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エンジニア
北村慎吾
北村慎吾は兵庫県の出身。神戸大学 工学部、京都大学大学院 情報学研究科を卒業後、IIJ(インターネットイニシアティブ)、カブドットコム証券を経てウェルスナビにジョインしました。現在はセキュリティ対策を担当。ウェルスナビの安全を守っています。趣味はゲーム、アニメ、カラオケ、読書。
セキュリティは企業にとって重要課題
──現在の仕事の内容を教えてください。
仕事はいろいろとあるので、内容を説明するのは難しいのですが、メインはセキュリティ対策です。ウェルスナビのサービスを悪意ある攻擊者から守り、あるいは社員が使っているPCがウィルスに感染などしないよう、対策を講じることが主な業務です。万一攻撃を受けた場合でも、被害が極小化するような環境作りも。そこから派生して、社員のPCの面倒を見ることも仕事になっています。
──社内のヘルプデスクを担っている?
そうです。みんなPCの調子が悪いと私のところに相談に来るので、その対応もしています。今日も2件くらい対応しました。例えば、自分のアカウントにログインできなくなったのでパスワードをリセットしてほしいとか、単純なものも多いです。
──セキュリティはどの企業にとっても最優先課題ですよね。
金融機関は求められるセキュリティ水準が特に高いので、それを維持しなければなりません。責任を感じながら日々、取り組んでいます。また、私一人の知識では対応しきれないので、一般社団法人 金融ISACに加盟してセキュリティの情報を共有しています。
──年々、サイバー攻撃は増加していますよね。
やらないといけないことは昔から変わっていませんが、昔は「攻撃を受けないようにするにはどうすればいいか」を論じて、対策を打っていました。今は「サイバー攻撃を受けるのは当たり前、受けたときにいかにして被害を最小限にして食い止めるか」が主流になっています。例えばハッキング目的の迷惑メールは防いでいても届きますし、開封率を0%に抑えるのは不可能です。その前提で、いかに攻擊を成立させないかが重要になっています。
100円でビッグマックを作るには
──大学時代からエンジニアを目指していたのですか?
学生時代はゲームを作りたいと思っていました。ゲームが好きだったからですが、いざ就活となった時「ゲームは人の役に立つのかな?」と思ったんです。もちろん、人の心を豊かにするものではありますが、私はもっと直接、人の役に立つことをしたくて、WEBサービスやSlerの会社を志望しました。
──ゲームが好きだったんですね。
高校のときに『高機動幻想ガンパレード・マーチ』というマイナーなゲームにはまりました。そのゲームのクリエイター・芝村裕吏さんが「AIを活用して、キャラクターが曖昧性のある人間らしい動きや反応をするゲームがこれからの主流になる」みたいなことをおっしゃっていたので、「時代はAIだ」と思い(笑)、神戸大学では人工知能を研究していました。
──そして、IIJ、カブドットコム証券へと移っていきますね。
IIJでは、お客様から受注して開発を担当していましたが、予算を削られることもままありました。お客様は「こういうものを作りたい」と言われるが予算はない。そのため、その予算の範囲でできることをする、となります。普通のハンバーガーしか買えない100円で「390円のビッグマックを食べたい」といわれているような感覚でした。なんとかビッグマックっぽくするんだけど、それで出来たとしても自分が納得いかない。納得がいくものが作りたく、加えて営業支援のような業務が増えてくる中で、もっと手を動かしたいという想いが強くなり、カブドットコム証券に移りました。
ところがカブドットコム証券では、セキュリティの部署に配属。未経験の分野ではあったのですが、前向きに捉えて学ぶべきことはあると思い、働いていました。
──それからウェルスナビですね。
Wantedlyの私のエントリーを見た取締役CTO&CPOの井上正樹からスカウトメールが来たのがきっかけです。ウェルスナビのことは知らなかったんですが、話を聞くと良いサービスだと思いました。
──というと?
独学で投資を学んでいる中で、安定したリターンを得るためのファンド選びやポートフォリオの組み方についてとても苦労し、面倒なことだと思っていました。「ファンドを選ぶのもポートフォリオを組むのも自動でやってくれるサービスがあれば、特別な勉強なんかしなくていいのに」と考えていたので「これは良いサービスだ」と思いました。
セキュリティから改善をはかる
──カブドットコム証券もウェルスナビも同じ金融業界でセキュリティの担当ですが、違いはありますか?
前職ではセキュリティに関わるインフラの設計などもありましたが、サーバーチームやネットワークチームが別にいて、そちらにメインの業務を依頼していました。でも、ウェルスナビだと自分でやれる。それはチャンスで魅力でした。
IIJではまだ下っ端のポジションだったし、カブドットコム証券でも自分に権限がなかった。でも、ウェルスナビでは、セキュリティに関して私に一定の権限が与えられている。今まで他の人が決めていたことに従うだけだったのに、ここでは自分が決めて実行しないといけない。責任を感じながら業務にあたっています。
──自分で決めないといけないところが難しさであり、やりがいでもあった?
そうですね。つい、自分がボールを持ったままにしてしまう、ということが課題認識としてあります。どんどんボールを回していかないといけない。ウェルスナビにはスピード感がありますし、保守的な感じはありません。例えば、エンジニアには「システムが動いていても改善するところは改善する」という考え方と「安定して動いているものは触らない」という考え方があります。金融業界は「安定して動いているものは触らない」が多くの場合「正解」とされているように感じます。でも、ウェルスナビは「動いていても改善するところは改善する」スタンスです。そこがいいところだと思っています。
──今は、納得のいく仕事ができている?
ウェルスナビでは、必要性を説明すればやらせてもらえる。その意味では無駄な摩擦も少ないですね。
──チームワークもいいと聞いています。
それはとても感じます。ウェルスナビには困っている人には手を差し伸ばす、ちゃんと耳を傾ける、という文化がある。みんながお互いにリスペクトしているので仲間意識は高いですね。
──今後のことを教えてください。
もっとセキュリティのことをやっていかないといけないのですが、個人的には開発に関われるようになりたいと思っています。セキュリティエンジニアとして、コードを書いて業務を改善することもできると思っているので、いろんなことに取り組みたいですね。