株式会社UEIは昨年6月、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所(CSL)共同でギリア株式会社を設立。さらに昨年10月には、WiLをパートナーに迎え、ギリア株式会社は資本金3億円のベンチャー企業となりました。
ギリア株式会社は、UEIとCSLが共同で研究を続けてきた深層学習に関する知見を集約し、本格的な社会実装を行うために新たに立ち上げた会社です。
UEIとギリアは同じ場所にオフィスを構えており、ほとんどの社員はギリアにも籍を持っています。
いまのところ、オフィスは最大40人規模のこじんまりとした場所ですが、既に出向者やインターンを入れると手狭になっているため、連休明けを目処に今の2.5倍に増床する予定で工事が始まっています。
新たに作る場所は、今のオフィスと同じフロアで、会議室5、カフェスペース1、執務室に40人が収容できる予定です。
UEI/ギリアのオフィスを設計する上で重視しているのは、まずホワイトボードの広さです。
本棚とハンガーのある場所以外は壁一面がホワイトボードになっています。
議論をするときにホワイトボードは必須であり、実際多くの開発者がこのホワイトボードを備忘録や議論のために使っています。全ての会議室にホワイトボードと4Kテレビがあり、5月以降は全会議室にスマートスピーカーも設置する予定です。
スマートスピーカーは、たとえばGoogle Homeのように、計算を瞬時にやってくれる便利なものも少なくなく、会議をより効率的に行うために活用していければと思っています。実際、社長室に設置されたスマートスピーカーはGoogle HomeとAmazon Echoがありますが、どちらも毎日のように活用しています。
特にGoogle Homeの経路機能と、Amazon Alexaの予定管理機能は便利です。
カフェスペースにはプロジェクターを設置し、大会議室としても使えるようになっています。
ハッカソンや発表会など、社内外の人を呼んだイベントも開催する予定です。
本棚の蔵書にもこだわりがあります。
人工知能学会誌の定期購読はもちろん、非売品となってしまった本や海外の本も多く取り揃えています。また、技術書は要望に応じてできるだけ会社で購入するようにしています。
UEIそしてギリアは、人数の割には内装費にお金をかけています。
それは、快適な開発環境は快適なオフィス環境によって生まれると信じているからです。
技術ベンチャーにとって、プログラマーや研究者はなによりも大事な存在です。
彼らが仕事に集中できるよう、プログラマーの働くフロアでは原則として電話は禁止です。
増床する理由も、開発者以外の事務スタッフや営業スタッフが増えてきた結果、その原則が守られにくくなっているからです。
新たに増床するエリアには開発者が集中して業務できるように電話を一切置かない予定です。
業務連絡は原則としてSlackで行い、受付に誰か来た時も電話は一切鳴らず、Slackに通知されるようになっています。
これは少しでも長い時間、静粛な集中環境を保ちたいと考えているからです。