柔軟性を意味する制度導入で、常に成長できる組織へ
ウェブエイトのメンバーは、ほとんどが小学生未満の子どもを持つ父母です。一見、「大変ですね」と言われそうですが、これがそうでもないんです。子どもが熱を出しても、平日の授業参観も、自分がどうしようもなく体調が悪くても、罪悪感を感じることなく休む時間を取ることができています。それは、制度や仕組みを作ってきたからというだけでなく、その中でメンバー1人1人の意識が変わったからだと思います。数年前のことです。子どもが熱を出して休まないといけないメンバーがいました。私はその連絡の電話を受け、彼女からこう言われました。
「迷惑をかけて、本当にごめんね」
迷惑なんて、かけられてません。
朝、子どもの不調を感じ取り、体温計の数字に視線を落とした瞬間にかけめぐる思い。「半日なら大丈夫かな」「迷惑かけちゃうかな」「またか、って思われるかな」と心で葛藤していたのではないかと思います。これからの彼女の仕事が大変になることは予想できても、彼女がそこに罪悪感を持つことはないと思いました。そんな時こそ、一番に子どもを考えられる環境を作りたい。子どもだけでなく、自分の体調が悪い時、大切な時間だと思う時、時には仕事よりも優先にしていいという、そんな文化があってもいいよね、とみんなで制度を作ってきました。あと数年後には、介護も視野に入ってくるかもしれません。それでも、多様性と働きやすさ、そして今以上に仕事への責任感と誇りを持てるような制度を維持できるよう、みんなで頑張って行こうと思っています。
変化の大きなウェブ業界に身を置き、このエリアで成長をしていきたいと思っている私たちには
「変わっていく柔軟性」とそれを「受け入れる柔軟性」が必要だと常々感じています。
とっても難しいなぁと思う反面、なんて尊いことだろうとも思います。