TRYETINGの間瀬です。Tryetinger's Blogでは、TRYETINGのメンバーや活動の様子をお届けしていきます。
今回は、取締役副社長兼COOの菅沼が登場!創業時のエピソードや今後のビジョンや、弊社の制度、弊社で働くメンバーについてなど、様々な話を聞き出しました。
菅沼美久|プロフィール
株式会社トライエッティング 取締役副社長兼COO(最高執行責任者)。1989年生まれ、静岡県出身。南山大学大学院国際地域文化研究科修士課程修了(スペイン哲学)。日本企業の海外向け内部資料・仕様書を専門に取り扱う翻訳会社に入社、その後、名古屋大学大学院情報学研究科の職員として秘書業務に従事。語学能力と交渉能力を土台にして、国内外での活動をバックアップする業務に注力。2016年、サプライチェーン領域におけるヒトとモノの最適化を得意とするトライエッティングを創業、取締役副社長兼COOに就任。
スペイン哲学専攻の実務翻訳家から一転、AI会社創業へ
ー まずは、自己紹介をお願いします。
菅沼と申します。TRYETINGの共同創業者で、COOを務めています。
ビジネス周りなどを含め、管理部門全般を担当しています。
ー もともと大学や大学院ではスペイン哲学が専攻で、その後翻訳会社に勤務されたとのことですが、どうしてAIの会社を創業することになったのでしょうか?
大学院を卒業して翻訳会社に入り、2年ほど勤務していました。
その当時、私は「翻訳会社で多くを学び、やれることはやったし、これまでの経験を活かして個人で越境ECのプロジェクトを立ち上げられないだろうか」と考えていました。
大学・大学院時代の専攻では、スペイン語をはじめとする外国語も学び、基本的にはそれらの言語を使って哲学者の思想を学んでいました。学会や留学の際に海外の方と関わる機会も多くありました。その中で、日本について間違って理解されていたり、ステレオタイプ的に捉えられていたりすることがあったんです。
「日本文化についての情報をきちんと届けられていたら、もっと日本に興味を持ってもらえて楽しいだろうにな」と思い、こうした状況をなんとか打破できないだろうかと感じていました。そうして、越境ECを通じて主に日本の伝統工芸品や伝統技術について世界に発信するお手伝いをしたいと考えるようになりました。
そんなある日、名古屋大学駅で大学時代のアルバイト先の同期であった長江に偶然再会したんです。近況などを話す中で、長江から「実は、僕も起業したいと考えているんだ」という話を聞きました。
私も、自身が考えていた越境ECについて長江に話すと、長江は「じゃあ、実現するためにはプラットフォームを作るエンジニアが必要だよね。それなら凄い人を知っているから、一緒にやらないか」と持ち掛けてきました。そこでCTOの竹島とも出会い、3人で各々の叶えたい未来を実現するためにTRYETINGを創業することになりました。
ー 創業の話を持ち掛けられたときに、すぐに決意はできましたか?
当時は何か新しいことをやりたいという思いが強かったので、決断はすぐにできました。
決意もできているつもりではありましたが、実は、登記した後に漠然とした不安が出てきましたね(笑)。
例えば、今までの会社では担当の方がやってくださっていた税金や保険周りの手続きを、今度は私が社員に提供していく立場になるので、一層の責任が求められますからね。未経験で同時に学びながら進めていくため、全て問題なく執り行われているのかどうかを常に綿密に確認していましたね。
ー 今後TRYETINGをどんな会社にしていきたいとお考えですか?今後のビジョンややっていきたい事業などについて教えてください。
「表からは分からないかもしれないけれど、実はシステムの裏ではTRYETINGの製品が動いている」というように、黒子として様々なサービスを下支えできるような製品を展開していけたらと考えています。
私が創業に携わるきっかけとなった越境ECについては、タイミングを見て新規事業として立ち上げられたらいいなと思っています。
ワークライフバランスを大切にする環境づくり
ー 所定労働時間を8時間とする企業が多い中、TRYETINGでは7時間と設定されています。どのような経緯で7時間になったのでしょうか?
創業当初から「プライベートと仕事のバランスをしっかりと取れる会社にしていきたい」という思いがあり、まずは7時間に定めることでその思いを表そうと考え設定されました。
毎日1時間少ない中でタスクをこなす必要があるため、しっかりとメリハリをつけて働くことができます。
休みについても、現在は社内の体制や制度を整える過渡期でもあるので週休2日ですが、いずれは週休3日なども実現できたらと考えています。
ー 社員の残業時間はひと月あたりどれくらいでしょうか?
所定労働時間(7時間)を超える残業時間が、月に10時間程度ですね。部署によってはお客様への納期があるため10時間を超えてしまうこともありますが、基本的には月10時間もないくらいです。
ー 小さいお子さんがいる社員の方も多くいらっしゃるかと思いますが、どのような休暇制度が導入されていますか?
有給休暇や産前・産後休業、育児休業などはもちろん完備しており、必要な場合にしっかりと休みを取れる体制を整えています。
他社と異なる特筆すべき制度としては、特別休暇とFemale休暇があります。
特別休暇は、病気になった本人の療養、ご家族の看病、その他ボランティア活動への従事などに使えます。最近では、新型コロナワクチンの接種やその副反応の際にも活用されました。
次年度への繰り越しはできませんが、年間3日付与されます。社員も通常の有給休暇とは分けて使ってくれているので、安心してお休みいただける制度になっているのではないかと思います。
Female休暇は、一般でいう生理休暇です。ダイレクトな表現だと取得がしづらいのではと考え、弊社ではこの名称を用いています。
女性社員に対し、毎月1日分有給で付与されます。例えば、生理痛が辛い際や、妊娠中・出産前後の検査などの際にも使っていただけます。
「女性と男性では身体的な差があり、その差を考慮しないのはアンフェアだ」というCEO長江の思いからこの制度は生まれました。100%のパフォーマンスを発揮できるように、体調が悪い時にはしっかりと休んでもらい、元気に復帰して働いてもらえたらと考えています。
ー 休暇制度は、誰からの発信で作られることが多いですか?
