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ウェルスナビでは毎週金曜日の夕方、メンバー全員が集まって過ごす「HAPPY HOUR(ハッピーアワー)」を開催しています。
先日の「HAPPY HOUR」には、農業支援システム開発の株式会社ファームノート(北海道帯広市)から、代表の小林晋也さんが遊びにきてくださいました。
「マインドフルネス」の修行のため、3週間にわたってインドを訪れていたという小林さん。修行を乗り越えて得た「気づき」について、ウェルスナビのメンバーに共有してくださいました。
ビジョンを選択し直した
小林さんは、「無意識のあきらめ」がパフォーマンスを大きく阻害している、といいます。
ファームノートのビジョンは、「『生きる』を、つなぐ。」。持続可能な地球の豊かさに貢献したい、という思いをこめて、このビジョンを作られたそうです。
小林さんが先日、「マインドフルネス」の修行をしにインドへ行かれた時、「なぜ会社のビジョンは「『生きる』を、つなぐ。」なのか」という問いが心に浮かび、離れなくなったそうです。
「この修行を通じて、会社のビジョンは自分を守るためのメッキだった、と思い至りました。圧倒的な会社をつくって圧倒的な立場になれば、誰も自分を傷つけないだろう、というのは自分のエゴだった。そして地球のために、というビジョンの奥にあったのは、自分を守りたい、傷つきたくないというエゴでした。」(小林さん)
小林さんは、会社のビジョンを一度白紙に戻し、自分と対峙した時、大切にしたいことが三つ出てきたそうです。
「一つ目は、自然。農家出身で、自然はつねに自分のそばにありました。
二つ目は、動物。親が動物好きだったというのも大きいでしょう。
最後に、人に喜んでもらいたいという気持ち。
この三つは、確かに自分の中にありました。」(小林さん)
「大切にしたいことを考えた時、「『生きる』を、つなぐ。」というビジョンは、本当にやりたいことでもありました。私は改めて、自社のビジョンを選択しました。今、このビジョンをもっと実現させ、世の中をよりよくしたいという気持ちに満ちています。」(小林さん)
「無意識のあきらめ」に自覚的になる
「ビジョンがエゴから生まれたのは、無意識のあきらめが原因でした。私は、本当は面倒なことが嫌いで飽きっぽく、人と接することや話すことが苦手です。しかし、私が立派な社長になることが会社をよくすることだ、と信じていたので、自分の人格に蓋をしてきました。自分がやりたいこととは真逆な理想の社長の仕事に、脳の9割を使っていました。ある日、思い切って旧知の役員に相談したところ、役員はとっくに私の人格に気づいていたそうで、ファームノートの組織は今、一気に変わっています。私は権限を委譲し、やっと苦手なことを人に任せ、得意なことに集中しています。それはビジョンを創り、育んでいくこと。今は組織が進化しているのを肌で感じています。」(小林さん)
「無意識のあきらめ」は誰にでもあるはず、と小林さんは言います。
「それは小さなことかもしれません。隣の人が苦手で話しかけられない。誰かの目の色を伺って、自分の行動を制限している……。仕事だけでなく、家族や友人との関係においてもあるでしょう。ある種の自己防衛であり、人間の本能としては正しいのかもしれません。」(小林さん)
しかし、「無意識のあきらめ」に自覚的になれば、行動が変わる、と小林さんは続けます。
「自分自身の才能はもっと、あるいは初めて開花し、周りにも気づきを与えるはずです。自分がやりたいと思っていることの真逆のことをやっていませんか? 無意識にあきらめていることはありませんか? 無意識のあきらめに気づけば、自分も周りもきっと変わっていきます。」(小林さん)
ファームノートでは1年ほど前から、マネージャークラスの全員に「マインドフルネス」を推奨しているとのこと。小林さんは、組織改革の一環として、一般的にはあまり触れられることのない「個人の内面」の研修を強化する、とメンバーに宣言しているそうです。
小林さんの実体験を通じた「無意識のあきらめ」の話、またファームノートの組織改革の話は、ウェルスナビのメンバーにとっても、大いに刺激になりました。小林さん、遊びにきていただいてありがとうございました!