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なにをやっているのか

こころとことばの教室こっこ 東野校
こころとことばの教室こっこ 新浦安校
 発達障害の早期発見・早期療育の施設「こころとことばの教室こっこ」の運営を軸に、全国約30万人の発達障害の幼児の全てが適切な療育を受けることで、長所を伸ばし、その子らしく成長できる社会の実現を目指しています。 ①こころとことばの教室こっこ の運営  発達障害の早期発見・早期療育の施設です。千葉県浦安市に3か所、東京都江戸川区に1か所の計4教室を運営しています。(2015年9月)  毎日10人ほどの1歳半~5歳の幼児が、45分~60分間の「療育」を受けにやってきます。 ②保育園・幼稚園への巡回  専門職が保育園や幼稚園を巡回し、そこで生活する子どもを行動観察し、気になる子どもへの接し方等について、先生方にアドバイスを行います。  この事業により、「こころとことばの教室こっこ」に通えない子どもたちへも、支援を届けます。 ③児童発達支援事業所向けコンサルティング  「こころとことばの教室こっこ」と同じような、発達障害の早期発見・早期療育の施設の開設や運営改善のコンサルティングを行います。  それぞれの地域にこうした施設ができることで、ひとりでも多くの子どもたちへ、支援が届く社会を作ります。

なぜやるのか

2015年全社員交流会にて
創業者・理事長 小田 知宏
私達はすべての子供が発達障害を持って生まれても自立したその人らしい大人になって豊かな人生を送れる社会の実現を目指しています。 発達障害とは脳の一部の機能に何らかの障害があるため、社会生活に支障をきたす状態のことで、自閉症等の広汎性発達障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などの総称です。 発達障害の子どもは時にとてつもない才能を発揮することがあり、実際にアインシュタイン、スティーブ・ジョブズなどは発達障害だったと言われています。 発達障害の子どもはその障害の特性から、主にコミュニケーション面や学習面について困難を抱えています。 このため、発達障害は不登校やひきこもりなどの要因となり、うつ病や精神疾患、自殺などの2次障害を起こす可能性もあります。 こうした困難は、年齢が上がるに従って増えていきます。 このため発達障害の子どもが社会に適応するには、幼少期に療育を受けることが大切だと言われています。 生活の場が家庭中心で、脳の発達期でもある幼少期に療育を通じて「苦手」と向き合い、付き合い方を学んでいくことが大切なのです。 しかし、療育施設はとても少ないのが現状です。 国の試算では日本の子どもの6.5%(約30万人)が発達障害といわれていますが、療育の機会が提供されているのはわずか8.5%です。  発達障害の幼児に対して療育を行う施設が少ないのは、従来の運営方法では利益が出ないからです。 私達は効率と品質を両立したモデルを作り、療育施設を増やすことで社会課題の解決を目指しています。

どうやっているのか

音と色の療育
個別療育
<子どもに合わせる療育サービス> 東京大学附属病院精神神経科の医師を中心に作られた太田ステージ理論を取り入れ、認知言語指導をマンツーマンで実施し、発達段階に応じたオーダーメイドの療育サービスを提供しています。 太田ステージ理論は、数少ない日本発の療育手法です。 海外発の療育手法に比べて子どもの気持ちに深く配慮して、子どもが生まれながらに持つ能力を向上させる考え方に特徴があります。 療育プログラムを実施するのは、臨床心理士・臨床発達心理士・言語聴覚士・作業療法士・保育士・音楽療法士・看護師・社会福祉士など、多岐に渡る資格を持った専門職です。 「子どもに合わせる。保護者に寄り添う」を行動指針として、複数の専門職が連携して一人ひとりの子どもに様々な視点からアプローチし、保護者との細やかな対話を大切にして子育ての不安を解消しています。 <収益性> 児童福祉法では療育サービス利用料金の9割以上を国と地方公共団体が負担し、保護者の負担は1割以下で済むためサービス利用にあたっての経済的負担は軽いと言えます。 反面、利用料金と1日の顧客数の上限が定められているため、事業として成り立たせるためには品質を保ちつつ、いかに効率よく運営していくかが鍵となります。 当法人では1日を4つ~5つの時間に区切り、同じ時間に教室にいる子どもの数を少なくすることで必要なスタッフ数を抑え、収益率を高めています。 1教室の顧客数は週1回の利用を前提として50名、スタッフは常勤換算で5名が目安です。 この条件を満たせば1つの教室の利益率としては30%前後が実現できます。 都市部であれば自転車で通える範囲で50名程度の顧客を確保することが可能です。 <3種類の療育プログラム> 早期療育事業では、3種類のプログラムを実施します。 「音と色の療育」は、音楽・造形プログラムであり、表現する楽しさや自信を育み、意欲を育て、お子さんの成長を促す土台を作ります。 「個別療育」は、一人ひとりの発達や興味の合わせた課題学習を行い、ことば・認知・コミュニケーションの力を身に付けます。 「グループ療育」は、グループでの遊びやゲームを通して、友だちとの適切な関わりや集団生活のルールを学びます。 これら3種類のプログラムを1つの教室で実施する療育施設は少なく、当法人の特徴だと言えます。