今回は2016年から5社を分社化させ、新規事業を次々に誕生させている“幸せインキュベーションカンパニー”ベンチャーバンクが創る制度「ビジネス発見コンテスト」について、担当している中山のインタビューをお送りします。
ビジネス発見コンテストとはどのようなものですか?
ビジネス発見コンテストとは、ベンチャーバンクグループの社員が日常の中で見つけた優れたビジネスの情報を応募し、その中で特に良いビジネスを発見した社員を表彰する制度です。毎月1つのビジネスが優秀賞または佳作として、優秀賞なら賞金10万円、佳作なら賞金3万円が応募した社員に贈与されます。さらにそのビジネスが事業化を経て分社化した場合は、応募者に賞金30万円が贈られます。エンターテイメント型サウンドフィットネススタジオ「FEELCYCLE」はこのコンテストから生まれたビジネスです。
コンテストの参加方法、または審査はどのように審査しているのですか?
参加方法は簡単。該当するビジネスに関するURLを応募専用のメールアドレスに送付するか、社員交流SNSに投稿するだけです。以前は、ベンチャーバンクとの親和性など明記した上で応募してもらっていましたが、そうするとプレゼンの上手い下手がどうしても出てきてしまう。純粋に優れたビジネスを発見した社員を表彰するために、私が担当になってからURLを投稿するだけという簡単な方法にしました。そして私たち担当者が応募されたURL=ビジネスの内容を同じ仕様で調査、分析して、鷲見会長と佐伯社長に提出し、その中で特に良いものを毎月1つ決めています。過去に応募されたビジネスは、当選の有無に関わらず全社員が簡単に閲覧できるようになっていて、新規ビジネスの創出のアイデア源としてはもちろんのこと、既存事業の進化・発展にも活用されています。
このコンテストはどのような目的で行われているのですか?
ベンチャーバンク=幸せインキュベーションカンパニーとあるように、このコンテストは社員1人1人がインキュベーターであるという考え方を具現化するものだと考えています。新規事業担当の社員だけが新しいビジネスについて考えるのではなく、人事や経理、既存の事業部の社員や新卒社員の方も日常的に優れたアイデアのビジネスに興味を持ち、発見して、それを共有する。ビジネス発見コンテストはそれを行うことが出来る受け皿の1つとなっています。
ビジネス発見コンテストについて中山さんの考えを教えてください。
私がこの制度の担当になって約2年、どんどん応募が増えていて嬉しいです。応募数は1か月間で約30件を超えることもあり、コンテストに応募したことのある社員は100名以上。毎月応募する常連社員だけでなく、初めて応募する社員も増えています。さらに素晴らしいと感じているのは、「応募者の属性」に偏りがないということです。新卒新入社員、情報システム部など管理部門所属の社員、店舗で働くインストラクター社員などあらゆる部署の人が参加、受賞しています。一部の偏った部署、社員ではなく、ベンチャーバンク全員がインキュベーターとなっている。そこに私たちの良さが出ているなと思っています。