株式会社ウーオで鮮魚バイヤーをしている。
コムギ肌の梅木です。
先々週のことです。
一緒に働いている宮根氏【父が漁師】から
『ケンサキイカ漁に同行してみない?』との提案を頂きました。
島根県は隠岐の島に住んでた時から、漁は楽しそうだから着いていきたいと思っていたので、
すぐさま『行きます』と返事しました。
楽しみで、ワクワクしていたのですが、
結果から言うと、
『楽しいのは釣り始めて3時間だけ‼想像以上に過酷。』
でした。
どうしてそう思ったのかは、振り返りながらお伝えしましすね!
【7月22日天候は曇り、波の高さはギリギリ出港できる高さ】
16時集合で、飲料、お弁当、氷、ボックスなど準備して
いざ出港!!!!
港の中の波は穏やかですが、外に出ると一変!!
結構な波に驚かされました。
それでも、船酔いには強いの方なのでへっちゃらですけど(笑)
今回の漁場は出港して2時間半の場所です!
いつも片道2時間は当たり前で、
遠いところは、片道3時間かかるそうです。
【ここが大変POINT】
①漁場まで、結構な時間がかかる。
→近くで漁をすれば良いと思われるとおもいますが、
近くの漁場だと、獲りつくされてる。サイズが小さい等で、
セリの価格が低いため、大物、大漁を狙いに遠くに出なければなりません。
外海に出て30分、そこからは自動操縦に切り替えて、仕掛けの準備が始まります!
今回乗せていただいた船は、なんと手動のルアーでケンサキイカを狙います!
他のイカ釣り漁船は、ほとんど【電動リール】を使用しています。
電動の方が断然楽なのに、なぜ手動なのか不思議になり質問しました。
梅木『なんで、手動の竿で釣るんですか?』
漁師『手動の方が、ポイントも変えれるし、何より釣ることが楽しいんじゃ。』
とっても、釣りが大好きな漁師さんです。
現在73歳で専業漁師ですが、57歳までは兼業漁師として、二足の草鞋を履いておられた、スーパーマンです!
さて、2時間半をかけて漁場につくと、アンカーを下ろして早速イカ釣り開始です!
船が止まると、波の影響をとっても受けるので、
船がグワングワン激しく揺れだしました。
私は、即座に二足歩行を諦め、四足歩行に切り替えました(笑)
さすが漁師!波をものともせず、歩いておられました。体幹がすごく強いのだろう!
【ここが大変POINT】
②船上での作業が結構大変。
→波の高い日は揺れがすごいので、落ちてしまうと死すら覚悟しないといけない。
イカ釣りは、船首で私が竿2本、船尾で漁師さんが竿6本で開始。
【えぇぇぇぇぇ!もっとお話ししようとしたのですが、船首と船尾では遠すぎる(-_-;)】
基本的にイカ釣りは座って釣るとの事だったので、トロ箱に座って、左右の竿を見ながら、
たまに引き上げたりして、当たりを待ちます!
開始30分で、5杯くらい釣れたので、喜びを漁師さんに伝えましたが、そんなに喜んでない。。。。
結局、日が落ちるまでに20杯程度釣り上げることができました。
日が沈んで、蛍光灯つけてから、漁師さんが喜ばなかった理由がわかりました。
漁師『こっから30分は何にも釣れないぞ。』
梅木『なんでですか?』
漁師『明るいうちに釣れると、夜は釣れなくなる。例外はない!』
まさかとは思いましたが、明かりをつけてから、30分でなく1時間釣れませんでした.....。
夜の海はとっても、暗く静かで心細いのなんのって、半端ないですよ。
波もどこからくるかわからず、波に揺られ、深夜にはスコールに見舞われ、
座り続けていたため、腰、おしりがとっても痛くなってました。
20時から、漁火をつけて釣り続けてもぅ1時・・・。
漁師『もぅ30分でやめるぞ。』と言われたので、
最後のラストスパートで、とっても頑張りました。
結構釣り上げました!
漁師さんから、もう終わるぞ~と言われ、時計を見ると,,,,3時?
とても長い長い漁が終わりました。
【ここが大変POINT】
③自然との闘いのため、天候に左右される。
→冬場の日本海はとても荒れるため、漁に出れる回数も極端に減る。
帰り道は、結構飛ばして帰りました(笑)
おかげで、眠気マックスだったのに、寝れませんでした(笑)
帰ってからは、漁師さんの友人達が集まり、サイズ分けと並べ作業をされてました。
今回の漁では、そこそこの数が揚がったようで良かったです。
最後に漁師さんに『イカ釣り漁で大事なことってなんですか?』と聞くと。
『辛抱強く、気長に待つこと!が一番』との事を言われました。
【ここが大変POINT】
④釣れなくても、その場で辛抱強く釣り続ける。
→毎回漁で、多くイカが獲れることはないので、どこまで粘るかの見極めは長年してても難しい。
セリ場にもって行かれるのを見送って、私はそのままセリへと向かいました。
ケンサキイカ同行させてもらって、
①漁場まで、結構な時間がかかる。
②船上での作業がかなり大変。(死と隣り合わせ)
③自然との闘いのため、天候に左右される。
④釣れなくても、その場で辛抱強く釣り続ける。
以上のことから、漁師さんって凄いと身をもって感じました。
さらには、毎日食べる魚は、漁師さんの大変さが詰まっています!
もっと感謝の気持ちをもって、残さず食べるようにしましょう!!!!
次回は、『定置網漁業』に同行してみたいです!