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ウェルスナビでは毎週金曜日の夕方、メンバー全員が集まって過ごす「HAPPY HOUR(ハッピーアワー)」を開催しています。
先日のハッピーアワーには、シェアNo.1のクラウド労務ソフトを提供する、SmartHRの代表取締役・宮田昇始さんが遊びに来てくださいました。宮田さんと弊社CEO柴山は、15年頃から起業家の集まりなどで交流し、「切磋琢磨させていただいた仲」(柴山)とのこと。
今回宮田さんには、SmartHRを立ち上げたご経験をもとに、「あたらしい事業の作り方」というテーマで話していただきました。
ユーザーの課題は深いか
SmartHRは、会社の総務部などが行う社会保険や雇用保険の手続きを楽にするサービス。15年11月に正式リリースし、18年2月に利用企業1万社を突破しました。
SmartHRが世に出る以前、未公開のものを含め、10個以上のプロダクトにチャレンジしたという宮田さん。SmartHRは、そうしたチャレンジの中で初めて、「ユーザーが欲しいプロダクト」になったそうです。
新しい事業を立ち上げるときに見極めなければいけないのは、「ユーザーの課題の深さ」(宮田さん)。社会保険や雇用保険の手続きはとても煩雑で時間のかかる仕事だと言われています。SmartHRが登場する以前、社会保険や雇用保険の手続きをサポートするサービスは、紙やエクセルがベースで、企業の担当者の手間や時間を大きく減らすものではありませんでした。潜在ユーザーの悩みは大きく、課題は深かったといえます。
「ユーザーにとって10点、20点のサービスしかないマーケットに80点のサービスを投入すると、生み出す価値が4~8倍になります」と、宮田さん。値下げ競争に巻き込まれる心配もなく、適正な価格で、ユーザーによろこんで使ってもらえるというわけです。
課題を深堀りするヒアリング
SmartHRでは、ユーザーの課題をさらに深堀りすべく、これまでに1200件以上のヒアリングを行ってきたそうです。ポイントは、ユーザーの声そのものではなく、事実をあぶり出すということ。たとえば「労務手続きは時間がかかって大変」という感想にととまらず、「役所に出向いて手続きする時間は1回あたり1時間」といった具合に、大変さを数値化します。
ヒアリングで得た事実を抽出して社内で共有すると、「お客さんの気持ちと開発者の気持ちが近くなっていく」と宮田さんは言います。実際にヒアリングをした人、開発する人、マーケティングに携わる人……と立場が変わっても、見える課題が共通化されるのだそうです。
実例を交えながらの宮田さんのお話はとても興味深く、ウェルスナビのメンバーはメモを取りながら、熱心に聞いていました。特に開発やマーケティングに携わるメンバーにとって、学びの多い時間となりました。宮田さん、お忙しいところ本当にありがとうございました!
ハッピーアワーでは、今後もメンバーの絆を深めたり、学びにつながるコンテンツを実施していく予定です。