でやるといいのかな。

和田:たしかに。我々がリードするより、メンバー自身に考えてもらうような勉強会として、やってもらうのがいいかもしれないですね。そうすることで、バックエンドとフロントエンドの風通しが良くなり、お互いに補完し合えば、プロジェクトとしてのリスクヘッジや効率化がさらに進むように思います。

ーー勉強会は定期的に行っているのですか?

若松:チームミーティングの延長上ではありますが、月1〜2回ほど、面談とは別で実施しています。バックエンドとフロントエンド合同で行う勉強会は和田さん主催で実施していますよね。

和田:はい。私の方では、先ほど話にも出てきた「言語に依存しない設計力」といった考え方の勉強会をやっています。でも、フロントエンドのメンバーにとっては少し難しい内容かもしれないです。
今はピンと来なくても、将来的にまたプロジェクトで取り扱ったときに「そういえばこの話、過去の勉強会にもあったな」と思い出してもらえたらいいな、という気持ちでやっています。

「エンジニア未経験でも『作りたい』という強い意志があるなら挑戦してほしい」ウィメックスの技術責任者から求職者に伝えたいメッセージ。

ーーウィメックスへの応募を迷っている方や、未経験からエンジニアを目指す方へ、お二人からメッセージをお願いします。

若松:ITやWeb系の仕事に興味を持っていて「作りたい!」という気持ちがあるなら、まず一度チャレンジしてほしいですね。ウィメックスの場合、コードを書くといった部分的なものだけでなく、プログラムを書く業務もあるので、興味があるなら一度飛び込んでみて、そのあとのことは、入社したあとにどんどん伸ばして、広げていけばいい。
最も重要なのは「どうしても作りたい」という強い意志があるかどうかだと思っています。根本に「作りたい」という強い気持ちがあれば、1年ぐらいで基本的なコーディングはできるようになります。その後のステップのことは、入ってから考えても遅くないんじゃないかなと。
たとえば、サーバーサイドやロジックに興味があるならその方向に進んでもらえればいいし、UIアニメーションなどに興味があるなら、それを突き詰めてもらえればいいと思います。
私たちとしては、強制的に「こうしなさい」というのは特に無くて、ただ「作りたい」という気持ちがあれば、本人次第でどうにでもなると思っています。
なので、応募を迷っている方や未経験で不安な人でも、「作りたい」という強い意志があるなら、ぜひチャレンジしてほしいですね!

和田:ウィメックスのメンバーは、ジークスが受注した大手企業の受託開発プロジェクトに関わることになるので、幅広い業務内容を経験できるのが魅力だと思います。
でも、私としては「ジークスの社員だから」「ウィメックスの社員だから」といった線引きはほとんどしていないですし、実際その垣根もほとんどないと思います。所属している会社に関係なく知見を吸収できる点は、ウィメックスならではのメリットですね。
バックエンドやフロントエンドに関わらず、必要なマインドは同じだと思うので、興味があればぜひチャレンジしてほしいです!

ーー和田さん、若松さん、ありがとうございました!

株式会社ウィメックスでは一緒に働く仲間を募集しています

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