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こんにちは!uyet広報の高柳です。
uyetで行っている事業の一つ「バーチャル物産展」。
VTuber業界で「食」のイベントとして知名度を上げつつあるこちらのイベントですが、イベントがどのように誕生したのか、またどんな思いでイベントを開催しているのかを今回はお伝えできればと思っております。
こちらの記事は中で働くスタッフの「生の声」をお届けできるよう、実際にインタビューを行って記事を書いております。
今回はuyet設立当初から今まで会社を引っ張ってきたメンバーの1人である、事業プロデューサーの金井洸樹さんにインタビューをさせていただきました。
ぜひ最後までご覧ください。
“バーチャル物産展”の誕生秘話
ー2022年2月の「バーチャル物産展in富山」から始まった「バーチャル物産展」ですが、そもそも「バーチャル物産展」が生まれたきっかけはなんだったのでしょうか?
金井:「バーチャル物産展」はuyetにおいて初めて行った事業になります。
当初会社を立ち上げた時からVTuberさんたちが配信だけじゃなく、新しく活躍できるフィールドだったりとかを作っていきたいみたいな気持ちがありました。
じゃあ何を事業として作っていくとなった時にどういう場所だったらVTuberさんの価値というか、VTuberさんが培ってきた能力が生きるのかみたいなところを考えた時に、「バーチャル物産展」を立ち上げた初期メンバーが皆純粋にご飯が好きな人が多かったんですよね(笑)
僕はそんなにご飯に関心があるかって言われたらそんなに関心はないものの、それ以外のメンバーが「ご飯」がめっちゃ好きみたいな(笑)
メンバーの中には、わざわざ数時間寿司屋に並ぶ人もいれば、元々イタリアンでシェフをやっていた人もいたりして、ふと「食べ物」という点でなんかできないか考えたところで「食」にたどり着きました。
人間の三大欲求の一つである「食」ですが、VTuberさんと「食」の掛け合わせって、食事をしながら配信をしたり、企業案件があったりとなんだかんだ以前から存在はしていました。
ただVTuberさんだと配信内で食事をしても画面上に食べ物が映らないとか、食べ物を食べているという体験が伝わらないというところから、比較的企業案件や配信とかであまり「食」が扱われてなかったような印象なんですよね、当初は。
だからこそ、これをなんとか実現できないかみたいなところで、『食』の楽しみだったり、『食』の美味しさを伝えられるイベントができたらって思ったのが「バーチャル物産展」が誕生したきっかけです。
“バーチャル物産展”が実現したい「価値の証明」とは?
ー「バーチャル物産展」ですが、サービスにかける思いとして「価値の証明」を挙げていると思います。「価値の証明」とは具体的にどういった思いが込められているのでしょうか?
金井:VTuberさんは生配信を活動のメインとしており、定期的に配信上でリスナーさんと喋ったりしています。ただ配信で喋ったりする以外にVTuberの能力を活かせるところや能力を発揮して価値を見出せることができるんじゃないかみたいなのは思っていました。
ただ事業を始める当初からスタッフの多くが「食」の分野に興味があったので、僕らも実際に現地に足を運んで生産者さんと顔を合わせたりして、実際に食べ物がどんな感じで作られているのか、また生産者さんたちがどういう思いでものづくりをやってるのかを現地で知ったり、実際に現地に行けなくとも生産者さんたちとオンラインでお話をさせていただいておりました。
お話を行う中でやっぱり思うのが、生産者さんたちもVTuberとはまた違った一種の「クリエイター」、まさに「ものづくり」を行っている人たちだということです。
そういったところで、今活動を頑張っているVTuberさんの価値も生産者さんが思いを込めて作る商品の価値も証明をしていきたいと思いました。VTuberさんも生産者さんもこういう思いで商品や動画を作っていて、こういうところにこだわっている、VTuberさんも生産者さんもすごい物を作ってんだぞみたいな証明ですね。
このVTuberさんも生産者さんのお互いの価値を証明したくて、このイベントを始めました。
業界にイベントが浸透するまで苦労したこと
ー約1年半続く「バーチャル物産展」ですが、業界で浸透するまでに大変だったことも多かったのではないかなと思います。そこで「バーチャル物産展」が始まった当初の苦労話を教えてください。
金井:苦労話で言うと…なんだろう…
やっぱり企業さんがVTuberのことをほとんど知らないってことが多いんですよね。
