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平成も残すところわずかとなった4月25日の夜。ウェルスナビでは退職金制度がないネット業界で働く20代から30代向けにミートアップを開催しました。テーマはズバリ『若いうちから備える将来のお金の話』。資産形成の基礎知識を座学で学ぶ+参加者同士の交流を深める、という企画です。
ITベンチャーやスタートアップには退職金制度どころか概念すらない会社も少なくありません。しかも少子高齢化が進み、年金をこれまでのように頼れない時代が、もうそこまできています。だからこそ、ネット業界で働く若い世代は自分で将来のお金のことを考え、運用する必要があるのではないか。そんな思いから立ち上がった当企画、今回はウェルスナビで資産運用コンサルタントとして活躍中の小松原が講師としてセミナーを実施。その後、共通のテーマに関心のある参加者同士がお酒やおつまみを楽しみながら、ざっくばらんに語り合う懇親会の二部構成となります。
定刻を少し過ぎた19:35、まずは事務局からミートアップ開催のご挨拶。と同時にオープニングセッションとして隣り合わせ同士2~3名で自己紹介の場を設けます。さすが同じ目的をもって参加した若手の集まり。活発なやりとりがあちらこちらから生まれます。あっという間に会場が温まったところで、本日のセミナー講師である小松原が登壇。参加者との掛け合いを交えつつ、フランクで親しみやすいトーンの勉強会がはじまりました。
ちなみに講師の小松原ですが、約10年間にわたり金融機関3社で金融商品を通じたライフプランを提案してきたバリバリの金融マン。エンジニアやデザイナーが約半数を占めるウェルスナビの中でも金融畑一筋の専門家として一目おかれる存在です。しかし、だからといって専門知識をひけらかすわけでもなく、難しい用語でまくしたてるでもなく、硬軟織り交ぜたテンポのいい講義が身上である講師で、今回の参加者やテーマにピッタリでした。
まず小松原は、これからの資産運用にはこれまでのやり方は通用しない、という現実的な問題を提示。海外の事例を引き合いに出し、日本だけが資産運用後進国であることを紹介します。その象徴的なエピソードとして「アメリカでは若いうちから資産をふくらませて、早期退職するのがブームなんですよ」という話には一同がへぇーっ!と思わず声をあげました。
さらに資産運用のやり方について身近に相談できる人はいますか?との問いかけに手を挙げたのはたった2名。やはり多くの人にとってお金の問題は気軽に相談できるテーマではないようです。その質問をはさんで、いよいよ小松原は本日の一番重要なポイントである『長期・積立・分散』の資産運用について話を進めます。
ここでわかりやすく定義されたのは「長期とは少なくとも10年以上、積立とは時間をかけてコツコツと、そして分散とは世界中の資産に投資すること」でした。これには参加者もなるほど、と真剣なまなざし。世界中からベストプラクティスと評されているノルウェー基金の話や日本の金融庁までもが長期・積立・分散を推奨するといった実例を交えて、セミナーはより複雑な金融商品の中身へ。
世界中に分散といってもピンとこない人も多いと思います、という語り口から投資信託の仕組みをわかりやすく説明。投資を信じて託す、だから投資信託なんですという単純明快な解説に一同大きくうなずきつつ、だから少額からでも長期・積立・分散ができるのか、と納得した表情の参加者が多くみられました。
さらに低迷する日本経済では実感しにくいが、世界経済全体では年平均3~4%の成長率で伸びていることも紹介。一つの企業だけでは不安定な投資も世界規模に広げることでよりリスクが減少するとともに、成長率も期待できることをレクチャーします。
その後、トマ・ピケティの『r>g』の数式を引用しながら「格差社会から身を守る」というウェルスナビの設計思想について触れるとともに、ウェルスナビのCEO柴山が起業に至るまでのストーリー動画を放映します。そこからウェルスナビを用いた「長期・積立・分散」の資産運用について説明。最適なポートフォリオの算出、ETFで市場全体をカバーすること、コア・サテライト運用など話は専門的な領域に踏み込んでいきますが、それまでの流れからも決して難しいものではなく、むしろ興味が深まるばかりといった参加者たちでした。
こういった資産運用はこれまでの日本では一部の富裕層しか手が出せないものだった、とは小松原。それを誰でもできるようにしたのがウェルスナビというサービスであり、みなさんも将来の資産を豊かなものにするためにぜひ正しい知識と方法を得てほしい、という熱いメッセージでセミナーは幕を下ろしました。会場からは大きな拍手。みな一様に手応えを感じたようです。
最後に質疑応答だったのですが、ここで出てきた質問が「リバランスのタイミングは?」といった非常に専門的なもの。この質問からもわかるように、当日参加された方々はお金に対する意識が高い方ばかりで、会場の約半数が何らかの資産運用経験者でした。またさきほどの『r>g』のくだりではトマ・ピケティの書籍を読んだことがある参加者も。
さて、セミナー終了後はアンケート記入を経てお楽しみの懇親会です。ウェルスナビ側からは講師の小松原はもちろん、事務局も交えて立食形式でのパーティを開始。ビールやソフトドリンクを手に、小松原の音頭で乾杯します。
ITベンチャー中心ということもあってエンジニアの方が目立ちます。話題は主にミートアップを何で知ったのか、参加してみてどうだったか、といったもの。中には講師に熱心に質問をぶつける人も。あちこちで笑い声がこだまするなか、盛況で会を締めくくることができました。ウェルスナビではこれからも働く世代を豊かにするというミッションのもと、若手向けミートアップを企画していきます。今回見逃してしまったあなた、次回はぜひご参加ください。