私や長江から始まることも多いですが、労務担当の齋藤さんも、「こういう制度があったら良いのではないか」、「就業規則の中にある制度を、もっとしっかりと活用してもらえるようにするためには」といった提案をしてくださいます。
主にその3人で、使いやすく”生きた”制度にするために話し合うことが多いですね。
ー 休暇の取得をしたり要望を伝えたりしやすい環境だと感じていますが、菅沼さんが何か気を付けていることはありますか?
社内全体に積極的に情報開示をしていき、「何かあればいつでも声をかけてね」と1人1人に声をかけ続けることですかね。継続的に開示や声かけを繰り返すことで、「今日は言ってみようかな」と思ってもらえるタイミングが生まれるのではないかと考えています。
また、何も用事がなくても定期的にSlackや出社した際には直接皆に声をかけています。たわいもない会話から困っていることなども聞いて、社内全体で改善していけるように心がけています。
多種多様なメンバーが集まるTRYETING
ー 現在募集している職種について教えてください。
現在弊社で募集しているポジションは、カスタマーサクセス、エンジニア、UIUXデザイナーです。
まず、カスタマーサクセスの職務内容としては、大きく3つです。
1つ目は、お客様の課題を伺って、それをUMWELTで解決することを支援することです。2つ目は、AI勉強会の先生役です。AIとは何かというところから、UMWELTの使い方までを勉強会で説明、紹介していただきます。3つ目は、お客様から伺った内容を実現できるのかどうかを、エンジニアチームへデータと合わせて確認をするというお仕事です。社内と社外のお客様とを繋ぐ役割ですね。
次に、エンジニアです。UMWELTの基盤機能の追加や、保守を担当するエンジニアを募集しています。UMWELTの仕様上、C#を扱える方を求めています。
最後に、UIUXデザイナーです。製品のUIUXデザインだけではなく、プレゼンの際の資料を作成したり、コーポレートブランディングを考えた全社的なデザインに携わったりしていただける方を募集しています。
ー カスタマーサクセスに関して、「他業界でお客様と相対してきた経験はあるが、AIにはあまり詳しくない」という方もいらっしゃるかと思いますが、候補者の方に求めるものや採用基準などはありますか?
基礎レベルで構いませんので、AIに関する知識を持っている方が良いですね。また、お客様のデータを扱ってお手伝いをしていく機会が多いため、数学科を卒業している方や、統計などの分野に強い方は相性が良いのではないかと思います。
前職でカスタマーサクセスとして無形商材を販売したご経験がある方か、大学・大学院や前職で統計、数学などを扱っていた方のどちらかが好ましいです。
ー TRYETINGのメンバーにはどんな方が多いですか?また、どんな思いを持って入社される方が多いでしょうか?
創業期からのメンバーには、名もないベンチャー企業をしっかりとした企業へと創り上げていき、お客様に貢献したいという方が多いです。
最近ジョインしたメンバーには、これまでAI業界にはいなかったけれど、前職での経験の中で「AIを使ったり自動化をしていかないと、この先困ってしまうのではないか」と体感し、弊社の事業や思いに賛同して入社された方が多いですね。
また、キャリアチェンジをされた方が多いことも弊社の特徴です。例えば、前職で公務員として役所に勤めた後エンジニアに転身した方や、ハードのエンジニアをやっていたけれど、弊社に入社してソフトのエンジニアに転身した方もいます。
弊社としては、頑張る気持ちや素養があれば歓迎したいと考えています。
それから、ベンチャーとしては珍しく社員の年齢の幅が広い点も特徴ですね。年齢が上のメンバーは好奇心が強く新しいものを学び続けており、逆に若いメンバーは上の世代から学ぼうという姿勢を持っており、お互いにとって良い刺激になっています。
異業種からのキャリアチェンジも多く、かつ年齢の幅も広いため、様々な方の経験や知見が集まりやすい環境となっています。
ー TRYETINGのメンバーについては、どのような印象をお持ちですか?
真面目で素直な方が多い印象ですね。
また、仕事を淡々と遂行する職人気質な方が多いなという印象です。普段は黙々と仕事をしていて自分から多くは話し出さないけれど、機会があると積極的に話してくれますね。
ー どんな方と一緒に働きたいですか?
ベンチャーなのでやはり日々の変化が激しいんですよね。実際、昨年と今年でまったく違う動きをしていますし、怒涛のように日々が過ぎていきます。
ですので、そういった変化や大変さをも楽しめる方、そのような環境を自分で楽しめるようにできる方とご一緒できたらと思っています。
それから、相手のことを考えてコミュニケーションが取れる方ですね。発言する際のちょっとした気遣いでコミュニケーションが広がり、気持ち良く仕事ができるようになると思います。現在リモートワークを導入しているからこそ、そういった気遣いができることを重視しています。
ー TRYETINGに興味を持っている方に向けて、一言お願いします。
少しでも弊社に興味を持っていただいている方は、話を聞いてみるだけでも構いませんのでぜひご連絡いただけたらと思っています。
採用において私たちが大切にしていることは、ミスマッチがないことです。
可能な限り丁寧にご説明をし、質問にお答えできたらと思いますので、まずは一歩、ぜひ踏み出していただけましたら嬉しいです。