今後立ち上げていく、新規事業計画
私たちは「働き方」という限りなく広い枠の中で事業を行っています。
その中で一つ事業化したいと考えているのが人材系、特に採用支援ですね。
これはそもそもの問題なんですが、「働き方」を変える前に、働く人自体がいない、といったお悩みをよくお客様から伺います。
私たちも過去に、採用の課題にぶつかったことがありました。中小企業が抱える課題の中でも、人材採用はかなり大きな割合を占めていると考えられます。
私たちは社内で仕組みを構築し、運用し、成功した好事例をパッケージにして発信しているのですが、それは採用に関しても同じです。私たちの取り組みがお客様のニーズとマッチする、これが新しい事業の立ち上げに繋がっていくイメージですね。
ワクスマが提供している評価制度も同様です。
働く環境や働き方を変えるとなると、根本的な社員のマインドと行動の変革が必要です。
ワクスマでも評価制度を運用して社員のマインド・行動変革に取り組んできました。じゃあこれも外販し、新しい事業として推進していこうとなったんです。
グループ経営の構想
ワクスマの目指すグループ経営は、自社で行なっている事業を分社化し、それぞれを完全に独立させることです。結果として、グループ会社全てが「働き方」を軸に置いている形となります。
グループ経営を推進するメリットとして、働く社員のポジションを数多く用意することが出来る、ということが挙げられます。
会社の一事業部であれば、それは会社の一つの機能に過ぎませんが、事業が独立すれば権限や責任も大きくなる、そのため社員が挑戦出来るチャンスもどんどん生まれてくるでしょう。
また、グループ経営を推進していく上で、もう一つ取り組みたいのがM&A。
近年、数多くの中小企業が廃業せざるを得なくなっていますが、事務機業界も他人事ではありません。売上不振や後継者不足で廃業を余儀なくされている、ワクスマではそんな同業の皆さんの会社を、積極的にM&Aしたいと考えていますね。
グループ化した企業には、ワクスマの事業の立ち上げや経営の経験を詰んだ社員を、経営陣として投入していきます。
フロントで企業の支援をしたい人、実業の経営をしたい人など、ワクスマのグループ経営構想なら、様々なキャリアパスを描けると考えています。
ワクスマが求める人材と、採用戦略
採用については、新卒も中途も両輪で進めていきますね。
共通しているのは、どちらもワクスマのビジョンに強く共感してくれているか、ということです。
先ほどM&Aの話もありましたが、事業スピードや専門性を鑑みたときに、責任者を中途で採用していく場面もおそらく出てくるでしょうね。
これは新卒や中途問わずですが、ワクスマで業務を遂行するに当たって、絶対的に求められるスキルが「行動力」です。
「もっと良くしたい」「もっと良くなりたい」って、皆思ってると思うんですよ。そうやって思って、どうやったら良くなるんだろうと考えることは、誰でもできるんです。
しかし、そこから行動するのって、すごいハードルが高くて。
例えば頭の中で100万回シミュレーションして、99.9%成功していても、行動しなければ答えなんてわからない。頭の良い人材は多くいますが、「まずはやってみる」という行動力がないと、何も生み出せないと考えています。
じっくり考えてる時間すら勿体無い、なんていうのもあるかもしれません。(笑)
変わっていくこと、変わらないこと
私たちは働き方の提案を大きく打ち出していますが、売上の大部分を占めるのはオフィス用品や事務機などの“モノ”がメインです。
そうではなく、お客様の課題解決によりフォーカスした提案ができるコンサルタントとして、“コト”を売っていかないといけない。
これはワクスマが更に進化していく上で、必要不可欠だと感じています。
一方で普遍的なところもあります。
私たちは様々な仕組みや取り組みに対して、自分たちで考案・実践しながら、どうすれば成功するのかを日々追求しています。
そうやってトライアンドエラーを繰り返したからこそ、生まれた好事例には自信が持てるし、それが確固としたエビデンスとも言えます。その強みは変えてはいけないし、そこに共感してもらうことこそがワクスマにとっては重要なんです。
ワクスマの未来を見据えたビジョン
ワクスマは、「日本の中小企業のワークスタイルモデルカンパニー」になることを目指しています。
私たちの働き方を広く伝えて社会に貢献していきたい、選ばれる企業にりたいという気持ちの元、掲げているビジョンです。
では、実現するために具体的にはどうしたら良いのかー。
初めは、全国にワクスマ営業所を作ってみるのはどうかと考えました。しかし、それではどこかが困ってしまうのではないか、結局また競合との争いになってしまうのではないかと思い、この考えを捨てました。
次に、同業者をコンサルティングしてはどうかとも考えました。しかし、同じ業界なのにコンサルティングを受けるなんて、それこそ抵抗があってビジョンの浸透には程遠いのではないかと思い、この案も捨てました。
様々な考えを張り巡らした結果、辿り着いたのは【一般社団法人 中小企業働き方支援協会】の設立でした。
全国の事務機業者は、既に地場に密着した事業を行なっており、お客様との信頼関係も構築しています。Face to Faceという大きな強みも持っており、これはリモートでは成しえないところでしょう。
これらの強みを生かしながら、ワクスマの取り組みを伝播させていくには、同業者が集まり情報共有できる場を作ることがベストだと考えたのです。
課題を抱える中小企業が後を絶たない中、働き方支援ができる私たちの業界は、世の中に必ず必要とされていくと強く実感しています。
これは私たち事務機業界を進化させていくだけではなく、地域の中小企業が活発になっていくための磐石な体制づくりの大きな一歩ではないでしょうか。