今でこそ、ANYCOLOR株式会社さんだったり、カバー株式会社さんが上場して、やっと「VTuber業界」がビジネス界隈で「すごいビジネスが出てきた!」みたいな感じで扱われていますが、インターネットからちょっと離れた業界である「食品」業界の方にお話してもなんのことやらなんですよね。
実際に現地に行って生産者の方にお話をしてみても、「VTuberって何?」「VTuberを知らない!」って方が多くて、そんな状態の方たちに「VTuberさんっていうのはこういうもんですよ。」とお伝えをしなくてはいけないということが、やっぱり弊社としては一番大変だったなと思っていますね。
それと一変して、VTuberさんたちは目新しい「バーチャル物産展」に結構前向きな方が多くて、面白そうだから出演するみたいな方も結構多かったですね。当時の皆さんにご協力いただいたおかげで今の「バーチャル物産展」はあると言っても過言ではありません。
ただやっぱり企業さんとなると、自社の商品を得体の知れないイベントに出品してもいいのかとか、実際に商品を出品した場合にどんな感じに紹介されるのかのイメージもつかない状態で、かつ風評被害の可能性もある中で企業ブランディングの毀損に繋がらないかみたいな話も企業様とお話する中で上がってきました。
そんな中で、どうしたらVTuberさんやイベント自体の可能性を信じてもらえるかだったり、僕らが生産者さんたちが丹精込めて作った商品を日本全国の人に知ってもらう思いをどうしたら信じてもらえるかみたいなところはすごく大変だったなと思ってます。
今思い返すと、いい思い出ですね…!
ーちなみに企業様に「VTuber」の説明をするとどんな反応をされるんですか?
金井:えーっとですね。
どんな反応をされるかで言うと…何パターンか反応はあるけど(笑)
そもそもYouTubeやインターネットすらよくわからない人からすると、ただのアニメと勘違いされたりとか、インターネットを少しかじってる人からすると「これはAIか?」みたいな反応が多くて、そもそもVTuberが何なのかみたいな感じのところから結構聞かれますね。
なので、現地でパネルにVTuberさんを映して喋ってもらったりして、生産者の方に実際にVTuberを知っていただくみたいなことを行っていた時もありますね。
“バーチャル物産展”のイマと未来
ー「バーチャル物産展」は「VTuber×食」のイベントとして少しずつ確立されつつあるのかなと思っているのですが、今「バーチャル物産展」は業界内でどういった存在なのでしょうか?
金井:今は月に2回ほど開催させていただいている「バーチャル物産展」ですが、50名とか100名のVTuberさんに協力していただきながら頑張ってやってきました。
その上で「バーチャル物産展」は企業さんとVTuberさんが純粋な気持ちで接点を持てる場所だなっていうふうには思っていますね。
側から見たら企業さんから販売されている商品をVTuberがプロモーションしてるだけかみたいな形に見えたり、VTuberが今人気だから企業さんが使ってんだろうなぐらいの感じに見えたりするかもしれないですけど…
運営している僕らの立場からすると本当に純粋に美味しいものをVTuberという表現者が様々な方法で美味しさをファンの方々に伝えて、純粋に「食」を楽しみながら食事をしていただいている感覚なんですよね。
やっぱりVTuber業界だと「企業案件」っていうとやらされている感をどこか感じてしまったりすることが思うんですけど、僕らのイベントは「美味しかった!」とか「楽しかった!」と純粋に感じていただけるイベントになっていたら素直に嬉しいですね。
今後も「食」の楽しみを体現できるイベントでいられるように頑張っていきたいですね。
ー最後に、今後「バーチャル物産展」をどういったものにしていきたいかの理想を聞かせていただきたいです。
金井:理想で言うと何だろう…
いろんな企業さんに「自社の商品を知ってもらいたいから」っていう純粋な気持ちで「バーチャル物産展」に出品していただいて、VTuberさんも「美味しい食べ物」を食べながらファンの方と楽しんでいただいて、「バーチャル物産展」に携わる全員が純粋な気持ちでいられるようなイベントにしていきたいと思っています。
またVTuberさんも企業さんも今後の何かに繋がるような結果を得れるイベントであると、運営している側としてはとても嬉しいですね。
例えば、VTuberさんであれば仕事が増えましたなのか、企業様であれば注文数が増えましたなのか、はたまたここで素敵な繋がりができましたなのかわからないですけど、何だろう…純粋にこのイベント自体が楽しい催しであり、お互いがちゃんとその後の活動に活きてくる、そういった次の機会に繋がるイベントになったらいいなと思ってます。
“バーチャル物産展”について
「バーチャル物産展」は、VTuberたちが「食レポ」を通じて日本各地で作られる商品の魅力をファンの皆さんにお届けするオンラインイベントになっております。