ViVi編集部でWEB編集として働いている、木村にインタビュー。紙との違いやWEB編集ならではの苦労、やりがいなどについて聞いてみました。
プロフィール
木村冴里(きむらさり)
2010年講談社入社。新入社員でViViに配属されてから8年間ViVi一筋。
愛犬のぎんじろうとキャンプに行くのが何よりの楽しみ。
―誌面担当からWEB担当になって、率直な感想は?
8年間ずっと紙の雑誌を作っていて、自分の中でマンネリしている感が否めなかったので、いいタイミングでNETViVi担当になりました。けれど、WEB担当になって思ったのは、とにかくやることが多い(笑)! オリジナルの記事の企画をたて、取材や撮影をし、記事を書く。そして、その記事を読んでもらうために、SNSでのコミュニケーションプランを立てて、いくつかSNSを使って誘導をかける。その後、数字を確認してさらに修正をしたり、なぜこの結果になったのかを考える……。いままでは、作り終わったら終わり!だったので、その後にもこれだけやることがあるのか!とびっくりしました。ただ、動画を作ったり、GIFをつくったり……紙以外のありとあらゆるツールが使えるので、大変な反面、一つの企画に対し、企画の中身だけでなく、どういう表現を選んで、どう記事の出し方を組み立てると反響が得られるか、まで考えられるように、少しづつなってきました。
―そうやって考えて、反響があったものはありますか
直近だと、NETViViに掲載したGENERATIONSのインタビュー記事(WEBオリジナル)です。ただ単に記事がサイトに載っていても、ViViのターゲットはなかなか気づきません。そもそも検索もあまりしないですし。ただ、ViViの場合は自分たちのSNSが強いので、記事を読んでもらうべく、思う存分活用しようと考えました。まずはInstagramのストーリーズを使って、メンバーによるリレー質問を動画で展開、ViViがGENERATIONSとなにか面白いことをやっていると気付かせました。そしてファンが待っているところに、ドームツアーに合わせて記事公開。InstagramとTwitterを使い、わざと気になるようなフレーズで煽ったところ、サーバーがダウンしちゃうほどの反響がありました。
―反響が得られるタイミングで施策をぶつけるのはWEBならではという感じがします。
そうですね。自分で決めたタイミングに、話題にさせたいものが当たるのは本当に楽しい。自分が立てた筋道通りに人が動いてくれたのが分かり、とても嬉しかったですね。しかもWEBの場合、誌面と違って反響がダイレクト。リツイートやいいね!がどんどん増えていくのを、ニヤニヤしながら見ていたのを覚えています。
―SNSも運用も担当されているとか?
現在Instagramを担当しています。サービスが始まったときから、プライベートでもよく投稿していたので、『ViVi』もインスタやってみては?と言ってスタートしたのが始まりで、かれこれ4年になります。きちんとターゲティングされたメディアとしては、かなりのフォロワー数だと思います(現状33万フォロワー)。現在は、専属モデルの撮影オフショットが中心ですが、ターゲットのInstagramの使い方の変化を感じて、マガジン化するともっと面白くなりそうと考え、動き始めています。
さらにインスタ好きが高じて、クライアントさんと組んでInstagramを運営するという、新しい試みにも挑戦できました。若い女性にリーチさせたいという意向を汲んで、とにかく真似したくなるような楽しいアイデアを投稿しています。WEBの現場では、自分が好きなことが、そのまま仕事につながると実感しました。
―未経験だったWEBの世界に入ってどうですか?
WEB担当になった途端、『ViVi』という看板が、いい意味でなくなった感じがしたんです。たまたま検索してアクセスしてくれる人もたくさんいる。入りはなんであれ、NETViViに入ってきて、興味を持ってくれ、面白いことやってるな、ViViっていいなとか、昔読んでたけれどまたたまに覗きに来よう!って、広く深くViViのファンになってくれたら嬉しいと思ってます。
—これから、どんなことが課題ですか?
今後はもっとWEBならではの手法や人を研究して、ViViらしく巻き込んでいけたらいいなと思っています。そのためにも、よりWEBの世界でやってきた編集者の方と一緒に働くことで、一段上のシナジーを生みたいです。だから、紙とWEB両方駆使して、新しい体験を読者のみなさんに届けていきたい!と思っている、編集者の方やライターの方、動画やGIFのクリエーターやプロデューサーの方に、ViViのメンバーに加わっていただきたいです!